ふと気が付いたら、肩にジョロウグモが乗ってて死ぬかと思った中元です。
はい。最近自分の中で自由研究のテーマにしていることがある。それは、もっと時間とカネの使い方を上手にすること、である。
金の使い方に関しては、自分なりにコツがあるので優先順位は低めだが、時間の使い方に関しては、思った以上に謎が多く、楽しくも難しい実験を重ねている。
その中でも今特化して取り組んでいることが、自分の1日のモチベーションを一定にすること、言い換えれば最低水準における集中力の度合いを上げること、である。
例えば、1日の集中力が今は90から20まで変動するとして、ゆくゆくは20まで落とさず、最低でも3~40くらいのレベルで踏みとどまれるようにする、ということだ。
そうすれば結果、モチベーションは安定し、クリアできる仕事量が増えることとなる。気分も変動しなくなるから、いいことづくめだ。
そして今は、そのための具体的方法を試しているところである。ということで今日は、今のところ分かっていることを、備忘録として書いておく記事である。
モチベーションの乱高下に悩む人には、ヒントになるかもしれない。では以下、本題である。
まずは時間を有効活用するための武器(知識)をたくさん仕入れよう。
集中力を維持する方法。効率よくタスクを終える方法。取り組むのに躊躇してしまう作業に手を付ける方法。実はこれらすべて、研究で裏打ちされた施策が存在する。
僕がたまに紹介するポモドーロ・テクニックやタスクシフト、シングルタスクや運動といったあれこれは、実はこの一例である。
こういったのを「頭でっかち」と揶揄して斜に構える人もいるが、まずは知っておかねば何も始まらない。実際、武器を頭に入れておくだけで、結構メンタルは安定する。
ネットでザッピングすれば、結構たくさんの方法を知ることはできるけれど、それゆえに幹に当たる知識を深く学ぶことは難しい。(例えば脳の性質とか)
できれば受験勉強と同様に、一冊の本から体系的に仕入れてしまうのをオススメする。
自分のやる気が落ちるとき、一体何が起きている?
知識として仕入れた武器を活用するためには、その使いどころを見極める必要がある。
敵の属性を調べてから、使う攻撃魔法を選ぶのと同じだ。
自分の集中力を安定させるためには、敵を知ることが第一歩となる。そのため最近意識して取り組んでいるのは、やる気が思い切り削がれたときの、自分自身の観察だ。
心当たりだと思えることを、本で読んだ知識などを基に、ひたすら仮説として書き出しておく。例えば、「突然話しかけられたせいでは?」とか。
するとある程度、「これをされたり、これが起きてたりすると、集中力もやる気も失われる」というあれこれと、その共通点が見えてくるものだ。
ちなみに僕の場合は、
「作業内容があやふや」「いつ話しかけられてもおかしくない状況に置かれている」「仕事が可視化されていない」「期限が不明瞭」「帰宅後」
・・といったのがやる気を削ぐ原因の一例である。そしてこの要素一つ一つに対し、武器として仕入れた知識が使えないか、都度考えていく。これが結構楽しい。
例えば作業内容があやふやなら、最初に何をすることがスタートになるかだけ考えて言語化し、それから取り掛かっていく、という風に。
そして話しかけられることが予想される場所にいるなら、部屋を変えたり、そもそも集中力を要する作業をしないといった風に、手を打てばOK。
期限が不明瞭ならとりあえず設定すればいいし、帰宅後に仕事ができないのなら、そもそもその発想から疑ってみるのはどうだろう。
敵がわかれば知識が使える。数学の問題文を読み解くうちに、使える公式を閃くのと似ている。
やる気を出すための方法を知識として持っている人は多い。だが、それを適切に使うため、やる気を削ぐ要素を言語化している人は、どれくらいいるのだろうか。
僕も完全に盲点だった部分なので、今一度思い巡らせてみてほしい。
終わりに:最低点を取らない工夫が第一。
色々な本で書いてあることで、僕自身もつくづくそうだと思うのが、大事なのは大失敗だけは避ける体制を整えたうえで、色々な手を打っていくというスタンスだ。
言い換えれば、60点は絶対に確保できる状態にしておいて、そのうえで、80点を目指したり、90点を目指したりする感じだ。仮に失敗しても、60点は担保されている。
このシステムさえ作らず、大当たりばかり目指してフルスイングを重ねるのは、ただのギャンブルだ。ギャンブルで人生が持続的に良くなっていく未来は、想像し難い。
僕も最近は、「小さいことをいうな」という意見を笑って無視して、最高得点ではなく、最低得点の水準を上げるための方法をずっと考えて、試し続けている。
今のところは上々な成果だと思うので、何か肩ひじの力が強く入りっぱなしの人は、一旦確実な手とは何か、考えてみてはいかがだろうか。
では今日はこの辺で。