道徳教育や学校だよりに、ちょいちょい登場する教えがある。それは、『悪口を言ってはいけません』という注意喚起だ。(つまり言う奴は常にいるんでしょうなぁ)
これについては疑いの余地もなく賛成だが、実はこの教えについて、僕はある種『無責任さ』を覚えている。
理由は簡単だ。これを素直に守ったヤツが損をし、言ったヤツが得をするという構図を生みがちだからである。
今日はそれについてのお話。
『悪口を言ってはいけません』という教えに"無い"要素。
少し思い出してほしいのだが、『では、言われたらどうすればいいか?』について触れた通信をみたことはあるだろうか?僕は無い。
大体は、『相手は傷ついています』とか、『悪口でつながった友達はよくないよ』的な、言う人間を止める的な声掛けではなかろうか。
至極当然だが、そういう文言で『そりゃそうだよな』と思える奴は、そもそも悪口など言わない。
よく言われる話だが、悪口をポンポンいう奴の大半は、それが好ましくない理由を理解することさえできない。だからズケズケとそういう言葉を吐けてしまうのだ。
こういう教えで悪口を止められなかったらどうなるか?想像に難くないが、"良い子"であればあるほど、それに耐えるようになる。
『悪口を言ってはいけません』と教えられているからだ。となれば、言った側のアホにとっては面白くない。だからエスカレートしていく。
―こうなれば、この教えを忠実に守る方が損をして、言っている方が得ばっかりしている構図だと言える。
やはり人間社会は綺麗ごとだけでは回らない。冷厳だがどうしようもない事実だと言える。
ということでここから先は、結構ダークだが、割とオススメとされる対策法を紹介してみようと思う。
尚、以下に書くことをプリントにしようもんならあちこちから袋叩きにされると思うので、取り扱いには注意されたし。
VS アホ。
①スルー
『ばーか』と言ってくる奴等に論理を説いても無駄だ。何故かというと、それを理解する知性が無いからだ。サルの方がまだマシかもしれない。
となれば、真面目に相手をするのも、揚げ足を取って論破するのも、無駄だと言える。ソクラテスではないが、アホと認識したら相手にしないのが正解だ。
多分躍起になって粘着してくるが、『リアルにバカや・・』と無視し、後で自分のコミュニティの仲間内でネタにするのが良いと思う。(ちなみにこれは後述する)
ちなみに、手を出してきたら万々歳と捉え、超ダークな活用方法に繋げることもできるらしい。(これも後述する)
②ネタにする
悪口を言われて完全にスルー出来れば強いが、それには結構な経験と練習が必要になる。それまでは、多少イライラするのも仕方がない。(僕もそうだし)
だが、それを同じレベルで『ばかはおまえだろーが!』というと勿体ない。もっと高尚な考え方に落とし込むべきだろう。
僕はそれを『ネタにする』のがオススメだと思う。要は、人の笑いや呆れ、同意を誘うエピソードトークに変えてしまうのだ。
感情が燃えたぎる中での応酬は冷静さを欠き、自分が揚げ足を取られることも起こり得るが、一歩引いた視点で語ることができれば、案外平穏は取り戻せる。
そして、『ばかなことをバカな事』としっかり認識できる大人な仲間を作れるというメリットもある。自衛の術にも繋がるとは、一粒で二度美味しい。
ちなみに、この芸当のプロは、お笑い芸人である。トークを主体としたバラエティをいっぱい観るのが、この能力を鍛える方法としておススメである。
③裏の心理を学ぶ
―よく言われるが、何かにつけてマウントを取ろうとするやつの深層心理は、得てして哀れなくらいに悲しい。
例えば、テストで良い点とったとき、『○○のが上だったけぇ』とか言ってくる変な奴がその一例だ。
断言するが、これは『自分に自信が無いこと』の裏返しである。
つまり、誰かの苦手分野や、特に鍛えていない分野に対し、自分の得意分野をぶつけ、勝ったかのように喧伝し、謎の優越感に浸ることで自尊心を守りたいのだ。
この心理を知ると、別に僕はマゾではないものの、そういう発言をされるたび、少し哀れな気持ちを抱くようになってしまった。
これは怒りとかを抱かなくなる、言い換えればスルーの境地・感覚に近いところなので、非常に心構えとして勉強になる。
人の言動に対する心理は、知っておくと非常に面白い。以下のサイトをぜひ読みふけってみてほしい。
④【非推奨】徹底した復讐に思いを馳せる
これは超怖い話だし、誓って計画したこともないのだが、最終手段として【復讐】というリーサルウェポンの存在は知っておくのも、ある種の手だと言えるかもしれない。
『いざとなればこの手を使える』と、少し余裕を抱けるためだ。ただ、絶対に実行してはならない。下手すれば取り返しのつかないカウンターを食らう。
・・・例えば、先の『ばーかばーか』と言ってくるヤツがエスカレートし、手を出してくるようになったらどうするか。
以下、とあるダークな漫画で描写されていたシーンを書いてみる。
―先生にチクるというのはアマい。【徹底】とはそんなアマいものじゃないのだ。
まず暴行の証人を探し、同時に音声や動画などの証拠を日々集め、言い逃れができない段階まで外堀を固めておく。
殴られたアザが残れば写真に撮り、克明に日記か何かに残しておく。(もうこの時点ですーごく怖い)
そしてそいつが人生において弱ったときや調子がいいとき、それを放出するのだ。相手はSNSか警察という、絶対的に強い存在を取る。
すると炎上騒ぎが大好きな方々が、勝手に色々潰してくれるという算段。これを狙ったかは知らないが、炎上の結果人生に大傷を付けられた人は結構多い。
ある程度の大人なら、裁判を起こすという最終手段だってある。相手が手を出してくるとは、言い換えれば人生を破綻させるアイテムを提供してくれているともいえる。
―というところまで書いてて、滅茶苦茶怖くなってきた。僕はこのレベルまで誰かを憎んだことはさすがに無いが、世間には多少はいるんだろうなぁ・・。
某ポップアップ広告に、復讐を題材とした漫画がめちゃ溢れていることからもそれはわかる。
―逆に言えば、やたらと他者の攻撃をする人は、それだけ人生を崩壊させられるリスクをまき散らしているという話でもある。
そういった方々を見かけたら、巻き込まれる前にさっさと離れちゃうのが、一番健全な活用手段なのかもしれない。
終わりに。
ということで、最後に超ダークなことも書いちゃったが、僕が言いたかったことは本当に一点だけだ。
『悪口を言ってはいけません』には同意するが、だからと言ってサンドバッグになるのもオカシい。
ぢっと耐えた結果報われることは、悲しいかなあんまりない。耐えて辛くてしんどい誰かに、ハッと思える記事となっていれば嬉しい。
では今日はこの辺で。