3日連続でQ&A。進むにつれて自分のヘドロな部分が浮き彫りになってきて面白いです。文字に起こすのが怖い怖い。中元です。
ということで、ドライブしながら喋り倒した質問と回答集、今日で一区切りでございます。面白がれる部分はありましたかね?
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てなわけで、導入もそこそこ、以下続きです。
- Q:勉強の習慣をつけさせるために、親ができることって何があると思いますか?
- Q:正直、カリキュラムから消えてくれないかなって思ってる単元はありますか?
- Q:しっかりやっておくべきだったと今なら思う単元はなんですか?
- Q:実績をデカデカと張り出す塾をどう思いますか?
- Q:中学・高校の頃、宿題は真面目にやってましたか?
Q:勉強の習慣をつけさせるために、親ができることって何があると思いますか?
僕は別に誰の親でもないので身に染みる話はできませんが・・・反面教師ということで、見事に子供が勉強嫌いになった例を紹介します。
そうなっちゃうケースの共通点で一番多いのは、勉強の仕方を強制することなんですよね。
例えば紙の辞書を使わなきゃダメ、電子辞書絶対禁止、パソコン使うのも絶対ダメで、人に聞くのも許しません、自分で調べなさいっていう感じです。
こういう状況だったある生徒は、塾に来てからも徹底的に無気力でした。確固たる意志を持って、勉強してやるものかと、そういう感じです。
テストの順位も、下から3番目くらいだったかな?だから不思議に思って、本人に聞いてみたんですよ。なんで勉強しなくなっちゃったん?という感じで。
すると、「教えてもらえないし、調べてもわからないし、やる意味がわからないし、面倒くさい」ということでした。
ちなみにその後、その無気力が進化して、授業中にワーワーする場面が少しずつ出てきてしまい・・・・。授業態度が非常に悪いということで、退塾となりました。
尚、その子が可哀そうな点って、もう一個ありまして。
彼はボーカロイドが好きで、親から許されているスマートフォンの使用時間の限界いっぱいまで、それをずっと観ているような子だったんですね。
だから【ボーカロイドで覚える英単語】みたいな本を、お小遣いを使って本屋さんで買って、それを読んでいたそうです。
すると・・・。「そんなもので勉強になるわけないだろう!」と両親に激昂され即没収。
これをきっかけに、いよいよ手がつけられなくなったという悲しい事件がありました。
・・・勉強を好きにすることや習慣にすることは、とんでもなく難しいです。しかし、それらを嫌いにすることって非常に簡単です。
できる限界としては、たくさん可能性を環境として用意しておいて、その子がハマったものを徹底してハマらせることで、色々な力を伸ばすことじゃないでしょうか?
ただ、色々時間的余裕がある人が減っている昨今、それができる人ってどこにいるんだろうって感じなんですよね・・。
つまり、好きにさせるための確実な方法は、もっかい言いますがたぶんありません。
子どもは何に好奇心持つかわからないので、それを探す手助けをして、見つけたら全力でハマらせることが、強いて言えば確実だと思います。
Q:正直、カリキュラムから消えてくれないかなって思ってる単元はありますか?
書き順です。これについては、過去にごっつい記事にまとめました。
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そもそもあれを定めた【書字指導の手引き】にも、
「流派によって筆遣いに差異があるのは分かってるけど、指導の参考としてまとめておきます、ご活用ください」
ぐらいのノリで書いてあるんですよ。
それを全員に押し付けて、何がしたいんだろうと僕は思うんですよね。例えば左利きの人の書きにくい・書きやすいは、そもそも考慮されていないハズです。
・・百歩譲ってカリキュラムにあったとして、別にそれをテストで聞いてこなかったら全く構わないんですよ。全然いいんですよ。
ただ、入試を含めたテストで、堂々と【書き順】を問題として聞いてくるあたりが、本当にいけ好かない。
だいぶ主観的ですが、僕は恩恵を一度も受けたことがないのもあり、【書き順】がほんと嫌いなので、できればカリキュラムから消えてくんないかなと思ってます。
Q:しっかりやっておくべきだったと今なら思う単元はなんですか?
漢字の部首は、今思えばサボるべきじゃなかったなって本気で思ってんですよ。
なぜかというと、部首は漢字を暗記する際に、非常に重要な取っ掛かりになってくれるからなんですね。
「禾」が付くものは”収穫”と関りがあるとか、そういう共通点がありさえすれば、覚えるのは段違いに楽になります。
それが無いと、結局すべてが力業になってしまうので、そりゃなかなか覚えられないよ、と。特に部首問題が正解できません。
だからこそ、サボらずやっておけばよかったかなーって、今すごく思ってます。
Q:実績をデカデカと張り出す塾をどう思いますか?
作戦としてはアリなんじゃないですかね?
多分この手の塾が狙っているものは、【ブランドづくり】です。これを作っておくと、実は頭がいい生徒がガンガン集まってくるんですよ。
そして、頭がいい生徒ってほっといても勝手に勉強するので、結果実績をゴリゴリ作ってくれるんですね。つまり、安定したループが始まる、と。
そうやってブランドを作ると、勉強に自信がある生徒や親が興味を持つことが増えます。
その塾に通っている。それだけでステータスになるからです。そのために入塾テストを課したり、内申点で線引きしたりと、狭き門にしているケースも多いですね。
優秀な生徒集めて、頑張らせる!みたいな感じの作戦も、塾の生存戦略としては手堅いので大いにアリだとは思います。塾長・校舎長の性格次第じゃないですかね?
ちなみにこれは、その地域に長いこと根を下ろしている大手塾じゃなきゃできない手段なので、個人塾とかが真似すると危険です。数字がショボいからです。
また、勉強が苦手な生徒に徹底して寄り添うスタイルなのであれば、あまり実績出してもターゲット層には響かないんじゃないかなと思うんですよね。
それよりも、どれだけ面倒見が丁寧なのか、中で何をしているのか、ブログやSNSを使って、徹底してクリアにした方が響くと感じます。
てことで冒頭の質問に戻ると、僕自身は別に実績貼りまくるのも、作戦として理に適ってるな~という、それ以上もそれ以下も感じてないです、はい。
Q:中学・高校の頃、宿題は真面目にやってましたか?
やってません。だからあんなに成績が悪かったんですよ。
まず、あんなもん残業じゃないですか?学校でやったことを家でもやる。それにあまり納得がいってなかったんですよね。
別にサボってもバカにはならなかったですし、気が向いて、たまに真面目にやっても、別に賢くならなかったですし。僕はモチベが相当低かった!
だから、なるべく早くそれなりに形が整うようにするという、ヘンなことに頭を使っていました。
例えば中学校の頃のあるある、単語ノートや漢字帳も、なるべく書くのが楽な単語や熟語を探して埋めていくことに注力してましたね。目的は暗記じゃありません。
説明するのが難しいんですけど、線の流れや画数、文字の形とかによって、不思議とサクサク書けるヤツとそうじゃないのが、英語にも漢字にもあるんですよ。
それを見抜くヘンな眼力は、宿題をすることで身に着きましたね。
高校になるとひどいもんで、自分が意義を感じない科目なら、友達にジュースをおごる代わりに解答を見せてもらう、といった風なことをやってました。
ま、ただの思い出話なので、真に受けず、あまり参考にされないほうがいいんじゃないかな~と思います。
てことで、今日はこの辺で。