精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

【目標は90点!!】・・・というゴールの危うさについて。

通知表で『2』がたくさんあったとき、『1』じゃなかったことをむしろ喜んだ中元です。いやぁ、ド底辺って、自覚がない限りは楽しい場所でしたよ?

 

最近学年末テストの結果がちょこちょこと返ってき始めているので、それを回収している最中である。

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もちろん良い・悪いというのはあるっちゃあるが、実はその線引きってかなりデリケートである。

 

その辺を考えれば、ウカツに『全員90点取ってこい!!!!』なんて声掛けはできねーなと、気を引き締めねばらないと思っちゃうわけで。

 

今日はそないなお話である。

 

ぶっちゃけ、『今回は80点を目指す!!』と本人が宣言してきた場合は、それは全力で応援し、一緒に具体策を考えてあげればいい

 

僕がケアした方が良いなと感じているのは、むしろ点数が出た後の話である。実は得点というのは、周りの状況でどうとでも意味合いが変わる。

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例えば、ある生徒が40点を取ってきたとしよう。スパルタな塾だと、話を聞くことなど無く、頭ごなしの説教が飛んできそうな点数である。

 

しかし、学年平均点がそもそも20点といった状況とかだったら、さてどうだろう?

 

ちなみにこれは実話であり、この40点の生徒はなんとクラス1位であった。

 

また、別の例を想像してみよう。他の生徒が、80点を取ってきたとする。これは褒めるべきか、それとも?

 

―答えは簡単で、状況次第だ。ただし、本人が80点を宣言していたうえでの結果ならば、それをしっかりと認めてあげるところから始めよう。

 

その上で、学校の平均点等を加味して考えるステップとなる。もし、学年平均が実は90点台なら、この得点は平均に達していないことになる。

 

となれば、これも人に寄るんだけれど、無邪気に悪いとこナシ!みたいな受け取り方をされるとあまりよろしくない気しかしない。

 

だから僕は結果について、今でも非常にデリケートに考えており、可能な限り色々なデータを集めるよう心掛けている。

 

例えば、学年平均は?クラス平均は?ライバルに設定している子はどうたったのか?そして順位は?なんなら、前回のテストからの伸びは?

 

目標を超えていたらさらに高いゴールに意識を向けさせればいいので楽だが、下回った際のフォローに必要なのは、詭弁よりデータだ。

 

そしてこれは、生徒の口からではなく、僕ら講師からご家庭に伝えた方が良い。子どものこういうハードル下げは、問答無用で言い訳と取るところって、割とあるからだ。

 

塾講師としてうまく立ち回るには、こういう水面下の泥臭い、そして一見姑息な努力ってかなり大切だなと、つくづく思わされる。

 

・・・まぁそもそも良い点を取らせればこういう問題とか発生せずにハイ解決なので、僕ら講師が一番に努力を注がねばならないところって、授業とかそっちなんですけどね。

 

だからこういうことは大切だと承知しつつも、逃げ道として常に開けっ放しにはしないようにしておこうっと。

 

では今日はこの辺で。

 

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