市販のテキストを教材に使っているが、僕や生徒がその内容に飽きてくることがある。飽きは学習を阻害する最大の要因の1つなので、これを放置するのはマズい。
そこで別の教材をたまに使ってみることもあるのだが、やはり【教材】である以上、問題構成や質、聞かれ方がどうにも似ているのが多いのもまた事実。
だからこそ、僕はよく自分でプリントを作るようにしている。理由は簡単で、やはり自分の理想のモノは探すより作る方が早いためだ。
そんな仕事の仕方を採り続けて5年以上が経ったので、僕なりに得た気付きを一旦ここにまとめておこうと思う。
①間違い探し
意外とこれを取り入れている教材は少ないのだが、『この解答には間違いが無いか?』という目線で問題を読むことは、実は広義のアクティブラーニングである。
例えば、前回の授業でやった内容の文法の、よくある間違いを使っても良い。『この文には間違いがあります』とオーソドックスに尋ねるのも良い。
時には、『間違いがあるかもしれません』というイヤな聞き方をするのも結構面白い。
問われる→答えるという一方通行な演習に飽き飽きしているなら、是非これは盛り込もう。
②過去問
続いては、『自分が今解いてる・覚えてるこれはどう活きるんだぜ?』という疑問を氷解させるため、過去問の引用をオススメする。
ただし、丸ごと貼り付けたら著作権的に超グレーな気がするので、例えば数字の一部をいじるなどして、『○○入試 改』と添えるにとどめた方が良い。(書かんでもいいかも)
こちらは少しだけ手間が掛かるが、上手に索引を利用したり、データ検索を活用するなどして、取り入れてみてほしい。
③メタ認知チェックシート
詳しい話は以下の記事で書いたのだが、『メタ認知』という脳機能を鍛えておけば、いわゆる地頭がよくなる可能性があるらしい。
jukukoshinohibi.hatenadiary.com
だからこそ、これは口を酸っぱくして生徒に伝える・・だけでは不十分で、ことあるごとに目に触れさせなければならない。
例えば、文章題をプリントに書いたら、『わかっている情報をここに書いてみよう!』みたいなフレーズを添えた枠を載せておくのも良い。
あるいはセンター試験の数学よろしく、『誘導』形式にしてみても良い。
ここまで懇切丁寧な教材は、不思議な程に少ない。ぜひ取り入れてみよう。
④超大量の問題
これは蓄積がモノを言う分野だが、やはりある程度のボリュームがあるプリントは喜ばれる。
自己ベストで150問くらい作ったことがあるが、それでも30分~40分くらいで解かれるときは解かれてしまう。だが心なしか充実しているのを感じた。
ドラゴン桜でも、『問題をシャワーのように浴びろ!』というセリフがあったが、それを色濃く体現できる項目だと言える。
日々ちまちまと問題を溜め続けておき、いざという時に放出できるようにしよう。
終わりに。
ってことで、今回は完全に同業者向けの記事にしてみた。私塾はビジネスである以上、むやみに教材を引っ張ってくると著作権法に引っ掛かる。
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となれば、僕らの脳内のリソースを使い、『問題』を生む必要がある場面は、特に小さい会社やグループほど多いものだ。
だがそのコツは意外なところにあり、独りよがりなプリントを作っても大概爆死だ。(僕も何度もやらかした。そっちの失敗談は別にまとめるとする)
少しでも皆様の時間を節約できることが書けていればありがたし。
では今日はこの辺で。