精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

気が付いたら、【休むのがド下手になっていた】ので、理想的なそれを考察する。

満身創痍な状態で暮らしていると、何が平常なのかわからなくなってくる中元です。今?それとも、元気なとき?

 

はい。最後の最後にぶっ倒れた関係で、夏季講習の延長戦が決まってしまった。最長で9月2~3週まで引っ張ってしまう可能性が、どうしてもある。

 

余暇がどうこう以前に、休日がまたしばらく無くなることが確定したなぁと、一瞬納得したところで・・・・・恐ろしいほどゾッとした。

 

いつから自分は、全てを仕事に捧げる人生を是とするようになったのだ、と。

 

僕は仕事をするために生きている。無意識の中で、危険なマインドセットが固まっていたことに、今ふと気づいたのだ。(倒れている最中に気付けないのは不思議であるが)

 

しかし、だからといって、すぐに解決できる話でもない。僕は完全に、【休むこと】がわからなくなっていたからだ。

 

実は今日この日も休みなのだが、残っているタスクばかりが気になって、何をする気にもならず、家で悶々として、時間を無駄にしたと悔いてしまう一幕があった。

 

仕事をしなければ、この鬱々とした気分は解消されない。だから仕事をした方がいいのかもしれない。

 

これはれっきとした仕事へのしがみ付きであり、「心の疲れをとる技術」という本でも書かれていたが、完全なるうつ病予備軍的な思考なのだ。危なすぎる。

 

闇の入り口は僕の眼前に大口を開けて待ち構えている。すんでのところで気づけたものの、さながら流砂の如く、立ち止まっていてもいずれ呑み込まれそうだ。

 

長期的に働くためには、心身を整える時間が必要だ。だが、僕は僕にとってのそれを、きちんと設計はおろか、ヒントさえつかめていないのではないか?

 

―そんな疑念が湧いたので、今日は鬱々とする気分を発散させるためにも、【休日】【休息】について色々調べてみたいと思う。

 

 

休まないことは悪いことと言われましても。

 

そもそも「休む」とは何なのだろうか。冷静に考えたらつかみどころがない言葉だと思ったので、まずは辞書を引いてみることにする。

 

  1.  仕事・活動を中断して、心身を楽にする。休息する。「食後に一時間―・む」

  1.  動きや働きが止まる。

    1. 「河水の、…―・まずに、流れ流れ流れて」〈蘆花自然と人生

  1.  眠るために床に就く。寝る。「夕食後早めに―・んだ」

  1.  欠席・欠勤する。「風邪で会社を―・む」

  1.  日ごろ続けてきたことをしばらくせずにいる。「植木に水をやるのを―・む」

  1.  病気が治る。

    1. 「七年を逕 (わた) る間に、医薬方療して猶 (なほ) ―・まず」〈霊異記・中〉

 

色々な意味があったが、根っこの意味は僕が勝手に太字にした部分にあるとみていいと思う。結構ストレートに、仕事や活動を中断することがそうだと書かれていた。

 

逆に、一切「休まない」と、色んな所がぶっ壊れていくのは容易に想像ができる。だから人が無理をしているとわかれば全力で止めるし、世の中もそんな動きになっている。

 

しかしそもそも、日本は戦後から高度経済成長期にかけて、ある種ガムシャラに、誰よりも我慢して休むことなく働くことで、ここまで復興した国である。

 

そんな期間が何十年も続いたあと、10年そこらで価値観がシフトするかと言われれば、どだい無理な話だろう。

 

もちろんこの辺も、様々な本で心理的に指摘されており、幼少期は頑張れば乗り越えられる記憶が強い人ほど、大人になって頑張り過ぎて潰れるとも書かれていた。

 

夏休みの宿題を徹夜でやり切るノリで、現代社会における複雑怪奇な問題に取り組んではダメなのだろう。そこまでは頭で考えればわかる。

 

では改めて考えてみたい。じゃあ、どう「休む」のが正解なのだろう?趣味に勤しむこと?それとも、しっかりと身体を休めること?

 

―そこから先は、十人十色。一人一人が自分にとって理想的なそれを探っていく必要がある、ということなのだろう。

 

勿論その中には、手を出すと破滅する可能性が高いハズレな余暇の過ごし方も含まれるため、それを避けながら、という但し書きはつくんだけれども。

 

ということで、一旦休み方を忘れてしまったことは潔く認めたうえで、改めて情報を集めてみることにした。

 

圧倒的に働く人、成果を出せる人、そして潰れない人は、何をする時間のことを「休み」と定義づけているのだろうか?

