精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

「自分に正直になる」ことは、思った以上に難しくて奥が深い。

「自分に正直になれ」というフレーズがある。簡潔であり、かつ人生に必要そうな考え方のような気がして、あちこちで聞かされる。

 

だが、僕はあまりこの言葉が好きじゃなかった。どこかその人の求める僕の理想像があって、この言葉は、今の僕がそうじゃないことを仄めかしている。

 

そんな気分になっていたからだ。いわば煙に巻いたポジショントークのようなものではないか、と。なんという自意識過剰だろう・・・。

 

しかしながら、ここにきてこの言葉ときちんと向き合う必要があると、急速に腑に落ち始めている。そのきっかけは、人から貰ったこの本だ。

 

がっつりした読書感想文はいずれ書くとして、今日は「自分に正直になること」について、なぜ大事に思うようになったか、思考の整理として書いておく次第である。

 

 

本心は巧妙に隠されている。

 

心の声を拾うというと、何となくだが、心臓辺りに手を当てて、目を閉じ、自分の心にそっと優しく問いかけるといった一幕を想像する。これはどこまで正しいのだろうか。

 

実はこれで拾える心の声とやらが本心であるかどうかは、そこそこにダウトというのが実情のようだ。というのも本心自体、無意識下で歪められている可能性があるためだ。

 

例えば、僕がネタ半分、自戒半分でたまに見返す、以下のショート動画がある。不思議なもので、30連勤くらいになると、この人が慣れて元気になってくるのだ。

www.youtube.com

 

この時点で本心を問えば、「いや、別に疲れてないっす!むしろ調子がいいっす!」と返ってくるだろう。だが、周囲から見れば、それはあり得ないほどの連勤日数だ。

 

ちなみにこの後は40連勤で大爆笑しながら出勤し、50連勤で遂に壊れるという展開になる。誇張されて面白おかしくなってはいるが、実話に基づいていそうで妙に生々しい。

 

ここで改めて考えたい。「疲れてないっす!」という心の声は、本当にこの人の正直な感想なのだろうか、と。そしてこれは、ある意味でそうだから恐ろしい。

 

脳は連勤・多忙等のストレスフルな状況になると、ホルモンを分泌することで、それを感じにくくさせる機能があるのだという。ランナーズハイがわかりやすい例だ。

 

これによって何なら多幸感・全能感さえ生じてきて、「なんか何連勤でも出来そうだ」というところにまで思考はぶっ飛んでいく。僕がよく陥る考え方だ。

 

この心の声に従うと、いずれドーピングのような状態が切れて、激甚の疲労に襲われる。そうなった際、心が折れれば、鬱病に突入するだけである。

 

「心の疲れを取る技術」にも書いてあったが、「ムリが効くのは最長でも半年」である。しかしその間に、自分がムリしていると気付くのは至難の業だ。

 

脳が歪めた後の思考しか、僕らは感知できない。そのことを前提にすると、自分の感情・思考との向き合い方もまた大きく変わってくる。そんな風に思う。

 

隠しきれない”反応”という声を拾え!

 

そこで注目したいのが、身体に出ている反応だ。思考はいくら誤魔化せても、例えば身体に傷がついていたら見た目でそれがわかるように、反応自体は確認ができる

 

ストレスが身体にかかっている、すなわち自分が今相対している環境をストレスに感じているときは、以下のような反応が出てくることが多いのだという。

 

②交感神経が優位なときに出やすい症状

 

・頭痛(緊張性頭痛)

・眩しさ、目が乾く

・口が乾く

・動悸、息苦しさ

・便秘、下痢

・胃痛、腹痛

・体温調節がしづらい(熱がこもる)

・過緊張、首肩こり

 

交感神経が過度に優位になると、アクセル全開になりすぎるため不調につながります。慢性的にストレスがかかっていると、交感神経を優位にしてがんばるしかありません。その代償に、首肩こりや頭痛、動悸など、上記の症状が発生します。

 

③交感神経のスイッチが入るタイミングは?

 

・日中

・興奮したとき

・驚いた時

・ストレスを強く感じたとき

・緊張したとき

・不安を感じているとき

・危険を感じたとき

 

私たちは人間活動をするために、本来は日中に交感神経のスイッチが入るようにできています。

 

日常生活はストレスで溢れていますよね。交感神経は悪いものではありませんが、私たちの生活の中には交感神経のスイッチが入れる要素がたくさん潜んでいることを、頭の片隅に入れておきましょう。

setagayanaika.com

 

―他にも、例えば局所的に汗をかいたり、猫背になったり、胃の辺りに詰まった感じがしたり、水を飲んだ際、体内を通るそれを感知し辛くなったり、色々とあるそうだ。

 

自分の身体を観察し、それらの反応が出ていたら、たとえ認知していなかろうと、身体がストレスを感じていると捉えて良さそうだ。

 

実際僕も、どこか感覚的に「嫌だなぁ」と思う仕事をしている自分を観察すると、「胃が重苦しくなる」「身体が丸まる」「声が低くなる」といった反応が出ていた

 

ちなみにここは、腹側迷走神経を優位に働かせるための工夫をすることで、ある程度緩和が可能らしい。それについては現在勉強中なので、また何か学んだら記事にする。

 

ということで、自分に正直になることは思った以上に難しく、それでいて奥が深いということが、少しでも伝わっていたら嬉しく思う。

 

では今日はこの辺で。

 

 

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