精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【同業者向け】差別化云々の前に、まずは”校舎の世界観を作り込む”という投資から、かも。

自分がとある校舎を引き継ぐことは、どうやら既定路線らしい。実を言うとまだまだ10%くらい疑っているのだが、とりあえず先のことを考えた方がよさそうだ。

 

実を言うと、まず何から取り組むべきかという具体は山ほど浮かんでいるのだが、それを一括りにした抽象的な目標を、まだ自分の中に落とし込めていない


例えば、ざっと書き並べると、粗大ごみの処分・自習室の作り込み・面倒見に関わるシステムの基盤の再構築・大学生講師との距離感の再設計、等々である。

 

それぞれ「なんで、どうやって」という部分は考えたうえでの施策なのだが、それを抽象的に語ろうとすると、どうにも腹落ちしない。偏頭痛も相まって、頭が痛い。

 

そういうことを考えていた折、以下のブログ記事を読んで、少しだけだが、確実に今以上に、自分がするべきことが見えた。

chimney.town

 

今日はそんな話である。

 

 

どんな塾にしたいのかを、環境で表明する。

 

よく会社や業務を差別化し、競争で勝とうと音頭を取る人がいるが、それが徹底されている例を、僕はあまり知らない

 

例えば、校舎長が奇抜なファッションをすることも一つの差別化だと思うけど、肝心の校舎そのものが没個性だったら、単に「浮いている」だけといえないだろうか?

 

どこにでもある校舎を変わった人が運営している。その程度のキャラクター付けしかされないとしたら、なんというか、寂しく無駄な話だと思えてならない。

 

その目線で考えると、全然言語化できないものもあるが、僕が尊敬している塾の校舎を見ていると、何か統一されたメッセージ性や括りをそこから感じることが多い。

 

ただ清潔なだけではない何か。ただ掲示物が派手なだけではない何か。それが校舎のキャラクターを際立たせて、結果差別化を果たしている。

 

ハッキリ言うが、掃除が行き届いているのは当たり前で、面倒を見るシステムが整っているのも当たり前なのだ。そこでは差はつかない。差別化になり得ない。

 

そこからの微差をどこに追求していくか。仮説段階だが、僕は引き継いでからしばらくは”校舎の世界観を作り込む”ことで、その辺を検証してみようと思う。

 

備忘録:じゃあ僕は、一体どんな校舎にしたいのか?

 

僕が「いいな」と思う校舎を一言でいうと、「遊び心とメリハリがあるところ」である。極めて漠然としたゴールだが、ここを目指して校舎を創り込んでいきたい。

 

言うなれば、無駄なものはほとんど置いていないのに、東急ハンズの雑貨コーナーに売ってあるようなオシャレなグッズがスポットスポットで置いてある、という風に。

 

しかし一歩教室に入れば、非常に殺風景で、「勉強以外、なにすんの?」というメッセージが充満した環境にしたいと考えている。

 

そして一番世界観をゴリゴリに作り込みたいのは自習室だ。僕が思う効果的な学習法を全て実行しようと思ったらできる、いわば勉強ジムのような設備。それを整えたい。

 

今まではこういった要望・欲望を「勝手なことを・・・」という叱咤によって封印してきたが、決して殺さず、内面でフツフツとずっと煮込んできたわけで。

 

それを解放できるとなると、やはり不安よりも興奮が勝っている。これはちょっと危ういメンタルかもしれないという恐れもあるが、意識的に無視することにしよう。

 

終わりに:差別化というだけなら、誰にでもできるがため・・・

 

余談だが、僕は「差別化だ!」としか言わない人に対しては、割と冷ややかに眺めるようにしている。理由は、多分その人もよくわかっていないからだ。

 

例えば奇抜なサービスを作ろうとしたり、謎の掲示物をたくさん貼ろうとしたり。差別化と奇抜化をごっちゃにしている人は、ネット内外で散見する。

 

偉そうなことを書いたが、もちろん僕も確固たる「差別化」の答えをもっていやしない。しないからこそ、「差別化!」と知ったように言える人が不思議なのだ。

 

そんな僕の、今のところの暫定解は、「基本サービスを完璧に、高い水準で徹底した状態で、更にオプションの魅力を試行錯誤していくこと」である。

 

つまり、基本サービスがそもそも不徹底ならば、差別化など言ってる場合じゃないということだ。差別化を逃げの意味で使ってはいけないと、僕自身強く自戒している。

 

世の中、一発逆転は起こりえない。万一起こせたとしても、それによって拡大した器を受け止めきれるシステムが無い。

 

恐らく、僕は交代してから3か月程度は、非常に地味で嫌われがちな仕事に取り組むことになると思う。だが、それが僕がしなければならないこととあらば、やるだけだ。

 

差別化云々という前に、まずは僕の校舎をしっかりと作り込むこと。超難問としか思えないのだが、だからこそやりがいを感じられるようにしたい。

 

では今日はこの辺で。

 

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