最近、昼間にストレスが爆発しかけることが増えました。いかん、危ない危ない危ない・・。中元です。
今回の記事は、中身的には少し、今までに喋ったものに被ります。今回普段通り授業をする中で、ボソッと簡単な進路相談をされたんですよねー。
「将来の夢や目標がなかなか見つかりません」と、まぁ、あるあるの話ですよね。ただし彼は、それについて、興味がある分野はあるということだったんですよ。
確か、”農業”だったかな?それにちょっと興味があるみたいで、こっちの方に進むのもありかもなーっていう話を僕にボソッとしてくれたんですね。
今日は、そっからの僕の考えと、やり取りについて、文章にしていきまーす。
「農業」に興味がある。こういう高校生に、あなたであれば、どういうアドバイスをしますか?
例えば、「じゃあ農学部に行けばいいんじゃない?」とか、「理系に進学して数学とか使えるようにしておった方がトク」とか、そういうのかなと思います。
しかし僕はですね、この悩みにちょっとトリッキーな答え方をしてみました。
僕が提案したのは、とっととその夢をお試しで叶えることです。
例えば農業をしたいのであれば農学部を出なきゃいけないみたいな発想になる人って多いんですけど、冷静に考えれば「何でだよ」ですよね。
仮に農学部に行って、実際に卒業までして農家になり、そこで初めて「やっぱり向いてない」とかってなったら、色々取り返しがつきませんよね。
ぶっちゃけ、そもそもの適性とかは、在学中に実習とか研究室配属とかのタイミングで有無に気づけると思うんですけど、入学してからではいつだろうと遅いですよね。
そうならないために、「自分にとって、そもそも農業ってどういう手触りがあるものなのか、まず1回軽く試しなさい」ってことを彼に伝えました。
具体的には家庭菜園ですよね。それをまずはやってみれば?という話をしたところ、色々な施策がポコポコと出てきました。
まず何を育てればいいのか、そのためには土をどうすればいいのか、そもそも種を蒔くのか、苗を植えるのか、今の季節は何が育つのか、等々。
こんな風に延々と対話し、僕の持っている情報をシェアして、すり合わせ、何だかんだで結構具体的なところまで話を詰めました。
そしてどうやら彼はですね、今週末に早速プランターを買ってきて、実際に何かを植えてみるそうですよ。
それがもし思ったよりも楽しかったら、彼の将来の進路選択の幅も広がるでしょうし、逆につまんなかったら、それから除外すればいいだけなんで。
それに、ある程度の経験値を事前に得といた方が、「自分は何を学ばなきゃいけないか」ってのがハッキリと見えてくるんですよ。
ただ漠然と農学部とだけ言っても、お米とじゃがいものでも、育て方は全然違うと思うんですよね。そもそも作物じゃなく肥料を作ることもありますし。
しかし事前に経験値を溜めておけば、ある程度の勉強の指標を得ることも可能です。俺は土作りじゃなく、やっぱ野菜を育てることが好きなんだ!みたいに。
こういった意味でも、やはり小出しで夢叶えるのってすげえ大事。これこそが、僕が今マジで考えてることなんすよね。
だから教師になろうかなって言ってる生徒が、即座に「教育学部を目指す」っていう結論に行き着くのは、安直すぎるので僕はちょっと反対しますね。
まずは身近な同級生とか、下の兄弟とか、同じスポーツチームの下級生とかでもいいんで、その子に物を教えるという経験をしなさい、と。
そしてその難しさと楽しさを実感しなさいよ、と。
楽しかったら更に考えればいいし、なんか面白くないなと思ったら、インストラクターとかまで選択肢を広げればいい。なんなら撤退してもいいんですよ。
というわけで、もし進路の選択で悩んでる生徒さんがおられたら、「いいから軽くさっさと叶えちまえ」っていうのを伝えるのも一手じゃないかなと思います。
ー本当に前に話したようなことの焼き増しですが、今日はこの辺で。