僕は朝が苦手だ。今もそう思っているが、最近は世間が言うそれと僕の認知の間には、少しズレがあるんじゃないかと思い始めている。
僕はそもそも、生粋の夜型である。朝日とともに”目覚めたくない”という本音もまた、この仕事をしている理由の結構な割合を占めているくらいだ。
世間でいう早起きが苦手というのは、ついつい夜更かしをしてしまい睡眠時間が短くなりがちとか、そういうのを指している気がする。
だが僕は、睡眠時間自体の確保においてだと、別に難儀していない。何なら毎日8時間くらい平気でグースカしているくらいなのだ。
僕が昔から困っていることは、覚醒してから何かしらの行動に繋げるまでが、猛烈にしんどいというこの一点である。
例えば今日もやっちゃったのだが、起床してから1時間半くらい、二度寝やYouTubeザッピングを繰り返してしまった。つまり寝床から出られないのだ。
「このショートが終わったら起き上がるか･･」というところから30分。「あと15分寝たら起きるか･･」というところから1時間。平気でグズグズしてしまう。
そうやって貴重な時間を浪費している自覚があるからこそ、よく調べる。「早起き コツ」という風に。だが、僕が求める答えは、一向に出てこなかった。
そりゃそうだ。僕自身が本当に悩んでいることは、起床する時間帯ではなく、起床してからエンジンがかかるまでの困難にまつわるものだからだ。
気付くのが遅かったが、気付いてしまえばまた違った手が打てる。今日はそんな、クソ情けないテーマについて、真面目に考察と仮説を書いていく次第である。
同じ悩みを持つ人はいるか？
当然っちゃ当然なのだが、「朝無駄に布団の中でだらだらしちゃう人」は、調べたらごまんとヒットした。そしてその全員がもれなく、そこに罪悪感を抱いていた。
それは僕も同じだ。アクションとアクションの間にだらだらする(いわゆる不毛な行為)を差し挟みたくないのに、ついついそうしてしまう、という風に。
そんなとき、ある面白い指摘(研究？)に出会った。それは、寝床はあくまで寝るための場所であり、それ以外の行動はできるだけ控えた方が良いという。
それ以外の行為をする時間が長くなると、そのうち脳は勝手に、「ここは寝る場所じゃなくて、ダラダラする場所なんだな」と解釈し始めるそうなのだ。
思い返せば僕は、例えばソファーでゴロゴロして何時間も過ごす、ということをしない。そもそもだらだらする場所は、家でも実家でも、布団の上が多い気がする。
さらに言えば、今暮らしている家のベッド以外で、僕は寝床でダラダラするということをあまりしない気がしてきた。
実家で布団に寝ているとき。キャンプで寝袋から目覚めたとき。それぞれにおける僕の朝の行動は、今暮らしている場所のそれに比べれば、圧倒的に早い。
この時点で、バグに気付ける。僕は無意識下で、布団を”ダラダラする場所”に設定しているのだ。だからダラダラする。ぶっちゃけ、ただそれだけなのだとしたら？
朝日を浴びようとか、サプリを飲もうとか、午前中に楽しい活動を入れようとか、その全てが本質からズレているのかもしれない。まずは潜在意識をぶっ壊すところからだ。
そう思うと、今までに思いもしなかった手を考えることが出来そうだ。続いてはその仮説について、つらつらと書いていく。
その仮説と現状報告。
環境と行動の紐づけを破壊する。そのために何が考えられるか。寝床ごと場所を変えるのも考えたが、その前にもっと手軽な方法を試したい。
そもそも論、僕は早く寝床から出たいというより、寝っ転がったままスマホをいじいじするあの時間をできる限り短くしたいというのが本心だ。
まずはそこの紐づけさえ壊せばいいのではと思い、朝起きてからする行動を一つ変えてみた。それは布団の上で、とりあえず身体を起こし、あぐらの体勢になることである。
今まで寝っ転がって行っていたパズルゲームや読書といったあれこれを、身体を起こして行うように変えた。ついでにカーテンも開けて、朝日をたっぷり浴びている。
結果、たったそれだけなのだが、取り入れてから3～4日連続で、少しずつ寝床から出る時間が早くなっているのに気付いたのだ。
今日に至っては起床後30分という、これまでの僕を鑑みればとてもあり得ない早さで活動が開始できて、ただただ驚いている程である。
その時間何をしているかと言われれば、今は敢えて何もルーティンを組んでいない。だからただただ、起き上がってスマホをイジっているだけなのだが･･｡
とはいえ、これまで不安定だった筋トレなどの日課も、安定して出来つつあるだけでめっけもんだ。ただ一つの心掛けで好転する、良い例だと思う。
何かのヒントになっていれば嬉しい。では今日はこの辺で。
にほんブログ村