精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

「怒り」を言語化し、丁寧に観察してみた。

最近仕事における面倒事が重なり、すごくイライラする1日があった。その苛立ちは起きてすぐに始まり、シャワーを浴びながらずっと壁を殴りたいほどであった。

 

基本的に怒りという感情は、制御が不可能だ。正確に言えば、それが激怒になった瞬間、しばらく手が付けられなくなる。観察なんてしている余裕は、全くない。

 

しかも性質が悪いことに、一度落ち着いてから再び怒りを取り出そうとしても、大体は上手くいかない。完全に消え去っているため、思い出しようがないのだ。

 

怒りという感情は、本当に突発的に沸いてくる。と同時に、冷静さを奪う。どうすれば冷静に観察ができるのか。分析を阻む感情に、正直手を焼いていた部分もある。

 

ただ今回は折しも、イライラしている状態で自分が思っていることをレコーダーに吹き込むことができた。怒りに呑まれまいと思うのではなく、怒りに呑まれようとした。

 

今日はそうやって取り出した自分の怒りを、冷静に時間差で振り返ってみる記事である。

 

 

怒りを怒りのまま言葉にするとこうなる。

 

 

以下、音声書き起こしアプリでデータにした文章を、なるべく意味を変えずにただ書き殴っておく。

 

――――

 

 正直言うと、今日はただの自己内省に見せかけた愚痴だ。今日の仕事、特に前半戦で待っている時間が、とにかく憂鬱である。

 

その時間は幼児向けコンテンツが回る時間であり、今日はその中でも特に手がかかる子が二人やってくる曜日なのだ。言葉を選ばずに言えば、もはや時限爆弾である。

 

この二人は両方が癇癪持ちだ。問題が解けないと泣き始める。片方は泣きながらプリントを握り潰し、もう片方は慟哭といっていいくらい、声を上げて泣く。

 

正直言って、僕は「この子らのせいで重めのクレームがそのうち来る」としか思っておらず、接していて本当にヒヤヒヤするし、その前後はイライラもしてしまう

 

どれだけ美化しても騒音は騒音だ。周りの真面目に取り組む子にとっては、ただのストレスでしかない。そのことがわかっているだけに、周りの苛立ちが心に染みてくる。

 

ただし以前別のブログで記事にしたが、僕自身が強くストレスや苛立ちを覚える対象は、大体が過去の肯定できない自分そのものを指しているようなのだ。

 

矛盾するようだが、僕は癇癪を起こしてしまうその子自身が嫌いだと思ったことは、実は一度もない。個人名を晒して怒鳴りあげたいと思ったことは、本当に無いのだ。

 

あくまで、その行為そのものがとても不愉快なのであり、それはなぜかと言うと、まさに過去の許せない自分の記憶や姿そのものだからである。

 

それを分かった状態で、その子たちと、どう向き合うべきか。その子たちを宥めるのではなく、その子たちに重なっている過去の自分をどう許すか、ということに繋がる

 

感情が爆発している自分に、今の自分が接することができるのなら、僕はどう声をかけてあげればいいのか。あるいは、あの頃の僕はどうしてほしかったのだろうか。

 

今はどうしてもストレスが先立ってしまうが、本来ならば不可能な、過去の自分を疑似再現し、上書きできるチャンスを、期限付きで神から貰っている気分にもなる。

 

冷静な今、怒りを眺めて思うこと。

 

 

こうやって眺めてみると、僕の怒りはやはり持続力に乏しい。正直喋っている時間で言えば10分もせずに、自分の中で業火だと思っていたものは、綺麗に鎮火していたのだ。

 

客観的にこれを読み返して、僕は何を感じたか。正直、大人だなと思った。思っている内容自体はすごく子供じみているが、それをその子に直接ぶつけてはいないからだ。

 

むしろそこから問いを立てて、自分の中にあるバグに思いを馳せている。正直その子を追い出すことを考えなくも無いが、そう思った自分を必ずすぐに嫌悪する。

 

冷静さを失っているように見えても、僕の中では理性と感情が相互に作用している。そのことがよくわかったやり取りだと思う。

 

怒りという感情が僕に教えてくれていることは、自分が目を逸らしてきた未解決のテーマが、今もまだ胸の内にしっかりとあることなのではないか。

 

これを解消するためには、怒りをきちんと発露させ、受け止めて、分析して、行動として昇華するしかないのではないか。

 

大事にしている物に危機が及ぶとき、人は咄嗟に怒りを発動させてそれを守るとされるが、僕が守りたい大事なものとは、果たして何なんだろう。

 

価値観を探るためにも、感情自体を観察することはやはり大切だ。僕みたいな超内向型人間はどうしても、ここに着地しないと、救われないようである。

 

では今日はこの辺で。

 

 

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