精神年齢9歳講師のブログ

校舎での出来事、読んだ本、つまりインプットを全てアウトプットに変える実験場、的な。

【英文読書ルーティン日記51】"Think Like a Freak"読書感想BLOG・完 ~「こうしたらいいんじゃない?」を常に考える~

久しぶりにソロキャンプに行ったら、心の底から楽しすぎて生まれ変わった気分です。中元です。

 

さて。あまりにも最近、自分の本意じゃないことでドタバタ過ぎて疲れたので、少し長文読書をお休みしている折である。

jukukoshinohibi.hatenadiary.com

 

とはいえ二日だけなんだけどね。仕事で英文は読むから、そこまで鈍ってはないだろうが、やはり【解く】のが目的の文とは読み方が変わるので、切り替えが心配。

 

ま、ごちゃごちゃ言うのはもういいので、以下早速続きである。

 

 

11月16日(火) ~P124までのブログ ―筆者の脳内は疑問と調査でパンパンらしい―

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税金徴収制度、図書館の有無、そして終身雇用の是非・・・そういった、思いつけそうなものも、どうしてそこに疑問を持ったのかと思えるものも、十把ひとからげ。

 

それを思考実験したり、実際にデータを分析したり、あるいは過去の事例を参考にしたりして、一つの結論を取り出していく。

 

そんな毎日なんだろうなと思えてならない。ただただそれに感心するばかりという具合だ。

 

僕も実は、そういった生き方を意識して実践しようと気を引き締め直したところだが、毎日何かに自由研究ぽさとかゲーム性を持たせるのは、殊の外難しい。

 

とりあえず一番シンプルにやりやすいのはタイムアタックだと思うんだけどね。あらゆることを出来るだけ早く実行する。これでいこうかな。

 

僕ももっと、脳内を疑問と調査でパンパンにしたいと強く思う。

 

11月17日(水) ~P127までのブログ ―毎日が実験―

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この日の内容も、「なぜそこを気にした?」と聞きたくなるものばかりだった。例えば【なぜCAはチップを貰わないのか?】といった話。

 

そしてこの内容が、キレイに論文ぽいというか、プロセスが完璧なのだ。まず、論理的に考察できる限りを考察する。

 

その後当事者に話を聞いてみる。最後にそれらをミックスし、足りないところを補うような調査・実験をする。

 

ちなみに最終結果は、「私たちはキャビンアテンダントであって、ウェイトレスではないのです」と言われて、チップを断られたという話で結ばれていた。

 

社員研修の賜物なのか、それとも特に理由のない文化的な何かなのか・・。確かに考えれば考えるほど謎は深まるが、着眼するのが難しいよなと、やっぱり思わされた。

 

11月17日(水) ~P128.5までのブログ ―強制とは、モチベーションが低い人間もブチ込むだけ説―

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この本が書かれたのは少し前の話なので、ちょっとギャップを感じるが、イラク戦争に伴う徴兵制の復活の是非について、経済学的観点からこき下ろしていた

 

徴兵制はつまり、非希望者をも強制的に放り込むことに他ならない。彼らにはモチベーションが無いから、作戦は非効率になり、むしろ足を引っ張る可能性がある。

 

また非戦闘員状態からの訓練にもコストがかかるし、作戦が非効率になって足を引っ張ると、そのものが長期化してコストが非常にかかってしまうことも予想できる。

 

加えて、志願して参加した人たちのモチベーションを下げるリスクもあり、それを避けるために給料を上げようものなら、本末転倒のコストプッシュインフレである。

 

だから他の企業と同じく、「有事の際以外は給料を低めにして、有事の際はめっちゃ給料を高くしておいて、いつでも辞めることが可能にしとくといいんじゃない?」

 

というのが提案であった。日本だとまず導入されないだろうが、【観点を変えて】物事をみる好例には違いない。これもまた一つのインセンティブだなと思わされた。

 

※18日(木)は寝坊して読み忘れたので無し_(._.)_

 

11月19日(金) ~P130までのブログ ―金の亡者とは―

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現行のシステムが上手く機能していないとき、経済学者は【インセンティブ】の観点から再設計を行うことが多い。

 

様々な種類の「報酬」という意味であり、アバウトに言えば、賞罰・同調・道徳のことである。

 

これらの要素を追加しようと思ったら、結構「おカネ」が絡んでくるのだが、これを導入しようと思ったら出てくるコメントは一つだ。

 

「カネで解決しようとすんな!!!(# ゚Д゚)」

 

―ボケた芸人に反射的にひな壇がツッコむという構図にそっくりなほど、マジで瞬間的に返ってくるコレ。

 

こういった価値観・風土の中では、システムそのものの改善はまだまだ遅々とするだろなと、少し悲しいことを今日は思ってしまった。

 

11月20日(土) ~読了 ―金の亡者とは2―

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自分でも驚きなのだが、ついに今日、この本を読み終わってしまった。最後はえらいアッサリしちゃったけど、後半14ページは謝辞とか引用とか注釈だったのだ。

 

で、最後のテーマは何だったか。それは、「給料上げたら、優れた政治家は増えるのか?」という問題である。

 

給料の高さは、確かに有能な人材を引き寄せるかどうかに大きく寄与する。実際、シンガポールの政治家の給料は、他国と比較して結構良いらしい。(国も成長してるし)

 

また、そうやっておカネの面をクリアしておくことは、長期的に、市民にメリットがある説も書かれていた。

 

政治家の強いインセンティブが、保険システムとか教育といった難しく長期になる問題の解決ではなく、目先の選挙突破ばかりに向くようではちょっと非効率。

 

しかし彼ら彼女らも守るべき生活がある以上、どうしてもそこは仕方ない。じゃあ給料を上げて、少しでもその不安を除いたらどうなのか?

 

―著者はなんとこのアイデアを、本物の政治家に聞かせたそうだ。すると、実に清々しく、なんだか嬉しくなるくらい、きっぱり拒否されたそうである。

 

相手を不快にさせず拒否する技術が政治家の手腕なのかなと感心している様子であった。ほほう。

 

全体的な感想と、今後の検討図書。

 

毎日英語を読むようになってから強く実感したのは、なんか喋れるようになったってことですかねー。

 

例えば生徒とたわいないやり取りで、全部英語で答えようという謎の遊びをするときも、スルスルスルスル言葉が出てきて、結構止まらないというか。

 

また、リスニングの力も上がった気がする。こないだGhost of Tsuhimaの開発者インタビューを観たのだが、もはや字幕が邪魔なレベルになっていてオドロキ。

 

脳内で英語を処理する速度が高まったが故の話でしょうな。幼少期に多読を推す学者や親御さんの意味が、今なら超分かる。友達の子どもにオススメするとしよう。

 

―ってことで、せっかく習慣になったのなら、この日々は継続したいところである。そこで目を付けたのは、フェルマーの最終定理だ。

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訳された方も5回以上読んでおり、かつ読み易い名著だからこそ、原典がずっと気になっていたわけで。丁度いいなと思うため、今度はコレにする。今決めた。

 

てなわけで、洋書を一冊ダーッと読んでみた感想は、中に書いてある教えの吸収に留まらず、英語の技能も総合的に高まるよと言うものですばい。

 

是非とも軽いところから読んでみてはどうでしょう。では今週はこの辺で。

 

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