正直ただ憂鬱なだけなのだが、近く営業トークの発表会がある。時折こういうヒリつくような、いわば評価されるという場は必要と思うが、今回はちょっと話が別だ。
結構ガチな発表の場なのに、僕に与えられた準備期間はたった2日。しかもその両日に授業がたくさん入っており、シンプルに時間的・体力的余裕がない。
白状すると、最下位でも別にいいから、「くそやん」と思われない程度の話を用意して、本番に臨もうと考えている。
そのためには何をするかというと、とにかく奇を衒わないというのが大事。すなわち、徹底してカタにはめ込んで、スタンダードなものを作るということだ。
今日はそういう、志が高いのか低いのか、そんなよくわからないことを書いておく次第である。
スピーチの”カタ”とは?
相手のやる気を高めるには、どんな話をすればいいのか。これについては、先に言うと目標としてあまりにも不確定だし、曖昧過ぎる。
意識すべきは、そういう主観的なものではなく、ドライな採点項目である。どれだけ熱いトークをしたところで、評価されるポイントを外せば、ただのゴミだ。
もっと言えば、その採点項目を押さえるようなネタを用意して、カタに合わせてちょっと調整すれば、それで及第点のネタは仕上がる、と言える。
幸い、僕は飽きもせず1300くらいの記事を毎日投下しているため、ネタはこのブログを漁れば簡単に手に入る。
そもそも、一度も試したことを無いネタをこういう場で披露するのは、ただの博打だ。過去別の場で実際に試し打ちして、既にウケたネタを使う方が、ある意味で正解。
―というところまで押さえておけば、あとはただ、探して調整して、ハイ終わりである。これが思うに、僕なりの【スピーチ】のカタだ。
一旦まとめると、採点項目にマッチして、生徒に既に話してウケたネタを、僕のブログから引っ張り出して、与えられた尺に合わせて調整する。
・・という風になる。完全オリジナル新作書き下ろしである必要なんか、全くないのだ。むしろそういうのは、自爆の最たる理由になるとさえ、僕は考えている。
では今回は、何のネタを使う?
jukukoshinohibi.hatenadiary.com
jukukoshinohibi.hatenadiary.com
手前味噌だが、今回の採点基準や尺、テーマを加味すると、↑の記事で僕が書いた話を使うのが良さそうだと判断した。
やる気が出るかどうかは知らないが、身近な例を用いようと思えば用いれるし、単調じゃないやり方も、問いかけという形で混ぜ込める。
ただし上記の記事全ての内容を喋ると、ダレるし、尺に収まらない。そこはカットする感じで調整だ。あとは2~3回くらい通しで練習すればいいだろう。
―そんなわけで、自分なりにカスタマイズした原稿が、ざっくり以下の内容だ。せっかくなので、文字数を稼ぐためにも、ここに書き殴っておく。
ちなみに、対象は中2である。
―あと高校受験まで、780日くらいやね。どう?焦ってきた?まあ、そんなわけないか。
受験勉強に本腰いれるのは、3年になってから、いや、夏休みになってから、いや、部活を引退してから・・・。
皆の先輩も、こうやって先延ばしにしてきたんだよ。だって、受験勉強は辛いから。苦しい日々なんて、絶対に短い方が良いもんね。
ただ、先延ばしってヤツは、部活でも勉強でもなんでもそうなんだけど、本当に良くない。だからこそ、それについて2つ、ここで教えたいことがある。
まず、受験勉強とかが辛いというより、短い日数でやろうとするから辛くなるって方が正解なんよね。
例えば、3日で100㎞マラソンしてと言われたら、無理でしょ?でも、100日あげると言われたら、できるっしょ?1日当たりのノルマは、登下校の距離より短いんよ?
こんな風に、辛いかどうかってのは、実はただの割り算で決まるってことは、まず知っておいた方が絶対にいい。
2つ目の理由は、人間の成長速度は、思ったより遅いってこと。この中で、ズブの素人から、1年でプロになったアスリートを知っている人はいるかな?
いないよね。人は確かに成長するんだけど、そのためには長い時間も、絶対に要るからなんだ。これは、算数で証明できる。
例えば、今のきみの学力が100としよう。で、1日勉強をすれば、明日は1%成長して、101になる。さらに次の日は、101×1.01、賢くなる、と。
問題。これを1年繰り返すと、学力はどれくらいになっていると思う?―実は、3740。1%成長し続ければ、1年後には37.4倍強くなった自分がいるんよ。
これ、ヤバくね?早くやればやるほど、辛さも減るし、能力も伸びるって、もういいことしかないじゃん?
先延ばしなんかしてる場合じゃない!・・それは伝わったと思う。でも、だからどうすればいいかを自分で考えろってのも、そりゃ乱暴な話よ。
でも、こっから夏季講習とかも始まるけど、難しく考えず、目の前の課題を解くってことを意識すれば、それで十分。1%の成長は達成できる。
途中で躓いてるとか、苦労してるとかあったら、絶対にそのとき、サポートします。面倒見をナメんなってんだ。
てことで最後はちょっと熱くなったけど、まずは今日のするべきことを始めよっか。それは何か?
簡単よ。これからの授業をしっかり聞いて、ちゃんと問題を解くこと。ってことで、授業に入りまーす。
・・書いてから一度練習してみたところ、既定の時間を少し超えた。だから冗長な具体例を消したり、短くできる言い回しに置き換えたり、また調整を重ねている。
ちなみに上記の原稿は、5回くらい修正したバージョンだ。それくらい練習すると、要らない段落に気付くし、不自然な言い回しにも気が回せる。
ガッツリ向き合った時間を圧縮すれば、せいぜい2時間弱だと思う。それくらいの時間は、流石に捻出可能なわけで。
歯を食いしばって取り組むことだけが、質を高める方法ではない。そのことが伝わっていれば嬉しい。
では今日はこの辺で。