昨日アップした記事に、『メモリーツリー』の話を書いた。
簡単に言えば、『関連のある知識を、その強さの程度や補助となる語呂合わせ等を添えつつ、木のように繋げていく作業』というものである。
僕のイメージでは、独りで『マジカルバナナ』を延々と紙上に展開していく感じ、に近い。
これは知識を『使える状態』で頭に入れる方法として、ハッキリ非常に優れている。その効果は少しやっただけで体感できた。
・・・だが、これが不向きなタスクが存在する。
それは例えば『実用書などの暗記』をしたいとき、つまり『歴史ほど覚えたいテーマがガッツリあるわけじゃないけど、文量は結構多いとき』である。
これはメモリーツリーを作るには時間が掛かり過ぎるし、馴染みがないテーマであればそもそも関連知識もくそもないことが多い。
―では、この時はどう立ち向かえばいいか?
僕はこの『メモリーツリー』の考え方をちょっと砕いて、ある方法でノートを取るようにしてみた。
すると、だ。
結果、かなりの手ごたえを感じている。何というか、頭への残りが段違いなのに加え、復習も容易なのだ。
以下、その説明を手短に。
『スクリブルノート記憶法』
大層な名前を付ければ、それは『スクリブルノート記憶法』とでもいえようか。ちなみに『scribble』とは、『殴り書きする』という意味の英語である。
今回は、最近『絶対モノにするぞ!』というレベルでハマったビジネス書があるので、それに対して使っている例を用いて説明しよう。
STEP1 ざっと一読する。
まず最初のステップは、一度全てに目を通すことだ。この段階は、あくまで読み切ることと全体像の把握にあるため、『覚えるぞ!』と力む必要は無し。
これが済んだら、次のステップへ行こう。
STEP2 自分が覚えたい、気になる点を"雑"にノートへメモしていく。
さて、僕がハマっている本はコレである。
いずれここにある教えを活かし、新しい授業のカタチを探りたいと感じているが、それはまた別のお話。
さて。ノートの使いどころはここからで、本を再読しながら気になったポイントや、それについての関連知識を、ひたすら"雑"に書き殴っていくのだ。
(僕はノートを4分割し、章ごとに枠を変えているが、この辺の細かいルールはご自由に決めていいと思う。)
さてさて。すると、出来上がりはこうなる。
―このノートは、僕以外に解読は不可能だろう。だが、"雑"とはこのレベルなので、そこは気にしなくていい。
所要時間はざっくり目安15分ほどで、ページで言えば30ページほど進む。これだけでも多少は効果があるだろうが、最後にダメ押しのステップを踏もう。
STEP3 そのメモ書きから、内容を思い出す。
さてさて、最後のステップだ。一番強く記憶が作られるのはここなので、絶対に飛ばしてはならないと言っても過言ではない。
さっきの僕のメモの例だと、これを見ながら、
第一章って何が書いてあったっけ・・・
と思いを巡らせる感じだ。首尾よく思い出せればOKだし、無理だったら再読すればいい。
そして復習は、基本的にこのノートで行っていく。3~4日連続で見返せば、かなり強くインプットが完了しているはずだ。しかも掛かる時間は相当削れる。
周りから見ればその辺の暗号より解読が難しいものが出来て不安だろうが、記憶術という観点で言えば優れている方法だと思う。
日頃の勉強がマンネリズム化しているなら、是非皆様も試してほしいし、誰かに薦めてみてもほしい。
では、今日はこの辺で。