精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

「得意なこと」の見つけ方。

昔から腑に落ちない言葉がある。それは、「得意」だ。特に、「あなたの強みは?」「あなたの得意なことは?」といった質問が、すごく嫌いである。

 

理由は簡単で、「いやいや、得意っつっても、自分の上位互換がゴロゴロいる状況でそんなこと言うだけ、滑稽じゃねーか」と思ってしまうからである。

 

「料理が得意?でも料理系YouTuberよりは下手じゃんwそもそもプロのシェフより上手なわけないじゃんww」という風に、マウントの材料に過ぎないと思ってしまう。

 

学校教育等に起因する競争原理が骨の髄まで染み込んで、我ながら面倒だなとも思うけど、それについては世の中の大多数、特に子どもたちに関しては同じらしい。

 

試しに、「得意なことは?」と聞いても、「無いです」という声が圧倒的に多い。よくよく聞くと、意味合いは「1番になれることは無いです」というものが大体だ

 

だから、生徒自身から得意なことを答えてもらうのは、非常に難度が高い問答だと感じている。したがって、何か別の切り口がいるなと、ずっと思っていた。

 

そのため、正直まだ途上ではあるのだが、僕が思う「得意なこと」の見つけ方について、今日は持論をウダウダと書いてみる

 

 

「得意」にこだわるの、止めませんか?

 

冒頭にも書いたが、自己肯定感が低いというより、視野が広ければ大抵、「いや、得意なことなんかねーよ」という結論に、早ければ子供の頃に辿り着いてしまう

 

その理由はこれまた書いた通りだが、上位互換がこの世にたくさん存在しており、また得意とは1番を取っている、あるいは狙えるレベルの技量を指していると思うからだ。

 

ここの呪縛に囚われている限り、永遠に強みなど作れない。強み探しが自己否定と同一になるなんて、辛すぎる話だ。

 

だから僕は、自分でもそう考えているし、生徒にもそう伝えているのだが、「得意」という言葉に固執するのは微妙だと思っている。

 

そこへのコダワリを捨てるのが第一歩であり、ではその上でどうすればいいかを考える方が建設的だ、と。

 

その提案について、以下つらつらと書いてみる。

 

これをしてると、時間の流れがとても速いものを探してみよう。

 

その提案とは、「これをしていると時間が滅茶苦茶速く過ぎる何か」を探すことだ。時間の感覚が無くなっていることはつまり、強く対象に没頭できているということ。

 

そして対象に没頭できているということは、仮説・問い・観察のサイクルが猛烈な勢いで、無意識下で回っている可能性が高いことも意味すると思っている。

 

他人より集中し、長時間改善と検証を繰り返しているのだから、それは偏差値的には60くらいの技量に、知らない間に高まっていてもなんら不思議ではない。

 

例えば僕だと、魚釣りは4~5時間くらい、平気で没入できる。それくらいの熱中度を20年以上維持している。だから、トーシロのレベルには無いと、流石に自負する。

 

こんな風に、得意なことを探すという問いではなく、これをやっていると時間が凄い勢いで過ぎるものは何かという問いを起点にする方が、心当たりは増えると思う。

 

人と比べてできるかどうかという視点を少し変えると、それだけで意外と閃くものだ。試しにいくつか、探してみてほしい。

 

そしてそれを組み合わせてみよう。それがあなたの「得意なもの」です。

 

あとは可能であれば、の話なのだが、没入できる項目それぞれを、なるべく組み合わせることはできないか、考えてみると面白い

 

僕であれば、焚火、釣り、生き物の観察は、コンディションがどうだろうが数時間以上没頭することは問題なく可能である。

 

ではこれ全てを組み合わせたら何が生まれるかというと、今回は簡単で、キャンプが最たる例だろう。実際僕は、キャンプもすごく好きである。

 

他にも、ゲームが好きで、人と話すことも同様なら、友人とチャットしながらゲームに興じれば、勝手に没頭できて、自然と高みに登れるということになる。

 

そんな風に、組み合わせた結果出てきたものは、胸を張って「あなたの得意なもの」に数えてOKだ。ここまで考えても、まだ不安があるだろうか?

 

そもそも、上位互換云々の話は、競合がいる世界の話だ。ニッチを攻めまくれば、そもそもあなたしかいない、極小の集団が出来上がる。

 

1人しかいない世界で1位を名乗ってなにが悪いのだろうか。その辺りくらい、太々しく考えてもいいだろうと、そこは僕でも割り切っている。

 

ということで少し荒っぽい帰結になったけど、今日はこの辺で。

 

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