僕は仕事の依頼や、考える前に行動することというものが、ご多分に漏れず大の苦手である。社会人の平均水準が100とするなら、50の力も無いのでは、と考えている。
それがために、作業が遅いというより、仕事が溜まってしまい、キャパを超えて、業務時間内に終わらなくなり、心身を圧迫するというのが、割と長いこと続いているのだ。
―しかし、まだまだもちろん途上なのだが、この一人で勝手にテンパるモードを少しずつ、克服できているような手応えが、32歳にしてようやく得られている。
そこに行きつくまでには本当に色々あったというより、何かしらのバイアスで色んな認知が歪められていたのではと仮説立てているのだが、原因は、今はいい。
さて。一体何を心掛けたら、仕事を遅延させる迷惑な僕を卒業できるようになったか。今日はそれについて、手前味噌だが、僕の現在地の話を書いていく。
自分のところにボールを溜めない。
前の記事に書いたことだが、自分が何かしらのアクションを起こさないことで停滞している作業は無いどうかに、結構シビアに考えるようにしている。
時には、過去の自分であれば鼻白むような見切り発車で質問したり仕事を依頼したりしているのだが、これが不思議と、円滑にタスクを回してくれるのだ。
少しずつ少しずつ、自分の中の常識をアップデートしていく。価値観を塗り替える。大袈裟だが、そんな感覚さえ、ある。
そして、恥というある意味不条理だが仕方ない感情が湧いてきたときは、以下のようなメッセージを読んで自分に冷や水を浴びせている。
好きな人とだけ仕事ができたらどんなに幸せだろうか。もちろんここで言う「好きな人」とは、友達とかいった類の話ではない。
一緒に仕事をして「ノーストレスな人」のことだ。では、僕にとってどんな人が「ノーストレスな人」で「一緒に仕事をしたいと思える人」なのか。
間違いなくひとつ言えるのは「LINEの返信が早い人」だ。僕は仕事をどんどん前進させていきたいから、1秒でも現状で止まっていたくない。
もし何か判断を間違えたとしても、また戻って違う道に進めばいいだけだから、とにかく行動を起こしたい。
たとえ、悩んだり迷ったりするような案件でも、「とりあえずAでやってみて」とか「大まかな方向性は○○で進めて」とか、とにかくわずかな時間でも自分がボールを持たずに担当者にパスするようにしている。
それで疑問点や懸念点が出てくれば、すぐに連絡が来るので、そのまま進めるか、軌道修正するかなどをすぐにジャッジすればいい。
そんなとき、タスクを抱えたまま放置していれば、その仕事は1ミリも前に進まないのだ。そんなの僕が上司だったら、当然怒る。
ちなみに僕は仕事ではほぼLINEしか使っていないが、メールや他のメッセージでも「返信が遅い人」=「仕事ができない人」というのは言うまでもない。
仕事を丸投げする人は嫌われる。それは重々承知だが、それによって仕事を”回し”、チームを運営できる人は、有能と評される。
その2つのモデルは全く違う成果を叩き出しているのに、見た目だけなら極めて近いように見えるのが難しいところだ。
今、僕の手元にはいくつボールがあるのか。それを回した状態で退勤カードが切れる日々を、これからも目指し続けたいと思う。
では今日はこの辺で。