精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

たくさん本を読むと起きること。―そしてそれこそが、僕にとっての読書の醍醐味。

自分で言うのもなんだが、僕は本を読む。新刊をわんこそばみたいに読むタイプではなく、再読重視型ではあるが、毎日2~3冊の本に触れることが習慣になっている。

 

朝起きたら【観察力の鍛え方】を再読し、寝る前は【こころ】を読んで気持ちをクールダウンさせていく。そして空き時間には、【やるか、やるか】を拾い読みする。

そんな風に本を読むと、よく言われる。「何がそんなに楽しいの?」と。その内訳としては、頭でっかちだと言いたい冷笑気味3割、純粋な好奇心7割というところか。

 

ということで今日は、一度それをバッチリ言語化して、今後似た質問に対しては、この回答を使い回せるようになっておきたいと思う。

 

今日はそんな、僕が読書をする理由についてである。

 

 

脳内に巨大な湖をつくる。

 

僕が本を読んでいて一番嬉しく思う瞬間はいつか。実は色々あるのだが、最たるものは、別々の本の内容や知識、経験が、磁石のように引っ付く刹那である。

 

経験が無いとなかなか難しいのだが、例えば【素数の音楽】を読んでいるときにふと、「ここ、【フェルマーの最終定理】にもあった!」と気づくと、かなり興奮する。

 

また、【天地明察】を読んだ後で日本史の参考書を読んでいると、安井算哲や関孝和という名前が出ただけで、すごく気持ちが昂るのを感じる。

 

その現象は、最近の世の中をテーマにした本を読むと、確率が高まる。例えば【お金2.0】を読んでから【We are lonely, but not alone】を読むと、類似点の多さに気付く

 

勿論、同じもの、似たものを対象とする本を選んで読むことでも、繋がる刹那は多々発生する。数学と理科、読解と書き方、歴史と経済、等々。

 

直近だと、【観察力の鍛え方】、【大河の一滴】、【運を支配する】、【大局観】を一気に読み直して、その語っている内容が、実は同じではないかと思うに至っている。

 

一旦、僕が読書に感じているイメージを、それっぽいモデルで説明する。本を一冊読むことは、僕にとっては、巨人のドシンみたいに湖を更地に作るようなものだ。

 

しかしそのメンテナンスを怠れば、水は枯れ、いずれそこは再び更地に戻る。ただ、再読や復習をすると、湖の水量は戻り、水深も増す。そんな様子を思い浮かべている。

 

さて。こういった”湖”を脳内にいくつも作り、そしてそれぞれを拡大させていくと、ときに湖と湖同士が強固に繋がるときがくる。それが、僕の言う醍醐味だ。

 

余談だが、「骨太の教養を学べる本」と評判の一冊は大抵、どの湖とも距離が近い地点をテーマに書かれた本を指すと感じている

 

【サピエンス全史】がそのわかり易い例だ。これは、世界史・経済学・人類史・文化・西洋史など、あらゆるテーマを網羅し纏めた大著だ。だからどことも繋がり易い。

 

こういう骨太の本を起点にしてもいいし、ときにこういう骨太な本を入れることで、バラバラになった湖を繋げるようにしてもいい。

 

僕が新しく本を手に取る際の基準はここにある。「この本とこの本がもう少しで繋がりそうだけど、何かが足りない」という差を埋める本を探し、買う。

 

ちなみに今は、心の観察、数学、アンラーン、美術、感情といったワードに興味があるので、それを学べる本をとりあえずAmazonの買い物かごに突っ込んでおいた。

 

湖を掘り起こし、水量を増し、そして繋げる。僕はこれが最たる面白さだと思うのだが、伝わっただろうか。

 

では今日はこの辺で。

 

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