朝が苦手だ。単に疲れが溜まりすぎていて、起きることができないと思っていたのだが、多分起きる必要がないと本能がジャッジして、起きないんだなと今は考えている。
can'tではなくdon'tの話。それを考えると、「心の声に耳を澄ませるほうが大事だ!だから寝たいだけ寝よう!」という間違った自愛は、物事を好転させないように思う。
実際、僕の睡眠の満足度は、割と低い。睡眠スコアというのを毎晩計っているが、7時間寝ても10時間寝ても、いつも等しく「やや低い」なのである。
主観的にも「うーん、だるい」という感情が先立ち、これから始まる一日が暗澹たるものだという予感から朝が始まるため、幸福度もうんこである。
・・だから最近、こんな仮説を立てた。睡眠の満足度が毎晩低いのは、つまり一度起きた後二度寝をしているからではないか、と。
二度寝とは、ざっくり1~2時間の短くて質の悪い睡眠だ。それを挟んで目覚めると、つまり「なんかよく寝れんかった」という感想を伴って起床となるのは、当然だな、と。
フルコースのシメの料理だけが、凄く不味かったときに雰囲気が似ている。最後の印象で全てが台無しになる、あの感じだ。思うに、睡眠もこれと同じ。
すなわち、(3時間とか4時間じゃない限り)一度目の起床でバチっと起きることが、僕にとって健やかな1日を始めるドミノの一枚目なのではないか。
では、バチっと起きるにはどうしたらいいのだろう。その最も好例だと思ったモデルは、刹那に閃いた。
自衛隊だ。特殊な環境下にあることももちろん要因だと思うが、朝に弱い自衛隊員なんて、聞いたことが無い。きっと、再現性のある秘密があるはずだ。
今日はそんなのを調べて、実際に試すまでをまとめた、謎の記事である。
自衛隊式起床法。
自衛隊の朝の話は、聞く分にはゾッとするほど厳格である。朝の定刻にラッパが鳴ると、起床から5分以内に集合を完了しなければならないそうだ。
しかも、前の夜から少し身支度をしておくことはルール違反で、連帯責任により色々な罰則を科されるという。起きてから、5分以内で、全ての準備を完了させるのだ。
そのため、起床から活動開始までが極めて速い。なんかもう、漢字で「迅い」と書いた方がいいような素早さである。
ある意味強迫的な何かを持って眠りにつけばできるようになるというザ・根性論な話だが、技術として拝借できるところは無いか、その目線で色々眺めてみた。
すると、以下のルーティンは結構共通する流れとして、どのブログや体験談でも登場していたように思う。
① 起きたらとりあえず寝床から出る
② ベッドメイキングや体操などを行い、身体を3~5分程度動かし続ける
このくらいなら、寝起きの僕に意志さえあれば、再現できそうだ。とりあえず起きちゃって、それから考えればいい、と。
そしてこのやり方は、すごく興味がある。なぜかというと、今の僕のお目覚めルーティンは、全て綺麗にこの反対だからだ。
目が覚める。二度寝する。時には三度寝する。絶望しながらスマホを開き、パズルゲームに興じる。クリアしたらカーテンを開けて、ごろんとなって本を読む。
本を読んだら諦めたように寝床から這い出て、プロテインを飲んで、絶望してから着替えて・・という感じなのだ。爽やかの「さ」どころか「s」の音すら感じられない。
ここから強引にテコ入れすれば、自分の朝はどう変わるのか。繰り返しになるが、ものすごく興味がある。
だからまだ夕方なのだが、すごくワクワクする何かがある。僕自身は割と人並よりはルーティンワークで生きている人間なのだが、ならばさらにタイトにしてみよう、と。
起きる時間が決まっているなら、寝る時間も厳密に固定して良いじゃないか。そう思った。せっかくなので、そこも統一する。
〇時に寝る。〇時に起きる。その際は自衛隊式の目覚め方を意識する。
それをやったらどうなったか、実録レポートとして以下書いてみよう。
実践、自衛隊式起床法。
早速翌朝に試してみたが、案の定二度寝。ただしにこれには理由がある。だらだらと寝る前にスマホを見てしまった結果、睡眠時間が自分の必要最低値を割ったのだ。
だから二度寝から目覚めた後は、我に返ったかのように起き上がって目覚ましを止めて、カーテンを開け放ち、ふらふら移動してキッチンでプロテインを飲んだ。
ちなみに起き上がる際にも、筋力や気合を必要としないやり方があり、寝る前に仕入れたこの知識を活用し、さっさと起床することはできた。
痛みの少ない起き上がり方 | 市川の整骨院・整体【医師も推奨】本八幡 中央通り接骨院
で。明日以降、きちんとそもそも睡眠時間を確保するという初歩的すぎる課題はあるが、起きてからしばらく無理矢理身体を動かすという起床方法は・・・・
すごく良かった🌞
流石に爽快とか、そういう突っ切った感情にまでは行きつかなかったが、普段の絶望的な朝とか、始まってない仕事のネガティブとか、そういうのはすごく弱まった。
無駄にだらだらと一日を開始することも結果として無くなり、もし狙った時間に起きていたら、いい意味で朝には建設的な暇をゲットできていたなと思えている。
「次はこの方法を試そうかな?」「今度は目覚まし時計の位置をこっちにしてみよう」という風に、前向きな仮説がどんどんと湧いてくる。
しばらく、一人遊びには事欠かなさそうだ。
では、今日はこの辺で。