僕は『社会不安障害ちゃうか』ってくらい不安感が強い人間である。
似たような感じで、すぐに不安を覚え、しかもその度合いが大きい生徒は結構多いことだと思う。
僕自身については、もうこの気質は多分変わらないので、それをどうすれば長所に転じることができるかそればかりをずっと考えている。
そして思うのは、不安を消したいときにすることと、不安を長所にしたいときにすることは、全く持って同じというシンプルな帰結である。
それがタイトルにある、『行動』だ。今日はそんなお話である。
不安を脳内でこねくり回しても、一層膨らむだけです。
僕自身も強く思うことだが、不安とは正体がよくわからないから不安という、ただそれだけのケースが無茶苦茶多い。
真っ暗な洞窟に入るのが怖くても、その中をハッキリ照らせば案外いけるのと同じだ。逆に言えば、正体がわからないものに『仮説』を作り続けても、限界がある。
『なんかよくわからないけど不安だ・・・。いったいこれはなんだろう・・・?』と脳内で考え続けても、それが結論をポンと導くことは稀だ。これはもう、人間の特性。
大体は、『―だったらどうしよう・・・』みたいに、どんどん悪い方へと思考が転落していくのが目に見えている。これは厄介な反芻思考だ。
模試の結果が悪かった→落ちたらどうしよう→コワイ・・志望校下げようかな→すぐ逃げちゃう俺ってダメだ・・・
みたいな。だから、不安感を脳内で処理しようとするのは、ネガティブさんほど避けた方がベター。
できれば紙に書き殴って整理整頓するのがオススメだが、そうできない場面もあることだと思う。
そんな時はやはり『行動』だ。以下、オススメのアクションを書いておく。
ネガティブから分離せよ!
まず大切なのは、ネガティブ思考からの離脱。だから実は、模試の結果に打ちのめされたら、案外するべき行動は勉強とかよりゲームの方が良いかもしれないのだ。
何故かというと、一瞬でも集中の対象をネガティブから切り離しさえできれば、それだけで不安もストレスも大激減することがわかっているためだ。
手を打つのは、やはり冷静になってから。だからまずは、例えば掃除とか軽い運動とか趣味とかに没頭し、思考を切り離すのが先決である。
―で、そっからどうするか。意外とオススメなのが、『自分面談』とでもいう思考法だ。
簡単に言えば、『自分の模試の成績を他者のモノだと仮定して、あなたはメンターとしてどんなアドバイスをするか?』という感じ。
自分事として受け止めたらトコトン落ち込んでしまうなら、他人事にすればいい。そんだけだが、効果はデカい。
『英語の長文が苦手だけど、どう手を打つかもわからないよね。まずは勉強法を調べてみてはどう?』
『二次関数の応用問題が解けてないけど、他の単元をもう少しずつ上げたらボーダーには乗るよね。優先順位はどっちだろう?』
みたいな。
ここまでやれば、不安は自分に具体的な行動を教えてくれる、最高のアドバイザーに早変わりする。
全然難しいことはないので、是非悩めるお子さん・生徒さんに薦めてみてほしい。
では今日はこの辺で。