最近、話題になっているこの本を購入し、朝に読んで仕事中に色んな実験をすることがルーティンになっている。
頭脳労働がウリの塾講師に思われがちだが、その裏では結構チマチマした事務仕事も多いし、適切な関数を知らなかったら時間ばかり食われるExcelの作業もまぁまぁある。
それによって予習や教材研究の時間を奪われることもあるため、人工知能がこういうのを代替してくれるなら、本当に有り難い話なのだ。
何故かプレビューが出ないけど、ChatGPTのリンク→https://chat.openai.com/
ということでまだまだ母数自体が少ないのだが、自分なりに調べて試して使えそうだと思った例が、少しずつ溜まってきた。
今日はその中でも、大体どこの塾でも当てはまりそうなものに絞って、紹介してみる。
質問の例を作ってもらう。
先日、研修の場で上役に質問をせねばならない場面があった。しかし、どれだけ考えても、気の利いた質問ができる気がしない。
そう思って、壁打ちのつもりでChat-GPTに「どんなんがあるかな」的な温度で質問をしてみたところ、なんかそのまま使えそうな一例が10秒足らずで出力された。
それが以下の通りである。
中間管理職から経営者に質問する場合も、ポジションに応じた質問を考えることが重要です。以下は、中間管理職から経営者に尋ねるべき質問の例です:
チームとプロジェクトに関する質問:
組織のビジョンや戦略をチームにどのように伝えていますか?
チームが成功するために重要なプロジェクトや目標は何ですか?
組織の方向性に関する質問:経営陣が今後の組織の方向性についてどのような話し合いをしていますか?
組織の成長と中間管理職の役割についての展望は何ですか?
リーダーシップとキャリアに関する質問:経営者としてのキャリアで学んだ最も重要な教訓は何ですか?
組織内でリーダーシップのスキルを向上させるためのアドバイスはありますか?
持続可能性と社会的責任に関する質問:組織が持続可能性や社会的責任にどのように取り組んでいるか教えていただけますか?
中間管理職として、持続可能性目標を達成するための方法は何ですか?
コミュニケーションと情報共有に関する質問:組織内の情報共有とコミュニケーションを向上させるための取り組みはありますか?
経営者から中間管理職への期待やフィードバックは何ですか?
チームのモチベーションとエンゲージメントに関する質問:チームのモチベーションを高めるために行っていることは何ですか?
従業員のエンゲージメントを向上させるためのアプローチはありますか?
組織文化に関する質問:組織文化を維持し、発展させるための具体的な取り組みは何ですか?
中間管理職が文化を支えるためにできることは何ですか?
これらの質問は、中間管理職として組織内での役割や貢献を理解し、経営者との対話を通じてリーダーシップスキルを向上させるのに役立つものです。
組織内の具体的な状況や課題に基づいて、適切な質問を選んでください。
―この例からいくつか抜粋し、更に詳しく教えてくださいとまたコマンドを入れて、最終的に尋ねる質問を選定した。
結果なかなかに弾んだやり取りをすることができたので、Chat-GPTさまさまである。
窓掲示物の文言を作ってもらう。
僕がこっそり憧れている広島の塾も愛知の塾も、というか大体の塾は、例に漏れず、校舎の窓に掲示物を貼っている。
いわゆる「定期テスト対策!」みたいなアレだ。そして意外とこれは、自分が狙った文字数に収めるのが難しい。
しかしこういう制限がある中でアイデアを寄こしてくるのは、Chat-GPTの超得意分野という話を先の本で読んだ。だからやってみた。
その指令文はこんな感じ。
塾の経営をしています。窓に20~30文字前後の掲示物を作成します。
以下の指示に合わせて、アイデアを出してください。
①集団授業が残席僅かであること
②体験授業は随時実施中であること
③問い合わせ方法は電話でお願いしたいこと
打ち込んでから十数秒で結果が列挙され始め、それを見て僕は、めっちゃ驚いた。
"残りわずか!集団授業席!今すぐお申し込みを!"
"随時体験授業受付中!教室の雰囲気を体感しよう!"
"お問い合わせはお電話で承ります。ご質問・ご予約はお気軽にどうぞ!"
"人気の集団授業が埋まりつつあります!お早めにお申し込みください!"
"体験授業で個別の学習スタイルを試してみませんか?詳細はお電話でお問い合わせください!"
"最後のチャンス!残りわずかな集団授業席をお見逃しなく!"
"お電話でのお問い合わせをお待ちしております。ご不明点はお気軽にどうぞ!"
"体験授業は随時開催中!教室の雰囲気を実際に感じてみませんか?"
"集団授業の席が限りなく少なくなっています!お早めにお問い合わせください!"
"電話でのご連絡をお願いいたします。集団授業の詳細や予約について、お気軽にお電話ください!"
後はこの中から選んで、自分で手直しして修正し、もっかい意見を頂戴して、ってのを繰り返せば、ものすごく時間を節約できる未来が見えている。
凄い時代が来たなと思うと同時に、だからこそ「時間が無くて」という言い訳はますます使えなくなるなと、気が引き締まる思いである。
未納対応などの例文を作ってもらう。
引き落としで月々の料金を頂戴する形式のビジネスなら。どこでもあるあるの話だと思うのだが、未納や滞納は、ちょくちょく発生する。
中には本当にお金がないのか、単に逃げ切れると思っているのか、一向に応じないところもあって難儀しているのだが、その際に送るのがいわゆる催告状や督促状だ。
ところが、これを書くのが結構めんどくさい。ネットから様々な例文を探してきて、高圧的にならないよう変えて、でも突っ込むところは突っ込んで。
あまりにも面倒だと思ったので、丸投げのようにChat-GPTに依頼してみたら、やはりこういう大量にリソースがあるものを条件に合うよう編集するのは、得意なようだ。
お世話になっております、[会社名]の[お名前]でございます。
突然のご連絡となり、申し訳ございませんが、お客様のご利用料金についてご連絡差し上げます。
現在、お客様のご利用料金について、3ヶ月以上の未納が確認されております。これは[前回の支払い日]以来の未納となります。
当社の利用規約に基づき、3ヶ月以上の未納が発生した場合、本来はご利用をお断りさせていただくこととなります。
このままの状態が続くと、ご利用停止の措置を取らせていただかざるを得ません。
お手数をおかけいたしますが、お支払い期日についての詳細をお知らせいただけますでしょうか?
可能であれば、[支払い期日]までに未納料金のお支払いをお願い申し上げます。
何かご質問やご不明点がございましたら、どうぞお気軽にご連絡いただければと思います。
お手続きに関して、何かご協力いただけますようお願い申し上げます。何卒よろしくお願い申し上げます。
入れ違いであればご容赦ください。
お問い合わせ先:[お問い合わせ先の連絡先]
ところどころ修正したい箇所もあるし、追加したい文言もあるのだが、叩き台としてはオーバーキルしているくらいに完成度が高い。
実際にこれは昨日各家庭に送信したのだが、早速レスが返ってきたので、きちんと効果があることも確認している。最高である。
西野亮廣氏も言っていたが、よくわからないものはとりあえず触るか調べるというのを意識的に徹底するというスタンスは、僕もそうありたいと思う。
結果その方が確実にトクをするからだ。実際今も、それをひしひしと感じている。
ということでChat-GPTに65%くらい書いてもらったに等しい記事、今日はこの辺で。