すごく気分が悪いタイプの二日酔いに苦しんでます。健康は尊い。いっそ入院するレベルかもしれない中元です。
今日は同じ業種の方に向けて、身も蓋もないあるあるネタを喋ってみようかなと思うんですけども。
今は大体の公立中学校で、中間テストがホットなシーズンですね。だから今、必死で勉強してる風に見える生徒の数も増えてはいるんですが・・・。
少しお尋ねしますが、成績が上がらない頑固者って、皆さん一人ぐらい心当たりはないでしょうか?
例えば前回のテストが50点であり、かつそれに不満を抱いていると公言しつつも、勉強の仕方も時間の長さも全然変えようとしない生徒ですね。
そしてここでいう"頑固"とは、いくらこっちが勉強法とかを伝えても、絶対に聞き入れないタイプのことです。
こういう生徒って断言しますけど、まず伸びませんよね。ただ指導する側としてお金もらってる以上、伸ばせないとダメじゃないですか。
だから、何かしらの対抗手段として考えておきたいものですよね。そこで今日は、僕が使ってみて効き目があった施策を、三つほど紹介したいと思います。
先打ち論破。
まず一つ目なんですけども、前回のテストが奮ってなかった時点で、先打ちしておくことですね。
例えば、
「前回のテストはこの点で、その前の点と比べてもあまり変わってないね。じゃあ手を変えるべきだよね。参考までに、この2つのテストの間、どんな取り組みをした?」
という風に質問をします。
そして出てきた答えをさらに詰めてくと、結論は大体毎度毎度同じです。
「じゃ、今回は勉強時間を伸ばすか、方法を変えるか、どっちにする?^^」
ま、成績を伸ばすとなれば大体どっちかにテコ入れすることになりますので。そして少しコツがあるのですが、最後はこの2つを選ばせた方が良いです。
”頑固者”というのは、「人に言われてやらされる」という設定がめちゃめちゃ嫌いな人が多いので、やれといってもやりません。
だから、最後のとこだけ選ばせる、と。そうした方が、自分の理想とする返答を引き出す確率が高いかなと思いますね。
ま、相手が相手なので、100%は絶対無理なんですけど・・。
ヨイショしながらさりげなくテコ入れ。
二つ目は、本人をヨイショしつつ、気づかれることなく勉強時間や方法をさりげなく変えるってものですね。
例えば、僕が好きじゃない「教科書をずっと書き写す」なんてことをしてるとしましょう。
正直、ただただ丸写しして勉強してる感を手に入れるだけの不毛な時間という以外の感想を持たないのですが、それをグッとこらえます。
皮肉にならないよう注意しながら、「すごいじゃないか!」と褒めてみて、そのうえで「たまには違うもの書いてみようぜ」と言って、さりげなく教材を変えるとか。
「そろそろ問題、解いてみようぜ」って風に、問題集に切り替えさせるとか。褒めながらすり替えるっていうのって、作戦として僕も結構やります。
それか、生徒が丸写しした文章を読みながら、質問しまくりますね。そうすれば、「全然覚えてねぇ」ってことが、ストレートに伝わるので。
強制さえしなければ、ヤバイってことを察知すると自分から行動を変えてくれることもちゃんとあるので、そういったアプローチの仕方もありかなと思います。
Withご家庭。
三つ目は、親を巻き込むことです。本人が頑固者っていうことは、実は保護者の方であれば重々承知してることが多いです。
もしヤバイというのが見えるなら、「正直このままいくと厳しいんじゃないかなという状態です」という風に、思い切って伝えちゃってください。
(それについて「おたくらの指導が悪いんでしょう!」って噛みつかれるばっかりなら、話が通じない人なので色々考えた方が良いと思います)
大体は、そうやって状況を伝えると、その後の提案を聞いてくれますので。例えば、個別授業を試験前に追加しましょうとか、自習に来させるようにしましょうとか。
そういったオプションの売り方や提案の仕方があると思うんですよね。
するとすぐに「お金稼ぎだ~」とかってはしゃぐ人もいますが、こちらが打てる手があるのに、それを言わない方がどう考えても悪だと思いますね。
ということで、”頑固者”を何とかする必要が出たらですね、何かしらの一般的な方法論とは違うものを使った方が良いです。(それを知らないばかりに何度痛い目に遭ったことか)
事前に先打ちしておくとか、褒めながらさりげなく教材や勉強時間を変えるとか、ご家庭巻き込んで話をするとか。
このどれかかな~と思います。
「このままだと失敗するな」って未来が見えたときに何もしないのって、本当にマジで終わってると思います。
最悪、「いや、手は打ったっすよ」というポーズを作るって意味の保険としても、ちょっとドライに割り切った方法としてオススメですので、いかがかなと思います。
では今日はこの辺で。