精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

「現状維持バイアスの外し方」が超簡単で超効果的だったのでシェア。

世の中は絶えず変化し、万物は流転する。こんな話は平家物語の序文でも書かれている「当たり前だよ」と思われる話かもしれない。

 

しかし人間とは不思議なもので、変化を歓迎し、前向きに適応できる人の方が稀有である。僕らは変わりたくないのだ。多少不便でも、今のままこそ至高なのだ。

 

理性と感情が思いっきり衝突しているようなちぐはぐさは、一体何が引き起こしているのだろうか。その説明の1つになるのが、現状維持バイアスという認知の歪みだ。

 

現状維持バイアスStatus Quo Bias)とは、変化を避けて現状維持を求める、現在の状況よりも好転するとわかっていても行動できない心理傾向を指します。

 

確証バイアスや同調性バイアスなどの認知バイアスの1つです。

corp.miidas.jp

 

例えば、勉強をした方が絶対に良いと判っているのに、取りかかれない。あるいは、新しい手法を取り入れた方が効率的になると判っているのに、過去の技術に固執する。

 

こういったあまりにもありふれたアレコレを総称したものが、「現状維持バイアス」なのではないかと僕は勝手に納得している。

 

今日はこのバイアス自体の説明をしつつ、それとどう向き合えばよいか、目からうろこが何枚も落ちるヒントに出会えたので、記事としてここにまとめておく次第である。

 

 

現状維持バイアスはなぜ今も残っているのか?

 

このバイアスが本当に不要なものであれば、進化の過程で絶対に淘汰され、とうの昔に機能から消えているはずだ。だが残っているということは、生存に要るもの、となる。

 

確かに太古の時代においては、変化という不確実でエネルギーを無駄に食うリスキーな選択は、本能的に避けられた方が生存できたのかもしれない。

 

しかし今は、原始時代とは様相がまるで異なっている。意図的に変化を起こしていかねば、やがて適応できずに滅びていくだけなのだ。

 

そんな厄介な本能にどう立ち向かえば良いか。例えば共通テストの傾向・範囲・内容が変化すると言われて久しいが、超がっつりした調査は、実は今までしていなかった。

 

レジュメに目は通したが、それだけだった。はっきり言えばめんどくささが勝ってしまい、変化しようという意欲を根こそぎへし折られた、という具合である。

 

しかし指導にいよいよ必要という時期が来て、結構たくさんある資料の山に着手せねばならない、という段階になった。しなければならない。だが面倒だ。

 

だから、どうすればこの現状維持バイアスを外せるのか、まずは方法論を探してみることにした。ネットの集合知を、存分に活用させてもらうのだ。

 

すると、ほぼドンピシャというか、極めて簡潔に体系化された方法を発見。それはこちらのnoteである。

https://note.com/sae_union/n/nc5d318dbd9ec

 

その部分を引用すると、こんな感じ。

 

抜け出すためには、単純明快3ステップです。①自分は現状維持バイアスにとらわれていることにマインドフルに気づくこと、②現状維持をした場合と変化した場合の将来を言語化すること、③挑戦の一歩を考えて踏み出すこと。

 

https://note.com/sae_union/n/nc5d318dbd9ec

 

―ということで、これに素直に従いながら、僕のバイアスを外しにかかってみよう。まず、僕は現状維持バイアスに囚われていることを、認めてみる。

 

”認める”とはどういうことかを言葉にするのは難しいが、僕は現状を素直にディスクリプションすることが、認めるの言わんとすることではないかと感じている。

 

ということで、「僕は新しく変化する共通テストの仕組みを学ぶことについて、とてもめんどくさいと感じており、一歩目すら踏み出せていない」と書いておこう。

 

これを客観的に認めたら、現状を続けたときのIFと、この行動を起こした際のIFを、それぞれ想起してみるべし、とある。やってみよう。

 

本当に現状を維持したら・・➡共通テストの変化さえ把握していないポンコツ講師という烙印を押される、生徒からの質問に答えられずしどろもどろになり、評判を落とす

 

変化したら・・➡保護者や生徒からその質問が来ても大丈夫と言う自信がつく。仕組みがわかっているから指導の質もより研ぎ澄まされていく

 

という風に。もうこの時点で、行動せんとか愚かじゃねぇか、という点に至っているが、まだ途中で止めず、3つ目のステップまで至ってみよう。

 

挑戦の一歩とは何か。これは直感で浮かんだ術がそうなのだろう。てことでサイトをいくつか検索して、ただ開いてみた

gt.benesse.co.jp

 

あとはこれをメモを取りながら読むだけ。・・・そう思うと、むしろここで止める方がめんどくさい。素直にそう感じ、今は一通り読み終えたところである。

 

その結果、不思議な話だが、15年ぶりくらいに情報系の勉強を再開させるかぁと、そんなことを思うに至っている。(初級シスアドを昔取得しているので)

 

現状維持バイアス自体は、実は認知も外し方も、そこまで難度が高くないのではないか。そんな風に認識が変わり、面白いなと感じている。

 

では今日はこの辺で。

 

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