僕は昔、適応障害と診断されたことがある。今の仕事に就く前の話であり、特にその頃の記憶を引きずることなく、病みもせず、普通に過ごせているとは思う。
だが時折、ざっくり月に1度くらいのペースで、あの頃に匹敵するくらいのうつ症状が自分に発生することがある。これは正直、かなりしんどい。
仕事に行けないほどではないが、結構ギリギリのところまで行ってしまう。ベッドから起き上がれず、二度寝三度寝を繰り返し、いつまでもスイッチが入らないのだ。
頭が冴えるにつれて、その日の嫌な仕事が強く頭に浮かび、それに付随して面倒なタスクもどんどん湧き上がってくる。頭の中がうるさくなり、それが僕の活力を奪う。
これ以上起き上がらなければ確実に遅刻するというラインまで、全く起き上がれない。それでも意地と気合で起き上がり、崩れそうな膝を根性で伸ばし、ふらふらと動く。
大体は職場に着いて1~2時間もすれば平常に戻るのだが、そこまでのプロセスでは結構な焦燥感や強い苛立ちなど、ネガティブな感情との闘いもよく起こる。
運が悪ければ偏頭痛発作も併発し、何重苦なのかわからないほどのそれとこっそり戦っていることもあるほどなのだ。我ながらよくやっていると思う。
このメランコリーは、どこからやってくるのだろうか。僕の中の鬱になった記憶は実は癒え切っておらず、いつもどこかで虎視眈々と、噴出のときを待っているのだろうか。
今日も長い時間、このうつ状態に浸りながら、そんなことを考えた。今こうして動けているのも奇跡だが、いつまた動けなくなるか、ちょっと怖いと感じることもある。
そんなとき、ある面白い仮説にたまたま行き当たった。それは、気分の落ち込みは、低気圧とリンクするというものだ。
もちろんこれも個人差がある話なのだが、何かしらの根拠があった方が、こういうどうしようもない出来事への諦めもつく。受け入れる準備が整う。
そう感じたので、これをテーマに記事を一本仕上げてみる。
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