『勉強って何?』と生徒に訊けば、『ノートにまとめる!』のと同じくらいメジャーな答えが、『テキストを読む!』というものである。
だがこの勉強法だと、過去散々書いてきてる『ラーニング・ピラミッド』によれば、記憶定着率はたったの10%だ。
どうせなら、一工夫して、『アクティブ』に読書をしたいし、させたいはず。
ということで今日は、一風変わっているものの、自分で試しても『スゲェ!』と思う『読書(もといインプット)』の方法を、軽くまとめてみる。
区切りの良いところで思い出し。
例えば一章ごとでも段落でも、テキストの見開きでもいいので、そこまで読んだら手を止めて、内容を思い出す。
本当にこれだけで、頭への残り方は段違いに変わる。(体感だが、5倍くらい違うかも)
これは科学的にも効果が認められた方法の1つであり、手軽さもあって、まずはこれを生徒に伝えるのがベターだと思う。
目次で前日の内容を復習。
テキストをただ再読するだけでは効果が薄いのは、もはや常識レベルになりつつあるそうな。
だが、繰り返さなければ人は忘れる生き物なので、上手いところの折り合いは付けれないものか。
そう考えて僕が最近実践しているのが、本を読み進める前に、
前日読んだところの目次だけ読んで、出来る限り内容を思い出す
というものだ。
これで期待できるのは、『自分の言葉で物事を説明する再言語化』と、『ほとんどない取っ掛かりを基に思い出す想起』の要素。
つまり、『アクティブラーニング』である。
少しだけ難易度が上がるが、頭へガッツリ効く方法なので、ぜひ試してほしい。
ミニクイズ化。
僕はただノートに書き写すだけの勉強法を撲滅したいというスタンスだが、使い方を誤らなければ話は別。
こちらでも紹介されているが、『自分で自分にクイズを作っておく』のは非常に面白い。
例えば、参考書等を読んでいて引っかかったところや、強く覚えたいところは、ノートに以下のように残しておく。
『比較優位論』とは何か?どんなメリットがあるか?
八月十八日の政変とは何が引き金で、最終的に何の事件を引き起こしたか?
等々。次の日に、そのクイズに答えられるかをチェックするのだ。
無理だったら、素直に再読すればOK。(ただ、この時点の再読は自分なりに疑問を持ったそれなので、きちんとアクティブである)
終わりに。
本当はもうちょい語りたかったが、あくまで『簡単な』のに絞ってみた。
たかが読書、されど読書。方法一つで全く効果が変わるので、だまされたと思って試してみてほしい。(生徒にオススメする前に、自分が試すのがベター)
では今日はこの辺で。