精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【読書感想文】『サイコパスに学ぶ成功法則』は、合理的思考と行動の見本市!!

僕は2021年に、『良いサイコパス性の獲得』を目標の1つとして掲げている。別に誰かを56すとかそういうのではなく、自分に足りないのがそれと感じているからだ。

 

その第一歩として、あちこちで推薦されている以下の本を年末年始に読んでみた。

 勘違いされたらアレなので先に言っておくと、何もシリアルキラーの思考法』をまとめたとか、そういう物騒な一冊ではない

 

そもそも『サイコパス性』には良い・悪いがあり、この本は『良い』とされる方の行動と、どうすればそれを習得・実践できるかがまとめられた実践書なのだ。

 

例えば、一例として・・

 

①感情を排してドライに行動する

 

②すぐに行動に取り掛かる

 

③過ぎたことを悔やまない、起きてないことを悩まない

 

イエスマンにならない

 

等が挙げられる。ここだけ取り出せば、これらは僕という人間の性格とは真逆であるため、とりあえず僕にとっては学びが非常に大きいと言えるんすねぇ。

 

さてさて。今回は読書感想文というより、この本を読んで得たヒントと、それを僕なりに活用してみた感想をまとめる、そんな記事にしてみようと思う。

 

僕自身も深くまで読み込んだわけではないが、サイコパスの世界へ、さぁどうぞ。

 

 

①先延ばし魔撲滅法→作業を書き出してタイムアタック

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言わずもがな、僕は先延ばし魔である。明日になれば事態は好転していると信じちているし、未来の自分が何とかしてくれることも多いのだ、と。

 

だがこの本では、『ご安心を。絶好の機会は絶対に来ない』と看破されており、淡い期待は早々に砕け散る。

 

そのメカニズムにも触れられていたが、本題から反れるので割愛し、『そういった先延ばし魔を撲滅するにはどうするか?』について書いてみよう。

 

ステップは非常にシンプル。まずは、『やるべきことを明確にする』ことである。これはまず、何度も紹介した『筆記開示』が使える。

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

そして次が面白かったのだが、もし書き出しただけでも何かが引っかかるなら、『それをやっている自分を想像する』のが次の段階だ。

 

すると、『取り組んだ方がメリットが大きい』のがよくわかるため、スムーズに行動に起こせるという感じ。

 

後は仕上げとして、"それだけ"に集中して、効率化し最速で終わらせるというのがコツとあった。言い換えればタイムアタックですな。

 

作業を書き出したらタイマーで時間を計りつつ、出せる最大速でクリアする。

 

これは『良いサイコパス性』の中でも、最も実践が容易だと言える。実際僕も改めてコレを強く意識したが、驚くほど作業が片付くので気分がいい

 

ーついでに言っておくと、『今日はここまではやろう!』と決めて、それが終われば『完了!スッキリ!』と自分を褒めるようにすると、一層気分が晴れるようになった。

 

目標を達成したら即座に次の目標を置くのは、使い過ぎるとメンタル疲れますよ、というのはここで書いておこうと思う。

 

②やると決めたらやり遂げる→対象をこれ以上なく分析してから挑め!

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これは①で書いたことの長期版なのだが、『良いサイコパスはどうやって結果を出しにかかるのか?』という話も書いてある。

 

簡単に言えば、『徹底して達成したいことを分析し、そこに向かって一直線』である。ただしこの分析は、生半可なものではない

 

例えば、大学受験で考えてみよう。目標としては、『どこそこ大学の経済学部に受かる!』とかではなかろうか。多分これは、サイコパス性がある人には鼻で笑われる。

 

まだまだ踏み込むのだ。

 

『どこそこ大学の経済学部に合格するため、直前の模試でA判定を取る』・・これでも多分甘い。

 

『国公立の経済学部に進学するため、9科目で〇点取る。』-という風に広げても良い。さらに言えば・・。

 

『国公立の経済学部に進学するため、9科目で〇点取る必要があるが、届いていないのは英語と世界史だから、まずはそれぞれ15点、20点あげるために・・・』

 

という風に考え詰める。驚いたことに、衝動的に行動しているように見える人でも、ゴールは必ず設定してから動いているのだという。

 

そうやってゴールを設定する際に参考となる思考法として、『似ている別の何かで例えて考える』というのがあった。

 

実際この記事を書いている時点で、僕はまだ生徒のご家庭に送った謝罪文の返答を頂いていなくてモヤモヤするのだが、これに似た例えは存在する。

 

『将棋で言うところの、自分が手を打ったら、相手が長考に入ったのと同じ』

 

ーこのように考えると、一対何が起きるのか?

