こないだ、自習中の一幕で、生徒と暗記対決をすることがあった。
簡単に言えば、僕は生徒から出されたお題を本気で暗記し、その間生徒も本気で演習やインプットに取り組むというものだ。
これはピアプレッシャーの一環なので、そういう意味でも歓迎したが・・。
生徒が出すお題は容赦がない。例えば、とあるテキストの問題と解答を順番通り全て!みたいなのが、その時出されたお題だ。
だが、売られた勝負は、大人げないけど勝ちたいところ。さすがに問題文は、雰囲気あってたらOKにして!という交渉をして、いざ開戦。
先に結果を言うと、僕はざっくり20問すべてを暗記し、何とか面目を保つことができた。
その際取り入れた手法は、色々と活かせるところがあると思うので、ここに書き散らしておく。
①こまめなミニクイズ。
記憶を作るコツは、とにかく何度も【思い出し】のプロセスを入れることだと思う。
だから今回も、例えば5問ごとにテキストを閉じ、それを思い出すミニテストを、時間が許す限り何度も実施した。
それができたら、今度は10問ずつ、そして1ページ丸々と言う風に、少しずつカタマリを大きくしつつ、テストを繰り返す。
基本にして超効果的な技だ。何かを覚えたい人は、ここから始めよう。
②ジェスチャー法。
どれだけ多くの身体の感覚を使って暗記するかも、記憶の定着に欠かせないファクターだ。
例えば、単に『日付変更線』と覚えるよりも、指で宙に『日付変更線』の形を描きながら覚えた方が、強く記憶に残るとされる。
これは、『マルチモーダル学習』というものの1つで、実践は割と簡単なものの、これまた効果は高い。
③語呂合わせ。
先に断っておくと、僕は語呂合わせに懐疑的だ。理由は、『1549広まるキリスト教』なんて覚えても、使い物にならない知識が増えるだけだからだ。
しかし、今回は話が別。何かの順番や、覚えた知識が何のヒネリもなく使える際の暗記においては、割かし効果的ではある。
例えば、たまたま3番の問題文の出だしが『3000m級の山々~』みたいな出だしだったので、『3番だから3000m!』と言う風に無理やりくっつけた。
使える場面は限られているし、使い方を間違えるとかえって暗記の負担が増えるリスクはあるが、一応手段の一つとして覚えておくのはアリだと思う。
―さてさて。必死こいて暗記バトルをして、今振り返るとちょっと驚きなことがある。
それは、その時覚えたことを、今でも割と思い出せるという点だ。多分、7~8割はイケる。
つまり、短期の記憶ではなく、長期寄りの記憶で頭に残ってくれているというワケだ。これは嬉しい。
つくづく大事なのは方法なんだろうなぁと思う次第だ。何かの参考になればありがたし。
それでは今日はこの辺で。