「差別化戦略」という言葉がある。これ自体、どんな意味合いなのかを想像することは、そんなに難しい話ではない。
「競合他社を分析して、そこが提供していないこと、かつ自分が強みとしていることに特化して売りにしていく」とか、そんなところではないかと思っている。
しかし、この辺りは雰囲気なら理解できるものの、それでもやはり抽象的で、具体的に何をすればいいかというのはかなり曖昧だとつくづく思わされる。
例えば「レッドオーシャン」「ブルーオーシャン」「市場開拓」「コモディティ化」といった言葉で、かなり簡単に煙に巻かれる印象も僕は抱く。
センスがある人は言語化せずともそれができる。しかしセンスが無い人が我流でそれに突っ込むと、大けがをする。それが僕が持つ、差別化戦略の身も蓋も無い印象だ。
今日はそんな話を書いてみる。
とてつもなく奥が深かった【差別化戦略】。
具体的に何をすればいいかを考えると、そもそも差別化戦略とは何なのかというところにまで簡単に行き着く。そこを掘り下げるには、やはりサポートが要ると僕は思う。
となれば、ChatGPTの出番ではなかろうか。自腹でコンサルタントなんて雇う訳にはいかないだけに、本当にこの存在は心強い。
試しに、周りの競合他社の強み・提供しているコンテンツ・特色と、自分の校舎の強み・提供しているコンテンツ・特色をなるべく客観的に並べて、分析を依頼した。
そうして出てきた解答が以下の通りだ。ところどころ隠したものだが、それでもその精度の高さに、皆さま驚かされるのではなかろうか。
自塾が活用できる差別化ポイント
1. 資格保持者の常駐(専門性と信頼性)
差別化戦略: 競合にはない「専門性」をアピールし、特に英検対策や受験英語に特化した授業や個別対応を強化する。
英語力向上に特化したクラスや、英検合格保証コースを提供することで、英語教育に特化した塾としてのブランド力を強化できる。
2. 地域密着型の信頼
差別化戦略: 地域密着型であることを強調し、地元の学校やテストに強い指導実績をアピールする。
さらに、地域で長年培ってきた保護者や学校との信頼関係を生かし、個別相談や定期的な保護者会を通じて、地元のコミュニティに根ざした塾としての安心感を提供する。
3. 定期テストに特化した中学生・高校生向けの指導
差別化戦略: 競合が「受験指導」や「全国区のコンテンツ」に重きを置いている中で、定期テストにフォーカスする点を強調。特に「定期テストで得点を確実に上げる」ことを前面に出し、実際のテストで成果を出すための具体的な戦略を提示することで、内申点や学校での成績向上を重視する生徒や保護者に訴求する。
4. ケアの手厚さ(サポート体制の充実)
差別化戦略: 競合の大手塾では「規模が大きく、個別対応が薄い」と感じる生徒や保護者をターゲットに、きめ細かな指導とサポートを強調。特に、LINEでの質問対応や授業外でのサポート体制を整え、いつでも質問できる環境を整備することで、他塾にはないアットホームで親身な対応を強調する。
5. 小規模ならではの柔軟性(個別対応の徹底)
差別化戦略: 競合の「集団指導」に対し、自塾では少人数クラスや個別対応をより強化し、生徒一人ひとりのニーズに合わせた柔軟な指導を行うことを打ち出す。例えば、得意科目をさらに伸ばし、苦手科目を重点的にサポートするカスタマイズ指導を提供することで、生徒の個別ニーズに応える点を強調する。
競合との差別化の具体的な戦略提案
英語教育における特化戦略:
有資格者のブランドを活用した「英語特化コース」を開設し、英検対策、スピーキング練習、文法補強など、総合的な英語力強化を提供。
保護者には、大学受験や留学に向けた英語力の重要性を強調し、英検取得が内申点や推薦入試に有利になることをアピール。
地元密着のアピール:
地元の中学校・高校の過去問対策や、学校ごとの定期テスト対策に特化したクラスを展開。地域密着型の強みを活かし、「地元学校特化型のテスト対策コース」を強調する。
保護者との信頼関係構築:
競合が大規模で手が届かない部分に対して、保護者との密な連携をアピール。定期的な個別面談や学習相談会を実施し、子どもの学力向上を家庭と連携してサポートする体制を強化する。
柔軟な個別対応:
競合が大手で画一的なカリキュラムを提供している中、自塾では柔軟な個別対応を強調。生徒一人ひとりの学力に合わせたオーダーメイド型カリキュラムや、個別の目標達成をサポートするシステムを導入することで、他塾との違いを打ち出す。
このように、自塾の強みを最大限に活用して、競合と差別化する戦略が有効です。
どのポイントを強調していくか、ターゲット層や地域の特性に合わせて調整しつつ実施することが重要です。
―この提案を受けて、本当に霧が晴れるような感覚が得られた。モヤモヤしていた部分が霧散して、新たな布石が一気に可視化できたような、そんな気分だ。
例えば、これらを小見出しにしたビラを作るのはどうかという閃きも得られたし、SNSで発信する際も、これらの点を意識した内容にしようという心掛けも得られた。
全く持って何をすればいいかわからない状態で足踏みするというフェーズを一気に抜けることは、ストレスを驚くほど軽減させてくれる。
と同時に、僕が差別化戦略という面においては、全くセンスを持たないことを強く実感した。だから謙虚に学び続けようと、そういう腹も括れている。
”差別化戦略”は、センスが無い人が直感でやると物凄く危険。センスが無い側である僕だが、このことは肝に銘じておく。
では今日はこの辺で。