天才はたまにいる。
もちろん持って生まれた才能は大きいが、不思議とそれ以外の人間性にも、共通点を見ることができる気がしている。
試しに超絶成績が良かった生徒のことをふ~っと思い出してみたところ、出るわ出るわ、『共通点』の嵐。しかもそのほとんどは、ただの変わり者である。
今日はそれを、『ふざけんなバカ』と思われそうなくらいビミョーなヤツに絞って、それに真面目な解説を添えつつご紹介してみたいと思う。
①『う○ち』が大好き。
いきなり品が無い話だが、僕がみる限り、『う○ち』が好きなかしこいヤツは男女問わず多い。
もちろんこれは、排泄物そのものではなく、デフォルメされたキャラクターの話だが、飽きもせず描いたり喋ったり、気が狂いそうなくらい『○んち』と聞かされる。
つまり言い換えれば『精神年齢が低い』という話なのだが、これは『好奇心が強い』ことと同義。子どもは何でも『なんで?』と問うから、賢くなるのが早いのだ。
さすがに人前でやたらめったら言うのは勘弁だが、多少の稚気は残したまんまでいいのではと感じている。
②自分の世界に没頭できる。
不思議と勉強ができるヤツほど、作業は色々だが何かに没頭することが得意である。
『なんか最近寝る前に、宇宙の果てとか考えちゃうんすね―』という沈思黙考タイプもいる。
気付けばノート1ページを、びっしりと『うん○』のキャラクターで埋め尽くすヤツもいる。
そういう生徒たちは、『集中状態とは何か』であったり、そこに至る自分なりの方法論であったりを持っていることが多いので、勉強でも強い・・・という理屈である。
確かにゲームだの何だのに没頭している姿を見ると、学業に支障が出そうで怖い。しかしそこをあえて容認すれば、それはそれでスキルであり血肉となる。
だから少々、許してあげてくださいまし。ゲームに25年以上ハマっている僕からのお願いでした。
③合格点が低い。
できるヤツほど、意外と仔細にこだわらない。『7割合ってたらええわ』とばかりに、本当にサックサクと進んでいく。
これはおそらく、『ちんたらやってても飽きる』とか、『完璧を積み上げるのは幻想』とかいうことに、無意識化で気付いているからではと思う。
その代わり、2~3周どころか、10周くらいは手を変え品を変え、その単元を繰り返すことも欠かさない。多分これは、一度で覚えるのは無理ということを知っているから。
極論だが、中1の単元をフルコンプリートしても、それは全体の33%程度。完璧を目指すことは意外と点にならないのです。
④直情径行。
成績と羞恥心は反比例するのか?と言わんばかりに、点が高いヤツほど謎の行動を取ることは多い。
例えば、『う○ち』のキーホルダーを付けてくる女子、お昼ご飯にねるねるねるねを作って食べる男子、上セーラー、下体操服という鬼ダサコーデの女子・・・
それこそ枚挙に暇がない。だが彼らはどこまでも己に正直で、無駄な恥じらいというものを持たない。
裏を返せば、そのおかげで『質問』に一切の抵抗がないのだ。自分が疑問に思ったことを最速で解決するには、知恵がある人からそれを借りるべき。
『バカと思われたらどうしよう』みたいな発想が無いので、そのアクションがほぼ反射的である。結果、スピーディーに知識を得られるという話なのだ。
⑤勉強にあまり価値を置いていない。
最後はやや逆説的なお話。できる人ほど、『できるから』という嫌味なものとは別な思考で、あまり学校の勉強に価値を置いていないものだ。
だから、いちいち『勉強する意味ってなんなのだ!』とか考えないし、『深いテーマも覚えねば・・・』という力みもない。
『○○大学に行きたいから、とりあえずこの夏は英語と数学で目標点を取るために何をすっかなー』・・・という風に、どこまでも現実的である。
こういう割り切りは、勉強を神格化している限り絶対に出来ない。よくも悪くも淡白な姿勢は、見習った方が良いかもしれない。
終わりに。:変わり者と天才は紙一重どころかイコールだ?
ってことでここまで書くと、天才とは変わり者、みたいな公式が導けそうだ。
もちろんそれぞれの例外など吐いて捨てるほどあるが、超常識人が何かで突出することは、極めて稀だとも思う。
もし自分の知っているヤツ、あるいはお子さんが少し変わり者チックなら、それは天賦の才能を持っている可能性がある。
それを潰すようなウィルスから彼ら・彼女らを守りつつ、伸ばせるところを誰よりも伸ばしてあげて欲しいなー、伸ばしてあげたいなーと、こっそり考えている。
それでは今日はこの辺で。