ちょっと前にこんな記事を書いて以来、きちんと自分の行動を記録に残し、あとで冷静に振り返るということが習慣になりつつある。
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すごく軽い気持ちで始めたセルフロギングなのだが、これが凄く有意義なのだ。自分がいかに、無意識下で無駄な行動を取っているかが、浮き彫りになるためだ。
今日は今のところ何を僕が突き止めたか、途中経過ということで記事にしておく。
やってる最中に無駄だと気付くのは、そもそも至難の業だった。
記録を取り始めてから気付いた、最も意外なこと。それは、僕は寝起きが悪いのではなく、起き抜けに布団から出るまでが長いと考えた方が正確だということだ。
これら2つは同じに聞こえるかもしれないが、覚醒してから布団を出るまで、ひどいときは1時間前後掛かっている日もある。
その1時間の内訳を後々になって考えてみると、なんと40分程度は、無駄なYouTubeのザッピングだった。これは無駄以外の何物でもないではないか?
特に何かを得られているという実感も無いし、何なら損したという気持ちにもなる。ただ、このことに今まで無自覚だったことこそが、一番怖いと言えるかもしれない。
ここで、更に考えてみた。なぜ僕は、40分という長い時間、ひたすらザッピングをしてしまうのだろうか。勿論する日もあれば、しない日もある。それぞれの共通点は何か。
すると、一つ気付いた。起きてすぐ、その日に待っているタフな仕事や未着手の作業に意識を向けてしまった日は、ザッピングをしている傾向にあるのだ。
これに似た話は、昔聞いたことがある。朝にネガティブなことを考えると、その日1日の質が下がるそうなのだ。そしてこれは、割とエビデンスがあることらしい。
自分の中で”知識”だったものが、観察と検証でしっかりと繋がった。とても面白い一幕だと感じる。そして、恩恵はまだあった。
僕が無自覚にYouTubeをイジっているとき、「でもこれ、不毛だよな」とメタが反応するようになったのだ。つまり、自分の無意識を意識できるようになったのだ。
もちろん意識ができるだけで、制御ができるようになったわけではない。しかし、それを時折感知できるようになったのは本当に大きいだろう。
自分に対し観察日記をつけることがここまで学びに富むとは思わなかった。すごくオススメだと書き添えておく。
「俺は何をしているときが楽しいのか?」
実はもう一つ、有意義な自問自答が意識的に挟めるようになった。それは「今やっていることは、本当に楽しいと思ってやっているのか?」というものだ。
意外かもしれないが、手持無沙汰のときに無意識に選ぶ行動を楽しいと思っているかどうかは、結構別物である。もっとも、これはつい最近気付いたことなのだが。
例えば僕は、暇なときは無意識にYouTubeを開き、サムネイルが再生されるのを眺めたり、ショート動画を無音で観たりすることが多い。
だが、ふと気づいた。これらは別に全然楽しくないし、時間も過ぎないし、気も晴れない。なんでこの活動を選んでいるのか、説明がつかなかったのだ。
不思議なものでそれ以来、YouTubeを触ることはほとんどなくなった。開いても、「いや、これじゃねぇし」と思って、すぐ閉じれるようになったのだ。
代わりに今は、「じゃあ俺は何をしていると楽しく感じるんだろう」という観点で、空き時間の度に自分を観察している。
色々試した。豆からコーヒーを挽いたり、掃除をしたり、外に出て雲を眺めたり、美術館の絵画を画像で眺めたり、水族館のライブ中継を観たり。
その結果、勿論暫定解ではあるのだが、僕にとって一番気が晴れるのは他人の言葉を読む時間がそうであった。
最近追っているお笑い芸人、好きなボディビルダー、昔読んだ本の著者、そういった方々のブログやnoteを探し、ひたすらに読んでいく。この時間が凄く”楽しい”。
こんなことは頭で考えてもわかりっこなかった。実際に自分の感情・無意識に向き合った結果、”気付いた”という方が正しい。
僕は生物観察が好きなのだが、最も身近に観察していて面白い生物がいることに無頓着だったというのは面白い。
さて。これを踏まえて、自分のスケジュールを分析するシートを、新しく作り直してみた。
これもまた4日くらい回してみて、その後の手応えで、シートの構成や問いを変えてみようと思う。
僕という謎だらけの生物の観察日記は、まだ始まったばかりなのである。では今日はこの辺で。