精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

で、『成績』が伸びる生徒の"自学"は、他と何が違うんだ?

僕の住む県では、最近正式に休校の延長が決定となった。となれば、お子様の自学の様子を目にする機会は、また延びて増えることとなる。

 

だが、よくよく考えれば、『成績が伸びる自学、伸びない自学』は何が違うのか、意外とそれはつかみどころがない話ではなかろうか。

 

そこで今日は、普段見ている生徒、優秀な友達、本で読んで得た情報などをミックスし、『伸びる自学』の特徴をまとめてみる

 

なんならPDF化するなどして、ご家庭にデータを送っても良いかもしれない。では行こう。

 

 

①学習時間が長い。

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やはり、メキメキと力をつけるヤツは、とりあえずよく勉強する。これは身も蓋も無い話だが、しないことには始まらないのだ。

 

ただ、気を付けてほしいのは、これは『総計』の話だ。何も10時間ぶっ続けで勉強をしているわけではない。合間合間に休憩は取っている。

 

集中を切らさないテクや、正しい休憩の取り方などは、ネットで拾える情報としてあちこちで入手可能だ。

daigoblog.jp

 

まずはそれを駆使し、そもそもの学習時間は多く取りたいところである。(一概には言えないが、受験生でない限り、2時間あれば上等である)

 

②広く浅く学習する。

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良くも悪くも、伸びるヤツは特定の科目や単元のみをその日に勉強する・・・なんてことはまずしない。多分、効果が無いことを知っているのだろう。

5科目をローテしながら、苦手単元はやるにせよ時間を定めて、という具合。それによって無意識にモチベーション管理をしているのだと思う。

 

またこれは、感覚として経験が無いとピンと来ないのだが、このように広く浅く勉強していると、全く関係なさそうな科目の知識がつながることがある。

 

こうなれば、問題というモンスターに対し、使える武器が爆発的に増えるため、積極的に狙いたい効果である。

 

例えば僕も、漢字の勉強をちょいとした後に歴史の教科書を読んでいて、『なるほど!漢字の意味で考えれば、語句の意味がわかる!』と閃いたことがある。

 

征夷大将軍とか、武家諸法度がわかりやすい例だ。同じ感覚を持つ方はおられるだろうか?

 

③インプットを軽視しない。

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これは僕自身も、学生だった頃は全然できていなかったのだが・・・。意識を向ければわかるが、大抵の場合、インプットはどうしても甘くなる

 

せいぜい、アウトプット(問題演習)前の準備運動。その程度の認識の方が多いのではなかろうか?

 

だが、きちんと『インプット』をすると、猛烈に頭が使われるのが分かる。つまり、正しいやり方なら、『アウトプット』並みの疲労感を覚えるはずなのだ。

 

このプロセス無くして、やはり応用問題は解けない。この『知識を入れる』プロセスにも、同じ熱量を持てているヤツはかなり強い。

 

ちなみに、僕は『40秒思い出し法』を最近よく使っているが、今更↓の面白い方法も知ったので、今後試してみる所存である。参考にされたし。

mitanorifusa.com

 

④成果を可視化している。

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やはり、『私は前進してる!』という感覚が無ければ、勉強は日増しに辛くなる。効果を長期的な目線で見なければならないため、尚更だろう。

 

ここは少し時間を割き、1週間の目標と、その日のタスクくらいは、事前に作成した方がいい。(僕も、仕事・学習問わずそうしている)

 

コツは、『数値を用いて具体的にすること』だ。頑張る、ではなく、単語帳の〇Pまで目を通す、という感じ。

 

尚、これは僕みたいな生真面目野郎に向けたアドバイスだが、計画はある種ファジーなところを作っておいた方がいい

 

例えば僕は、『勉強時間』を目標にはしない。『1時間勉強』を目標にすると、そのうち『1時間席に着いてるだけの時間にしている自分』が目に浮かぶからだ。

 

ならば、自分のスピードなどを考慮し、『多分やるのに1時間は掛かる分量』を設定した方が健全だ。ただこれは、僕にとっては、というのを念押ししておく。

 

あと、もし1日サボっても、どこかで取り返しが利くよう、僕は『1週間でここまで』という目標設定にしている。つまり、1日、2日サボっても、その目標は死なないのだ。

 

だがカチカチの計画を作れば、1日でもそれが未達成になれば、不思議と超どうでもよくなり瓦解する。ゆとりは悪ではないのだ。

 

⑤勉強"法"を固定しない。

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言ったか言わずか、僕は例えば2時間程度勉強時間を取るとして、その内半分以上は席に着いていない。

 

ソファで横になりながら歴史の参考書をインプットすることもあるし、部屋をうろうろしながら英文音読もする。

 

手前味噌だが、これはかなり大事だと思う。

 

『席に着いて勉強しろ!!』と生徒や子どもに怒る方も多いが、それなら僕も1時間ちょいで限界がくる。(ちなみに僕はかなり強めの飽き性だ)

 

普段の集団授業でも、どうすれば生徒に『席に着く』以外の行動や、『何かを書く』以外の学習を取り入れられるか、僕は常に考えている

 

勉強の最たる敵は『飽き』である。複数の方法を試すのも、科目をスイッチするのも、その目的に合致していれば大目に見てあげてほしい。

 

終わりに。

 

と、ざっくりだがこんな具合である。今や名だたるYoutuberが『勉強している風景』をライブでアップしている等、『自学』がここに来てホットワードになっている。 

 

だが、『我流』の大半、つまり自分が思う『勉強ってこういうことだ!』というのは、面白いほど本来の効果的なやり方から乖離しているものだ。

 

教科書を書き写す、音楽をガンガン流す、アンダーラインを引きまくる、問題集を解いて丸付けしたらポイ、オリジナル単語帳を0から作る・・・・

 

聞いていて胃袋から変な液がこみ上げてくる。僕自身このクソ不毛な学習をして、中学1~3年の夏までを闇に沈めたので、結構警鐘を激しめに鳴らしたい。

 

勿論、既に社会に出られた方の自己啓発としても、ぜひ参考にしてみてほしい。

 

では今日はこの辺で。

 

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