 

一旦話を変えるが、将棋ではこの場合どういう手を取るのかは、結構面白い。相手に合わせて一緒に悩む必要は無いのだから、一旦席を外して休憩しても良いのだという。

 

・・では、そもそもこれら2つのケースは似ているのだから、将棋で採る手段と同じことを、実際のケースでも採ればいい、という話になるのだ。

 

だから僕は、相手からの返信があるまで、鷹揚に構えていればいい、となる。返ってこないのを悶々と悩むとか、馬鹿馬鹿しいしナンセンスなのである。

 

こんな風に分析と比喩を繰り返すと、するべき行動がみえると同時に、するべきでない行動も浮き彫りになる。前者に邁進し、後者は徹底的にカット!

 

それがサイコパス的な行動なのだという。試しに僕も自分がやってみたいことをふと思い返してみたが、分析が全然足りていないことにはすぐ気づいた

 

筆記開示しながらどんどん砕いていくと、あら不思議。『よし、やるか』とするべき行動がハッキリしたのだ!とりあえず僕はこれからJAFの会費を払いに行く。

 

何かしたいけど何も動けないとき、実は単にゴールが見えていないだけのことも多いっぽい。焦る前にするべきは、やはり分析だとわかる好例だ。

 

③自分に徹底して正直で、NOもためらわない→結果は小出しにして積み上げろ!

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結果にこだわるとは、他者との衝突を恐れないという意味であり、自信があるという意味であり、場面に応じてはNOと言えるし孤立もできるという意味である。

 

これは出来たらどんなに良いことか!!しかし、その難易度は一見半端ではなく、未来永劫できない気しかしない

 

実際この本でも、『長期の話になるな』と書いてあった。ただしここで言う長期とは、最速2~3ヶ月の時間軸である。希望は見えている。

 

提唱されていたこと(心がけ)は、ざっくり言えば以下の3つ。

 

①小さな成功体験は意識して積み上げろ

 

②自分がNOと言っても世界は変わらない

 

③嫌われることは好かれることである

 

順に紹介する。『自信』とは、『俺は出来る!』と刷り込むことではなく、『俺、結果出してるじゃん』という感覚や根拠があるのが大事なのだという。

 

大きなプロジェクトを成し遂げることだけが結果ではない。サブのタスクをいくつかを成功させた時点で、もう『結果』。そこは図々しいくらいでちょうどいいそうだ。

 

また、『NO』についても書かれていたが、病的に言えないことを悩んでいるのであれば、ぜひ以下の動画を観てみてほしい。

www.youtube.com

 

僕はこれで『NO』に対する見方が180度変わり、ぽつぽつ人に対して、上司に対して、言えるようになってきている。超オススメだ。

 

ー最後のヤツについては、非常に簡単な例がある。公立中であれば大体どこに行っても不良と言われる奴らがいるが、そいつらが独りぼっちな現場はなかなか見ない。

 

教師や真面目にしてるヤツからは嫌われるが、それは同時に"同じ価値観のヤツからは好かれる"ということである。確かに。

 

『論破力』にも書いてあったが、『全員に好かれるのは無理だが、全員に嫌われるのも無理』なのだ。これは勇気が要るので、僕自身もまだそっちに全振りは出来ないかな・・

 

はい。これを具体的な行動にどう起こすか、だが・・・。こればかりは非常に難しい。一応僕は以下の行動を取り入れて、様子見である。

 

書き出した作業は、終わったら消す。(成果の可視化)

 

一日の中で『嫌だなぁ』と思った何かは記録しておく。(自分という人間の価値観を把握するため)

 

