ついにすべての受験が片付いた。(公立高校二次募集という例外はあるものの)
僕の中では、羽を伸ばして解放感に浸りたいという思いと、次の戦いに向けて動き出したいという思いの両方が渦巻いており、とても体調が悪い。
しかし頑張って、なるだけ未来への先行投資を始めようと思う。
ということで今日は、受験についてスイッチが入ったり、新生活が始まったり、或いは悔しさをバネにすべく燃えたりしている生徒に向けて、ある質問に答える。
それは、『勉強は何から始めるべき?』というものだ。
これはハッキリ僕の中で答えが出ている。ということでなるべく短く、サクッとシェアしておこうと思う。
①勉強法を勉強しろ!
断言するが、ろくに調べもせず、我流の勉強法でがむしゃらに取り組んだら伸びるほど学力は甘くない。
適当な筋力トレーニングを積んでも、下手すれば怪我をして終わるのと同じだ。適切なやり方は、すでに体系化されている。
ということでまず最初に始めなければならないのは、『勉強法の勉強』である。
見ていて思うが、『やり方』さえ合っていれば、当事者比で成長しないとオカシイ。伸びないのはつまり、『方法』が違うからだ。
まずは無料の情報でも良いので、以下のサイトを参考に、『勉強法の勉強』から始めよう。
急がば回れのレベルではなく、先行投資としてここまで利回りが良いものを、僕は他に知らない。
②学習環境を創るか探せ!
そして次に、『学習』をするための環境を、創るか探すかしよう。
潜在意識とは諸刃の剣で、例えば図書館に行くと、読書か勉強(あるいは昼寝)以外の行動を取る気がことごとく削がれはしないだろうか。
その一方で、自室で勉強する気がどうにもわかない経験はないだろうか。
実はその原因として、脳が『場所と行動を関連付けているから』という説がある。
布団に行くと眠くなったり、ソファに座るとリラックスできたりするのは、脳が『ここはそのための場所だ!』と思っているからという身も蓋もない理由らしい。
となれば、くつろげる場所で勉強に身が入らないのも当然だ。だからこそ、僕は環境創りについては何度かこのブログにも書いている。
ただし、環境を創るのは結構難しい。一旦娯楽アイテムを仕舞えば確かにそれまでだが、その意志さえ勉強嫌いや苦手にはしんどい話である。
個人的には、勉強時は塾の自習室や静かな喫茶店などに出向き、家では徹底してくつろぐのが良いと思うので、それを推奨しておく。
③参考書を買え!
色々勝手がわからないと、学校指定の問題集や、解説の薄い教科書に挑んで爆死するという、悲しい話が待っていることがある。
わからないものでも考え続ければいつか解けるようになる―なんてのは机上の空論だ。
鉄でもかじり続ければ、いつか噛み砕いて栄養に出来ると夢想するのに等しい。その前に歯が砕けるだけだ。
だから素直に、各単元を噛み砕いて説明してくれる『参考書』は、得意不得意関係なく買っておくようにしたい。
意外と、『参考書』という概念が無い生徒も多いのだ。この情報さえ、言わねばならない場面はちょいちょいある。
jukukoshinohibi.hatenadiary.com
一応オススメの参考書を載せようかとも考えたが、せっかくなら自分で本屋に行って、立ち読みしたうえで選んでほしいので、今回は目安に留めておく。
① 内容の5~6割はすでに知ってる・解けるモノ
② 書き方が自分に合っているモノ
③ 挫折しない程度の量のモノ
この辺の情報を基に、自分に合った参考書を探してみよう。
終わりに。
スタートダッシュとかリカバリーとか、色んな狙いはあるだろうが、この時期は勉強について真剣に向き合う生徒が増えてくる。
だが、その熱意も、やり方等がマズければ虚しく空回りして徒労に終わる。僕はそれだけは絶対に避けさせねばならないと思う。
だから今年は去年以上に、『学習法の周知徹底・完全実践』を掲げ、生徒に接する所存である。
大事なスタートダッシュの時期、生徒・お子さんへの声掛けの参考にしてみてほしい。
それでは今日はこの辺で。