 

この問いを抱えながら、様々な記事なりインタビューなり、そして本なりをガサゴソと漁りまくった。

 

―それによってわかったことは、次項に書いていくこととする。

 

休む ≠ 何も生まない時間を過ごすこと



10個くらい記事をザッピングしていくと、共通点が色々と見えてきた。まずは、「休めない人」に共通している考え方だ。

 

その共通点とは、「自分がいないと組織が回らないと思い込んでいる」ことと、「相対不安を感じやすい」ことの2点だ。順番に説明する。

 

前者は僕も胸が痛くなるのだが、正直僕が抜けると、色んな業務が潰れて、この校舎が1年もたずに潰れる未来を想像しているほどだ

 

このことを咎める相手は誰が正解なのかはわからないが、とりあえず僕自身、「これって絶対にマネジメントとしておかしいよな・・」という風には(今は)考えている

 

自分が頑張ることで全てを解決しようというタイプの思考は、疲労が溜まれば溜まるほど強まっていき、意固地になり、そして鬱へとまっすぐ突っ込んでいく

 

結果組織も壊すとあれば、いいところなんてありゃしないじゃないか。実をいうと、一度この域に突っ込んだ人ほど、きちんと休みを取れるようになっている印象もある。

 

僕もその素質があるのだろうか。そう信じることにしておこう。

 

そしてもう一つの「相対不安」についてだが、これは自分以外の人が働いているという状況や、未決のタスクに関係する人に対し、罪悪感を抱くことだと解釈している。

 

要は、「お前以外の人は頑張ってるし、お前が仕事しないことで迷惑かけてる人もいんのに、どの面下げて休めるわけ?」と、メタが脳内で喚き散らす感じだ。

 

被害妄想乙と突っ撥ねられれば強いのだが、僕は悲しいかな、責任感だけは平均以上に強い。だからそれが、難しいのだ。

 

―ちなみに、世の中で名を上げている人は、仕事が完全に無い状態で休むことなど不可能に近いはずだ。なら、どういうマインドセットで休んでいるのか、少し気になる。

 

すると、大体の人は、「疲れ切った自分を見せる方が無責任」「ビジネスは長期戦なのだから、短距離走的な思考をしていてはならない」という具合であった。

 

さらには、「こちらにそんな負荷のかけ方を求めてくるような考え方の人とはそもそも仕事をしない」とまで言い切る人もいた。

 

―そう。実は、【休むのが上手な人】に共通する要素は、まさにこういったセリフや思考に集約されていた。

 

それは、【主体性】だ。自分の意思で、自分の努力により、自分がしたいことを休暇に楽しむ。これこそが、探していた共通点だったのだ。

 

「俺は頑張らないと決めた。休むと決めた。以上。」このきっぱりとした感覚が無いと、結局他者評価に振り回されて、意図の有無にかかわらず、仕事を強要される

 

さらに言えば、休みを絶対に取ることを前提として、その日にやる活動を計画し、自分が今まで触れたことのない刺激に触れることをマストにすると、尚良いそうだ。

 

脳の休息としては睡眠で十分であり、そこからリフレッシュという感覚を生むためには、未知の刺激や情報に、シャワーのように触れることだと説く人もいた。

 

そういえば、有意義な休日に欠かせない要素として、科学的には「クリエイティビティ」が挙げられるそうだ。

 

今まで作ったことのないものを作る。食べたことのないものを食べる。行ったことのないところへ行く。それが本当の"休日"なのだと。

 

もちろん疲労が濃いなら、徹底してそれを癒す方へ集中すればいい。僕が見失っていたことは、まさにこの【主体性】だと、今はっきり自覚できた。

 

じゃ、これからどうするの?

 

ここからは、具体的に段取りを経て、行動を改善していく必要があるわけで。だからまず、週休1日は絶対死守というノルマを自分に課すことにした。

 

塾人は基本日・月休みが多いのだが、そのどちらかは、繁忙期がどうとか関係なく、絶対に休む。これを死守するのだ。

 

ただし人から守ってもらうのではなく、あくまでも自分で主体的に守っていく。だから同時に、休日の計画を、週の序盤で作ることも己に義務付けることに決める。

 

すると、問いと仮説が加速していく。「自分が休めない原因はなにか?」「どうすればそれを解決できるか?」「そもそもこれは自分の仕事なのか?」という風に。

 

後期の区切りが始まって、僕もまた一つ脱皮しなければならない。頑張ればなんとかなるという自分の幼い考え方を叩き直すのだ。

 

―次の休日はどちらにするか。悲しいかな、時期的に連休を作ることは、少なくとも9月前半は難しい。だが、両方潰すのが必須というほど、逼迫しているわけでもない。

 

そうだ、次の休みは美術館に行こう。休館日なら、水族館にでも行ってみるか。あ、楽しい。この感覚、久しぶりだなぁ。

 

少し兆しが見えてきた。この調子でエンジョイしていくこととしよう。

 

では、今日はこの辺で。

 

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