夏休みの終わり頃、よく友達がぼやいていた。「もっと早く宿題やっておけばよかった」と。なんかすごく、このコマを思い出した。↓
僕自身は毎年お盆に祖父母の家に行くのが楽しみで、その前に宿題なんて興ざめな物を終えておきたいタイプだったので、そういうのはあまりなかった。
だが今は、その言っているセリフの旨が、少しわかるようになっている。それは当事者としてもそうだが、そう言いたくなる場面に接することが増えたというのも大きい。
そのため声掛けは密にする。だが声掛けが響かない生徒もいる。その場合は、熱いメッセージより効果的な策の方が有益なのかもしれない。
ということで今日は、僕自身が普段仕事中にも使っている「小技」について、これは夏休みの宿題にも応用できると思ったため、シェアしたいと思う。
悩める親御さん必見か?ということで以下本題である。
「チョットずつ」やれない人の心理。
まず僕自身、「チョットずつ」やるのが大変苦手だ。何かの参考になればということで、具体的な方法を書く前に、その胸の内を正直に書いてみる。
なぜ「チョットずつ」できないか。それは、全くイメージできないからだ。「夏休みの宿題をやれ」と言われたとき、僕の頭に浮かぶのは、「?」という記号だけである。
当時はただただ、「やれといったって、何をどうやって?」と思い、手が出ず、より目先に具体的で楽しい行動ばかりやっていた、という感じだ。
そして期限が近づくと、慌てて取りかかり、それが結局間に合って形になっちゃうわけだから、ろくすっぽ学びやしない。
チョットずつやればラクなのはわかる。だが、まとめてやっても、大変だけど終わるのだ。だから、大変な期間は短い方が良い。先延ばし上等。そんなことなのである。
―そのハードルの高さは、「夏休みの宿題をやる」という言葉がそもそもファジーすぎるというのにも大きく因っている。
すごく乱暴に例えれば、「夏休みが終わるまでにチロリアンブリッジ張っといて、毎日コツコツやれば大変じゃないから」とだけ言われて放置されるのに似ている。
未知の事柄についてヒントも無く放り出されるあの感じ。「わかりました!やります!」と言えるわけがないと考える方が自然ではないだろうか。
では、どうすればいいのだろうか。まず気付きたいのが、経験値も知識もない敵について妄想を膨らませるのではなく、とっととデータを得てしまうのが大切という点だ。
だからまず、手を付けることが肝心。じゃあそのためには・・というところまで考えて、僕が辿り着いたのが、タイトルに書いた【特効薬】だ。
それは以前紹介した気もする超短時間ポモドーロである。続いてはそのお話をば。
超短時間ポモドーロとは?
ポモドーロテクニックとは本来、25分の作業と5分の休憩を繰り返すやり方のことだ。そこをさらに刻んで、もっと時短したのが、僕の発明(笑)した方法である。
まず、抱えているタスクを全て書き出す。これは本来のやり方と同じ。夏休みの課題でいうなら、全てのワーク等を机の上に出すのがそれに当たる。
そしてそれを上から、3分だけ取り組んで、タイマーが鳴ったら次、というのを繰り返す。これだけだ。
仮にタスクの総量が10個あるとしても、30分チョイで全てに手を付けたという状態が可能となる。狙いはここだ。
手も出せず、膨大な量を前に臆している状況。これが夏休みの宿題を最後まで溜め込む心理的抵抗の正体なのだから、まずはそれを圧倒的に低いハードルで超えればいい。
やってみると案外気が乗るとわかるかもしれない。あるいは、その逆かもしれない。いやな課題があるなら、例えばそれは塾の自習室に来てやればいいじゃん、と。
この超時短ポモドーロ、タイマー一つあればできる方法の中でも、最近飛びぬけてヘビロテしているものである。オススメなので、ぜひどうぞ。
では今日はこの辺で。