精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

よりよく死ぬためには、やっぱり適当に生きてちゃいけないんだな、と。

今日は多忙に振り回されてしまったので、神経が張り詰め気味だ。だからややセンチな記事を書いて、帳尻を合わせることにする。

 

どうでもいいのだが、僕は多分癌で死ぬと思っている。好きなゲームキャラの影響ではなく、単純に癌が多い家系だからだ。

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母方の祖父も、父方の祖父も、叔母も、皆癌によってこの世を去っていった。寛解こそしたが、父方の祖母も子宮に癌ができたことがある。

 

そういう一族としての流れを見ていると、僕の終焉の姿も容易に想像がつく。もっとも、しょうもないことで事故死したりする可能性もあるのだが・・。

 

逆算思考と言えば聞こえはいいが、僕はやはり、死に際といった終わりから諸々を逆に考えていって、現在の決断や思考に反映させることが多い。

 

今日はそんな、「死」を見つめて思うことを、厨二病全開だが記事にしてみる。

 

 

僕はどう還るか。


「どんなに幸せな時間も必ず終わる。」このことを強く意識するようになったのは、飼い犬の死がきっかけだ。ちなみに犬種は柴犬だ。

 

家族全員に惜しみない愛嬌を振りまき、僕らからもかわいがられ、よく食べよく遊ぶ、本当に愛しい存在だった。途中失明や失聴も患ったが、それでも生き続けた。

 

―忘れもしない、最期の1年。うちの犬は認知症になった。夜通し徘徊し、吠え続け、糞尿さえ制御できず、僕のことも認識できず、生きながら死んでいるようだった。

 

何の罰かと思った。愛を振りまき、それを受けた咎がこの仕打ちか?そういう風に、神だのなんだのといった存在が、たまらなく憎かったのを覚えている。

 

そして懸命に魂を燃やし尽くして、それでも最期は静かに、息を引き取ったーそんな連絡を受けたとき、僕は心の底から「お疲れ様」と、皆に思った。

 

自然と、本当にそう思った。生き抜いたな、と純粋に尊敬したし、もう苦しまなくていいんだ、その姿を見なくていいんだと、心底安心した。

 

だが以来、どんな出会いに際しても僕は、それが終わるときを思わずにはいられなくなってしまった。どんなものも壊れる。どんな人も死ぬ。どんな仲間もいずれ離れる。

 

そうやって終わりを意識すると何が変わるかというと、その切なさを認識したうえで、悲観せず、むしろ今このときにきちんと向き合うべきだという風に自然と思えるのだ。

 

いずれ終わるという思考は、投げやりさにも繋がる。だが僕は、いずれ終わるからこそ、そうなったときに何も振り返るものが無いのはあまりにも寂しいと思った。

 

死に際した人が最期に思い浮かべるのは、意外と人生の輝かしい刹那ではない。むしろ、平穏で平和だった日常の一場面がほとんどである。

 

死に際になればどうでもいいイベントのために、大切な日常を踏みにじるような生き方は絶対にしたくない。今の僕は、既にその観点から、割と自分の人生を俯瞰している。

 

究極的なことを言えば、何を決断するにも「臨終の際に後悔しない方はどっちかな」という問いを入れている。もちろんそれを言い訳に享楽的な思考になることもあるが・・

 

―そういう話を、たまに友達や、何なら生徒にも、する。でも大体、同意を得ない。大病でも患ったかと心配されることもある。ただ今のところ、特に病巣は身体に無い。

 

それでも日々を過ごしていると、いつかそれが終わる日が来るとか、自分だって死ぬ日が来るという厳然たる事実を、頭のどこかで考えていることが多い。

 

僕は別に死にたいんじゃない。いずれ死ぬことから目を逸らしたくないだけだ。多分僕は大きな業績は別に残さず、死んだら大河の一滴として大きな流れに還るのだろう。

 

それは本当に寂しいことだろうか。実を言うと、死んだ後にそれを確認する方法はない。作り手を皆が忘れた何かをこっそり残し、僕はいなくなりたいと思う。

 

有形でも無形でも、僕は何かしらの貢献を社会に果たしつつも、その上でそれを”為した人”とは記憶されたくないと思う。永遠の「よみ人しらず」で良い。

 

僕は、よりよく死ぬためだと思えば、今を大事にできるタイプの人間だ。適当に生きていると、臨終の際に何も思い出せず、虚しく息を引き取るだけになりそうで怖い。

 

誰かの死に触れる度、それに感動や悲痛、共感を覚えながらも、同時に自分もその運命からは逃れられないんだなと腹が決まる。

 

僕はあと何回、人の旅立ちに触れるのだろう。そしてその都度、僕は何を思うのだろう。今が人生で一番死から遠い日。この言葉が、やっぱりすごく、好きだ。

 

・・・ということで、だいぶ張り詰めていた神経も解れたので、今日はこの辺で終わりにする。

 

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