お酒を抜いた初日、睡眠スコアがガタ落ちして、いよいよアル中かと慄然とした中元です。
はい。睡眠不足なのか、酒からの離脱症状なのかは知らないが、昨日今日と、未着手の仕事が気になって仕方ない。
あれもしなきゃ、これもしなきゃ、それをやったらその後はあれをしなきゃ、という感じでどこまでも繋がり、終わりが見えずにもやもやする。
確実に、僕の認知のどこかが歪んでいる。では、一体どこがどう歪んでいるのだろうか。ここは観察したら面白そうだと考えた。
そして散歩中に検証してみた結果、自分なりのフローチャートみたいなもののβ版を作成できるところまではいけた。
今日はそんなお話である。
"放置の結果"、未着手?それとも、”あえて”未着手?
まずそもそも論として、そのタスクがなぜ未着手なのかを考えてみた。すると、それはざっくり二種類に分類できることに気が付いた。
まず1つ目は、シンプルに面倒くさがって放置した結果の未着手だ。これは言い換えれば【先延ばし】であり、いずれボヤ騒ぎに繋がる可能性もあるヤバいヤツだ。
そしてもう1つは、意図的にそうしているからこその未着手である。例えば、あえて1日寝かせて返答を聞きたい場面とか、そういうヤツだ。
或いは、綿密に広報計画を決めて、この時点でこの情報を、そしてこの日にこの情報を・・というスケジュールを組んだ後の状態も同様である。
―この二つは一見、今すぐにでもできる仕事をやっていないという意味では同じであり、僕自身もそうだが、簡単に混同してしまう。
先延ばしをするのもよろしくないが、あえて時期を遅らせていることに対し、今すぐやれと発破を掛けるのは、それ以上によろしくない。
例えば最新のゲームをプロモーションするとして、全情報を同時に出せ!今すぐやれ!というような上司は秒でクビとなる。
さて。こういった違いがあると気付いた手前、ではそれを見抜くにはどうすればいいか、そして対処策はどう異なるのかが、続けざまに気になってくる。
というわけで次項からは、それらについて述べていこう。
どちらの未着手かは、バイアスが教えてくれる。
だいぶ個人的な提案なのだが、僕はあえてバイアスに意識を向けることが、この2つの”未着手”の区別に役立つと考えている。
まず、面倒くさがって放置しているタスクに関して、僕は自分が無意識に、それを肯定するような思考をすることに気付いている。
分類で言えば、【確証バイアス】と【正常性バイアス】が同時に掛かっているようなものであり、自分に対する声がやたら甘くなるのが特徴といえる。
「今やんなくてもいいじゃん・・明日でもできるし」「きっと後に回しても、お客様は何にも言ってこないだろう・・」という感じだ。
こういうアマアマな脳内の囁きが聞こえたら、僕は逆に、「本当は今行動しなければマズいのでは?」という問いを立てるように意識している。
いわばバイアスを上書きするようなものだが、こうやって思考をひっくり返すと、実際にその時手を付けないと、後手に回る場面がほとんどなのだ。
この辺は一般論化することは難しいだろうが、僕の場合は今のところ、自分に甘くなったら危険なサインと考えることが、上手く機能していると感じている。
では、あえて未着手にしているタスクの場合は、どんなバイアスが掛かるのか。不思議なものだが、ネガティビティバイアスが強く掛かるのが、僕の場合の特徴だ。
近い感覚としては、頭を使うゲームなどが完全に膠着状態となり、早くその状況から逃げたくて、大博打の一手を打ちたくなる気分にすごく似ている。
同様に仕事においても、布石に当たる手を打った後は、不思議とその状況がどんどん苦しくなってくる。「早く楽になりたい・・」といった風に。
これに気付いたらどうするかというと、ポジティブな思い込みをしても無駄なので、自分を納得させるような方法を採るようにしている。
あえて後ろ倒しにすることには、そうする理由がある。それを紙に書き出したり、思い出したりすることを繰り返し、少しずつ自分に腹落ちさせるのだ。
大抵はこれで落ち着くのだが、それでも不安が消えない場合は、僕の場合は見落としている大きな穴が存在することが多い。
実際この間も、イベント授業用のプリントを作り終えたはずなのに、どうにも不安が消えなくて考えた結果、ある大事な部分がごっそり抜け落ちていることに気付いた程だ。
こんな風に考えれば、不安というのは、自分の潜在意識が準備や理解の不足を告げているシグナルと考えるくらいがちょうどいい。
なんか大丈夫な気がする方が異常で、なんか不安で仕方がない方が正常。それくらいの心構えで、最近の僕は構えている。
ということで、皆様も自分のバイアスについて、学びを深めてみてはどうだろうか。これは結構、楽しい学習テーマである。
では、今日はこの辺で。