精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

「楽しさ」に絶対的な解は無い。

僕自身の立ち位置に、ここ数ヶ月色々頭を抱えている。頭を抱えているとだけ書くと鬱まっしぐらな気がするが、気持ちとしてはまだ前向き、上向きである。

 

僕はいわゆる、テンプレな「楽しい人」にはなれないと悟っている。それこそ、思考がいつもポジティブで、声が大きく、あけすけな人のような。


だから、また違ったタイプによるリーダー像や指導者を目指していたのだが、それだと「暗い」とか「覇気がない」という風に、散々なことを言われまくってしまう

 

挙句の果てにはこの間、自分のやり方が、他から求められる像に対して完敗するという食らわされる流れもあったし、何より最近、本当に些細なことでイライラもする

 

自分が目指している像が、自分の精神状態さえも悪化させているとあれば、しばらく追いかけていたモデルであろうと弊履の如く打ち捨てねば、その内本当に折れる

 

そうやって問いをかなり手前まで戻した結果、気が付いた。「楽しい」という言葉は、本来色々な意味を持つ、一言で表すのが難しいほど含蓄のある言葉ではないか、と。

 

だから僕は改めて、自分なりの「楽しさ」を定義し、それをきちんと追った方が良さそうだと納得するに至っている。

 

苦しさを覚えるのなら、何かが違うのだという神様からのサイン。謙虚にそう受け止めて、また内省から、第一歩を始めたいと思う。

 

 

「楽しい」とはなんだ?

 

ということでまずは言葉の意味と、その語源から当たってみることにしよう。辞書で引くと、「楽しい」とは、こう説明されている。

 

 満ち足りていて、愉快な気持ちである。「毎日を—・く過ごす」「テンポのよい—・い曲」「—・いピクニック

 

 富裕である。金持ちである。

堀川相国は、美男の—・しき人にて」〈徒然九九

 

 作物出来豊かである

この年頃は、いとこそ—・しけれ」〈大鏡道長上〉

 

www.weblio.jp

 

これについては思っていた通りなので、別に驚くことも、発見できたことも特になし。こういう際は、英語での定義も調べることで、解像度がさらに増す。

 

そしてちょっと驚いたのだが、英語においては、「楽しい」という言葉の細分化が非常になされているようだ。

 

happy、entertaining、merry、festive、festal、gay、pleasant、gratifying、enjoyable、pleasurable

ejje.weblio.jp

 

英語圏の人たちは押しなべて元来の性格が陽気だとは思うが、その文化的背景が理由だろうか。僕らが言う「楽しい」とは、ここまで似て非なる言葉に分かれるらしい。

 

その中で気になったのが、「楽しい」≒「pleasant」という考え方だ。確かこの英語は、「ほっとする」とか、「落ち着く」といった意味ではなかったか。

 

そう思ったので、英英辞書で引いてみた。すると、こんな意味と用例が登場し、色々とまた面白い問いに更新されていくのを感じる。

 

1 enjoyable or attractive and making you feel happy 類義語 nice, → pleasure It had been a pleasant evening. the pleasant climate of Southern California The restaurant was large and pleasant. Kate! What a pleasant surprise!it is pleasant to do something It was pleasant to sit in a sidewalk cafe and watch people pass.2 friendlypolite, and easy to talk to Nick seemed very pleasant on the phone. a pleasant-looking womanpleasant to He’s always been very pleasant to me.

 

1は元来の「楽しい」という言葉に意味に似ているが、2はどうだろうか。決してパリピな人を指し示さない、すごく柔和な意味合いをそこに覚える。

 

ざっくり訳すと、「親しみがあり、礼儀正しく、そして話しかけやすい」という感じだ。これを読んだとき、すごく腹落ちする感覚を覚えた。

 

僕が思う「楽しい人」とは、まさにこれではないか、と。ダイナミックな声量や態度を必須としない、「楽しい人」の像が、遠回りだが、見つけられたときであった。

 

ここから先は、やっていくことがだいぶ明瞭となる。「俺は親しみがあるか?礼儀正しいか?そして話しかけやすいか?」というモノサシを握りしめ、常に自分を測るのだ。

 

関西のお笑い芸人の方々みたいま、フォワード全振りの盛り上げ方が出来なくても、自分のモノサシに対して自問自答を繰り返す中で、「楽しさ」を追求していく

 

だからまずは、何から始めるか。その問いに対し、久しぶりにワクワクしている。心身は割と疲弊しているが、何か道が開けた手応えに、救われる思いがある。

 

ということで具体的な行動が良いということで、僕は腹から声を出し、そして普段より意識的に喋るスピードを落とすことを、今日1日心掛けてみた

 

ぼそぼそとしたトーンにならず、静かな雰囲気を作りながら、時折笑ったり共感したり。そういうことがいつも以上に、できた気がする。

 

「楽しさ」に絶対的な解は無い。これからも僕なりのそれを、道を外さぬよう気をつけつつも、それを追求していきたいと思う。

 

では今日はこの辺で。

 

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