精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

生徒の『問題へのアプローチ』を正すには、どうアプローチするべきか?

生徒たち(特に思春期)の行動を変えるのは、極めて難しい問題だ。

 

例えばこの中に、『勉強しなさい!』と言われて素直に勉強した方はどれくらいおられるだろうか。僕は一度もない。

 

そんな超難問に、僕らはしばしば立ち向かねばならないときがある。

 

効果の出ないとされる学習方法に固執する生徒。ミスが爆増する解法にしがみつく生徒。そもそも勉強しようとしない生徒。

 

そこになんとか介入せねば、将来的に彼ら彼女らは大損するかもしれない。

 

それもまた自己責任だし人生だと割り切ってもいいが、周りの圧がそうさせないこともしばしばだ。

 

僕自身成功したことはほぼないが、このアプローチについて、少しは効果ありげな方法を今日はまとめてみようと思う。

 

あまりに変わらないと悩み過ぎてメンタルを病む前に、ご一読いただければありがたし。ではいこう。

 

 

 

そもそも前提として知っておくべきこと。

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それは、自分の考えにしがみつく人を変えるのはほぼ不可能だということだ。これは結構ハッキリと研究で分かっているらしい。

daigoblog.jp

 

つまり、自分の声掛けで変わる方が奇跡なのだ。僕らはアニメやドラマの主人公ではない。そこは割り切っておこう。

 

『そもそも無理ゲー、当たったら奇跡!』くらいドライに考えた方が健全だ。その上で、以下具体的な方法である。

 

論理や圧力で変えようとしない。

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基本、論破されて考えを改める人は、超人格者かつ謙虚な人のみだ。つまり、ピラミッドの先端の先端レベルの、超少数派である。

 

では、人は説得されたり論破されたりすると、普通どうなるのか?それは、一層自分の考えにしがみつくのだという。

 

これは、議論の過程で何度も『その人の考え方に触れてしまうからでは?』と考察されているのを見たことがある。

 

昔読んだ別の心理学の本にも、『説得しようと色々手を回しても、正攻法は基本無駄』というのがあった。

 

まとめると、『行動を変えるために論理や圧力で取り掛かるのは愚の骨頂』なのだとか。昔の軍隊的やり方は、効果ナシ!となる。

 

うーん、常識や慣例って簡単に壊れますなあ。

 

ということでここからは、説得できる可能性を少しでも上げるための声掛けをご紹介する。

 

メリットや新情報を示し続ける。

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昔僕自身が体験したことなのだが、あるポップアップ広告を繰り返し目にする時期があった。

 

その商品についての興味はその時全然なかったのだが、ある時偶然が重なり、ふとそのアイテムが必要になった。

 

すると、パッとそのサイトにアクセスし、気づけば商品を即購入。結果僕は今でもそのサイトの会員である・・というお話だ。

 

ここから分かるように、結局行動を変えるのも、それを選択するのも、相手次第なのだ。

 

だからこちらが出来ることは、『行動を改めることによるメリット』を逐一教えてあげるくらいに留める方がベター

 

相手の領域に踏み込んだ瞬間、シャッターを閉めるかの如く心が閉ざされることは請け合いだ。

 

ここは粘り強く、自分のストレスをマネジメントしながら、地道に根回しをしよう。

 

BYAFメソッド

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yuchrszk.blogspot.com

 

圧倒的なエビデンス量で『有効』とされる方法がコレ。実際たまに使ってみるが、単に説得するより全然角が立たなくて素敵。

 

実際方法論はそんなに難しいものではなく、

 

『最後はあなたの自由ですよ』的な、自由意思を尊重する言葉をお願いみたいなのの後に付ければいい。

 

例えば、

 

『こっちの計算の方が楽だよ、まぁ、合わないなら使わなくてもOKだけど』

 

『英語の成績を上げる勉強法を伝えるけど、実際にするかどうかは任せるわ』

 

といった問答もそれにあたる。提案しつつも選ばせる。本当に簡単な工夫なので、オススメである。

 

ーということで今日は心理面の色の強いお話になったが、面談ラッシュが始まるシーズンでもあるので、役に立つのではなかろうか。

 

それでは今日はこの辺で。