つい最近書いた記事とほぼ同じ話なのだが、より具体的にまとめられた記事があったのでシェア。
僕自身もそうだったが、駆け出しの頃だと特に、生徒の笑いが欲しくてたまらなくなる。そしてそれを追いかけることが、正しいことのように感じられる。
『楽しい授業』と言えば耳触りは良いが、実はその副作用は、僕らが思っているより重く激しいそうだ。
この記事でそれを紹介しよう。
小手先の笑いは、誰も幸せにできない。
上記の記事によれば、授業に関係ない笑い話を混ぜると、その分成績が悪くなるという怖すぎるデータが紹介されていた。
(例えば、よくわからないアニメキャラが勉強してるイラストを、プリントに混ぜ込んでおく等)
―これについては、僕自身良かれと思って生徒にやっていたフシがあるので、もはや汗顔の至りというより後悔と申し訳なさを、今さらながら覚えている。
皆さんの授業に、全くテーマと無関係な『笑い』はどれくらい入っているだろうか?その比率が多ければ多いほど、その影響は多分好ましくない。
今一度、ご注意されたし。(これから授業を持つ人は、重々承知されておきたし)
では、どうやって授業を”楽しく”するのか?
実はこれについて、シンプルだが結構難しい答えが示されている。
それは、学習内容と関係があれば、別に授業へ盛り込んでも良い、というヒントだ。
例えば漫画やアニメのセリフを引用して、英文法を教えるのは多分アリだし、歴史の授業で偉人の写真をドンと示すのも、多分アリ。
要するに、メインを履き違えなければ、その辺りの工夫は許容されるという話である。或いは、生徒が持っている予備知識に結びつけるような説明も大事らしい。
あくまで『笑い話』や『楽しい工夫』は、テーマをより伝えるための補助だ。それを前面に出すのは筋違いである。
そこで得た笑いは成績を下げるし、そのための手段は小手先だ。
長期的に見て信用や信頼、スキルを損なわないためにも、今一度強く意識されてほしい。
それでは今日はこの辺で。