何か面白い考察が得られたら、また書きます。

 

④他者評価を気にしない→スルースキルを高めるべし。

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『いちいち批評になんか構ってられるか。スルーが一番さ』みたいなサイコパスの名言は多い。

 

多いが、実行できるか否かは天性のものの気がする。・・・実はこれ、僕が最近まで考えていたことだ。つまり、今は違うと捉えている。

 

最近ふと気づいて驚いたが、スルースキルは後天的に習得が可能である。嘘だと思うなら、以下のプログラム?を1~2週間、毎日やってみてほしい。

yuchrszk.blogspot.com

 

あくまで僕自身の話だが、これを繰り返していると、『自分が何かに悩んでいる』ことに気付けるようになってきたのだ。

 

そうなれば、例えば1分程度呼吸に集中したり、筆記開示したり、暇そうな人と雑談したりと、『具体的な』手が打てるようになる。結果、スルーができる、という話。

 

『良いサイコパス性』も、相手からのストレスには"近づかない"のが基本とあったので、上記のプロセスを無意識に実行しているのに近い、ということなのだろう。

 

無理して目を反らすのではなく、認知行動療法を使って疑似スルーを。この項では、それを提案しておく。

 

⑤無心で現在を生きる→自問のフレーズを工夫しよう!

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最後の項は、何も『さぁ思うがままに好き勝手しよう!!』という意味では無いのでご注意を。

 

サイコパス性』がある人は、『でも、もし、恥ずかしい・・』といった理由では、したいことを止めないと言われている。その時、脳内では何が行われているのか?

 

一番『へぇ』と思ったのは、意識の対象を自在に切り替えるというものであった。『恥ずかしい』という感情を無視するというより、したいことに集中するという感じ。

 

例えばナンパをしようとして不安になったときは、実は『ナンパをしようとしている』という現実と、『フラれる未来』という仮想がごっちゃになっているのだという。

 

こういう時は、ゴルフのパーパットで敢えて自分のフォームに集中するかの如く、自分なりのナンパルーティンを1つずつ実行することに集中するのがいい、のだとか。

 

例えば入試が始まってすぐ、あえて基本問題を1~2問丁寧にやってみるのが応用例かなと思う。

 

また、誘惑に負けそうなとき、『できない』『しない』『ダメだぞ私』みたいなフレーズを自分に使ったとき、どれが一番効果があったかを調べた話もある。

 

面白いのだが、『しない』という意思表示。これが一番強かったのだという。参考までにドウゾ。

 

ーこれをどう僕らが応用するかなのだが、心理的なプレッシャーが大きくて行動に移れないときは、目の前の一瞬に集中するという考え方が良いのかなと思う。

 

例えば僕はポスティングという家のポストに塾のチラシを入れて回る仕事が嫌いなのだが、今度はその時間を『サイコパス性』の習得に使ってみようと考えている。

 

『外から見たら不審者だよな』とか、『ポストに入れる瞬間に出てこられたらどうしよう』という感情が邪魔をする場面が多いため、経験値も同様だろう。

 

だから今度は、『ポストに入れて、閉じる』『次はあのエリアに行こう』という瞬間瞬間だけに集中したらどう変わるか試す予定だ。これまた発見があったら書く。

 

ーということで気付けば5000字近くカタカタと打っていた。いや~、久しぶりに没頭しましたわ。

 

終わりに。 ―実は前半と後半で対象が違う。

 

ぶっちゃけ『教育』を(一応)テーマにしたブログなのに、こんな話を書いてこの本を紹介する必要はあったのか?

 

実は、大体②までは子供にも向けているが、③~⑤はハッキリと大人向けである。特に、講師や親というストレスを受け取る側であれば、知っておいて損は無い。

 

この本は300ページほどと非常に分厚いのだが、なんと1日で一気に読み切れるくらいに読み易いのだ!

 

もちろん読んだだけでサイコパス性ゲットという甘い話は無いが、実践の仕方も詳細に書かれているので、第一歩も非常に易。

 

少し値は張るが、補って余りある教えが書かれている名著。ぜひいかがでしょう。

 

では今日はこの辺で。

 

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