精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

「仕事が早く終わることは悪なのか?」

最近、露骨に体調が悪い。元々偏頭痛が持病なのだが、その頻度がここ最近急に高まっているという話を昨日書いたことから、そのことを察されるとは思う。

 

体調が悪いというのは、二日酔いや寝不足のようなわかり易い管理不足を除くと、それは身体からのシグナルであり、厭うより慈しむ方が処し方として合っているのだ。

 

だから僕の偏頭痛の頻度が増していることも、身体にそこそこ深刻なエラーが起きつつある予兆であり、頼むから対処してくれという脳からのメッセージだと考えている。

 

では、僕の身体に起きているバグとは何なのか。すぐに察するが、繁忙期故、自分のメンテナンスがことごとく後手に回っていることがまず浮かぶ。

 

しかしこれは原因であり、症状ではない熱中症気味の子供を見て、「確かに外は暑いし・・」とだけ論じるくらい、ズレた考察だ。早く治療をせぇよ、と。

 

そうやって自分の身体や精神を丁寧に観察していくと、平素の僕とは異なる、ある変化ことに気付いた。それは思考に関するものだ。

 

今の僕は、空き時間を恐れている。誰かより早く帰ることにビビっている。休日をしっかり取れることに後ろめたさを感じている。

 

これらはいずれも、健全とはあまりにも程遠い。だから丁寧に解きほぐさないと、僕はこのまま硬直した思考により、自分を壊す。

 

真面目が拗れて、精神が張り詰めすぎている。そのことを伝えるための頭痛なのだとしたら、どうか。

 

ということで今日は、自分の真面目過ぎる思考を基に戻すべく、色んな言葉や考え方を調べてまとめた、そんな記事である。

 

 

仕事が早く終わるのは無能なのか?

 

あまり耳触りの良い言葉ではないが、「無能」という言葉がある。

 

かのナポレオンは、「やる気のある無能は殺せ」と言ったというくらい、なかなかにギルティな存在のようだ。

asparkmedia.com

 

だから可能なら無能の烙印を押されることは全力で避けたい。僕だってそうだ。だが意外と、人はどんな人を無能と思うかというのを考える人は少ない

 

例えば仕事をしないのは無能だと思うが、延々と誰も気にしない仔細の質を上げるのを頑張ったり、謎に休日出勤を繰り返したりするのも、広義には無能だと思われる。

 

ただし、広義で考えても共通点が見えない。そこで色んな人の定義・意見を調べてみたが、その全てに共通するのは、無能とはつまりコスパが悪い人というものであった。

 

10分で終わる作業を「がんばる」の名のもとに60分かけるあの感じ。単純に費用対効果が10分で終わる人の1/6という恐ろしさである。

 

しかも、そうやって頑張るだけの人は、「なんか一生懸命にやってるやつがいるから帰りにくい」といった心理的な毒をまき散らしてしまう可能性もある

 

さらに性質が悪ければ、「俺が頑張ってるのに帰るとは何だ!」と言い出す人もいる。その被害報告は、審議の程は不明なれど、ネットの海に溢れかえっているほどだ。

 

それによって会社は、謎の残業代を払わねばならないという負の側面もある。完全に謎の残業なので払うことを渋れば、正当に残業している人が割を食ってしまう

 

ナポレオンが「56せ」と言い切るのも納得してしまいそうなくらい、コスパが悪いことは功罪だと思えて仕方がない。

 

・・・というところまで書いて気付いたが、僕もこの「やる気のある無能」的なマインドに染まっているように思う。

 

それを他人にまき散らしているという感覚は無いが、空き時間は落ち着かないし、誰かより早く帰るのも嫌だし、休日があることにミスを感じてしまう。

 

このマインドセットがある限り、僕は警戒モードと形容してもいい、神経が張り詰めた状態を解除できない。あまりにも怖い話を、今確かに自覚した。

 

タイトルに書いた、「仕事が早く終わることは悪なのか?」という命題。

 

この問いに、今の僕なら「たぶん・・」と答えてしまいそうだ。ただし、模範解答はそうじゃない。「成果が出てる限り、悪であるわけがない」のである。

 

ただ、そこについて何の工夫もしないと、「成果が出てるって、なに?」「成果が出てるとは言えない、まだ頑張らないと」と己を切り詰める未来が想像できてしまう。

 

ならば、どうするか。それは、始業時に何をどこまでやるか決めてしまい、それを超えたものはしてもしなくてもいいと切り捨てることかと思う。

 

「多動力」にも書いてあったが、時には弁当に冷凍食品を入れて完成させるように、80点にする努力を効率化することは悪でもなんでもないのだ。

 

そう割り切って、もうちょっと要領よく生きるのが、今の僕が抱えている課題の1つかなと思う。そのバリアをどうやって解除するか。

 

肩の力を抜いて考えることにしよう。じゃ、今日はこの辺で。

 

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