精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

学習習慣を作ることは、生徒が言うほど難しいのか?

学習習慣をウチの子がなかなか持たないという相談を、よく聞く。これについて、「遊び盛りですからねー」という返答は、僕の中で失格だと感じている。

 

ひろゆき氏の著書でもあったが、こういう相談を入れてくださる方が求めているのは、具体的な施策・情報か、こちらの取り組み、あるいは悩みの言語化である。

 

ごちゃごちゃ考えず、かといって適当にあしらわず、過度な要求は丁寧に切り落としつつも、真摯に向き合うことがすべての始まりなのだと感じている。

 

さて。この学習習を作るという話だが、実を言うと、15分を30分にするといった類の話であるなら、そこまで難度は高くない

 

適切な学習メニューと教材を指示してやれば、多分スムーズに伸び始める。厄介なのは、ゼロをイチにするような話、つまり全く勉強しない生徒にそれを作ることだ。

 

これについては、「家でも自習を頑張れ!」と言ってもやらないし、「塾に自習に来い!」と言っても来ない。ハードルが高すぎるからだ。

 

ということで今日は、これを踏まえたうえで、この問題をしっかりと考えてみたいと思う。

 

 

あなたは新しい習慣を作った経験が何回ありますか?

 

そもそも論として、新しい習慣を作ることが苦手、あるいはその経験すら無い人に話をさせるのは、避けた方が良い。すごく薄っぺらくなるからだ。

 

例えば、仕事が抜けまくったり、依頼をすっぽかしたり、読書すると言っては3日でやめたりという人が学習習慣を語ると、本当にすぐ見透かされる。まさにどの口が、だ。

 

ということで前提中の前提として、学習習慣が無い生徒への声掛けは、習慣作りを得意とする人間に任せた方が良い。それこそ、大学生の方が得意かもしれないくらいだ。

 

幸い、僕は新しい習慣を作ることと捨てることが、割と得意である。だからコツであったり、心理的に抵抗を抱く部分であったりという話は、かなりし易い。

 

ということでここからは、その上での話を、少しずつ深めていこう。

 

まずはゼロイチではなく、延長から始めよ。

 

まず取り組みたいのは、スケジュールの見直しだ。といっても、隙間時間を見つけてそこに学習をねじ込むのではなく、勉強に繋がり得る活動を探すため、である。

 

例えば塾に通っているのなら、まずかけるべき声は、「塾が無い日も自習にこよう」ではなく、「塾がある日に早く来るか、終わった後に少し残ろう」だと僕は思う。

 

また、学習机について学校の宿題はやるけれど、他の勉強はしないというのなら、本当に1~2分でできる程度の補助教材を探し、手渡す

 

いきなり毎日2時間の勉強を入れるなど、大人にだって超難題である。いわんや中学生をや、という話だ。

 

僕自身も、新しいことを始める際には、面倒な部分をどう減らし、最初のハードルをどう下げて、そして如何に自分から自分へリマインドするかがカギだと考えている。

 

ちなみにそんな僕は今、肩甲骨の可動域を増やそうと思い、その辺のストレッチに取り組むことが新しい日課になっている。

 

その際課したマイルールは、帰宅後に着替えたらやること、そして5分で終わらせることの2点である。

 

大体同じ位置にゴムチューブや器具をまとめて置いているので、やろうと思ったら即手に取れる環境を最初から作っている。

 

こういう経験や知識も持ちつつ、それらをアップデートしながら、生徒へ声掛けをできるリーダーでありたいなと、強く感じている。

 

おまけ:新しくやりたいこと。

 

こういうことを掘り下げて言葉にしていくのも大切だと思うが、次に考えねばならないのは、それらを具体的に形にしていくための手段の部分だ。

 

でなければまさに画餅であり、「悩みを聞くだけ聞いてなんもせんのか」という新たな不平・不満を生んでしまい、塾が潰れる。

 

だから問いを進める。自習室の学習環境を整えていくには、何が必要で、何が足りないのか

 

すると見えたのが、校舎長がそもそも自習及び自習室をどれほど大切にしているかという想いの発信が、徹底されていないという甘さである。

 

僕は成績向上のために必要なのは、授業ではなく自学の時間だと思っている。授業はあくまでそのツールに過ぎない。取り組むにあたっての障害を取り除くためのものだ。

 

習ったことを自ら繰り返す。そのための場所として、自習室は機能しているか。していないとしたら、それはなぜか。何をすればいいのか。

 

―色々考えたが、まずは全クラスで自習の大切さを口喧しく語り、それと並行して清掃やインテリアの変更、掲示物によるアナウンスなどを入れていこうと考えている。

 

「学習習慣を作ることは、生徒が言うほど難しいのか?」これについて、サクっと「いーえ」と言えるような校舎を、僕は創りたい。そう思った。

 

では今日はこの辺で。

 

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