今日はすごくストレスフルな日だった。結構緊急で面倒な人員配置調整のLINEに起こされるところから始まり、怒涛の勢いで仕事が降ってき続けた。
電話、メール、LINE。あらゆる媒体から、僕を追い詰めるような連絡が飛び交い、文字通り猫の手も借りたいほどのぐちゃぐちゃさで、ずっと過ごしてきた。
その途中、言うことを聞かず、やるべきこともやらない子供に対し、(自分的には)感情的に怒ってしまう場面もあった。俺、疲れてるなぁと、そのとき本心で思わされた。
不調は他にも心当たりがある。階段を上るのがとてもしんどく、机に突っ伏したまま動けない時間が数分、しかも断続的にあるくらい、自分が枯渇しているのを感じる。
心も体も重たすぎる。なかなかにしんどい状態だが、そんな僕の頭に、ふとある映像が流れてきた。それは、これだ。↓
そしてこれを基に「あること」を考えてみると、あら不思議。心が驚くほど軽くなり、何なら身体の憑き物が取れたような感覚さえある。
今日はそんな、魔法の劇薬について書いてみよう。
僕はどう死ぬか。
「僕はどう死ぬか。」この問いを昔からよく考える。最近すっかり考えることを忘れていたが、改めてこの問いを自分に投げたとき、心が凪いでいくのを感じたのだ。
せっかくなら、これをもっと深めたい。だから、死について考える一助になるワークシートを用意して、客観的かつ直感的に、その問いへ答えていった。
自分の葬儀をどのようにしてほしいか:
どんな場所で、どのような形式で行われたいですか?どんな人に参列してほしいですか?
➡正直、葬儀も戒名も墓も要らない。自分の遺灰は海に撒いてほしい。この世に物質としての僕を遺さぬまま消えていきたい。
ただし、後述するが、何かしらの文章を記すことで、僕自身の歴史と呼べる何かだけは、ささやかなワガママということで遺したいと考えている。
自分の死後、家族や友人にどんな言葉を残したいか:
それぞれの大切な人に対してどんなメッセージを伝えたいですか?
自分の死後、周りの人たちにどんな感謝の言葉や励ましの言葉を残したいですか?
➡実は、ある。自分の人生を幼少期から振り返って、生きてきた道を一冊の本にして託すというのが、昔から結構な憧れである。
メッセージというほど短い何かに、僕の想いを凝縮することはできない気がする。僕は僕の好きな作品を人がどう解釈するかは知りたくないが、自分事は少し別だ。
僕をどう解釈するか。材料は遺すから、勝手に考えてほしいと思っている。
自分の遺産をどのように分配してほしいか:
物質的な遺産だけでなく、精神的な遺産(価値観や教え)をどのように分けたいですか?特定の人に何か特別なものを残したいですか?
➡僕は自分のジーン(遺伝子)を遺すことはとっくに諦めている。となれば僕が置いていけるのは、価値観や教えだ。この仕事を通じて、生徒にそれをおすそ分けしている。
だがそれらが僕に由来するものとして記憶されることは望まない。言うなればピタゴラスの定理のような形で僕が保存されるのは、なんか嫌だなと思っている。
自分の死後、どんな記念や追悼の方法を希望するか:
どのように自分を記憶してほしいですか?記念碑や特別な場所、行事などを希望しますか?
➡しない。さっきも書いたけど、海に散骨してもらい、本当に時々、「あいつもこの広い海の一部になったんだな」と思ってもらえれば十分過ぎるといえる。
自分の人生で最も重要だった瞬間や達成は何か:
死後に人々に語り継いでほしい、自分の人生のハイライトは何ですか?これまでに達成したことや、誇りに思うことは何ですか?
➡これに関しては・・・多分、まだ来てないと思う。むしろ、強くそうだと信じたい。僕はまだ、僕が誇りに思えることを成し遂げていない。
だが、それが達成できたら、すぐに生きること自体に興味を失いそうという怖さも抱いている。
―ただし現時点でも一旦総括して良いならば・・・・という但し書きをつけても、語り継いでほしいことが見つからない。不完全であるという強い自負。
自分に対し、誇りに思える点をまだ見つけられていない。だから僕はもしかしたら、今のところ、死に様の方に強い興味が向いているのかもな。
・・・・なるほど、ねぇ。
ところで僕は、ASDの気質がとても強い。これが強いと、不確実性について物凄く嫌悪感と恐怖を抱くという特徴がある。
釈迦も説いたように、この世は万物流転で、変わらないものなど何一つない。この世界は不確実性でできている。だからこそ僕は、大体のことが怖くて不安なんだと思う。
そんな世の中で数少ない絶対の一つが、「死」だ。僕自身が消えてなくなるとき。生命活動を終えて、どこかへ還るとき。そのときだけは絶対である。
後はそれがいつ来るか、だ。だが、絶対に訪れる。僕にとってはすごく心地よい拠り所だ。だから「死」について考えるのは、ある意味心安らぐ時間なのかもしれない。
ということで今日はこの辺で。