精神年齢9歳講師のブログ

"よいこ"から程遠い目線から、授業のネタ、講師としての日々、そしてたまには教育や子供について、真面目なことを基本毎日書いてます。

専門知識を持つことが、必ずしも素晴らしい講師を生むとは限らない、簡単な理由。

ついに左右で靴を間違えた中元です。酒の飲み過ぎで脳が死に始めたようっす。

 

はい。何度目かの自己紹介だが、僕は経済学部の出身である。大学4年間でいっちょ前に、ミクロ経済・マクロ経済・国際ミクロ経済・国際マクロ経済を学んできた。

 

しかし、だからといって僕が経済を教えるのが得意かどうか、評判がいいかどうかを考えると、ぶっちゃけさほどでもない。多分アドリブで授業をするのは、不可能だ。

 

この現象、自他問わず、皆様も経験は無いだろうか

 

得意な科目のはずなのに説明するのが難しいとか、逆に専門家から話を聞いているハズなのに、話が滅茶苦茶わかりにくい、とか。

 

これはスポーツでも同じだ。実際に競技させたら滅茶苦茶素晴らしい選手なのに、コーチに据えるとイマイチだ、という風に。

 

これらの現象の根底にあるメカニズムはなんなのだろうか。それがわかれば、色々とメリットになることは多いのではないだろうか。

 

そんなことをふと感じたので、少しだけ考えたら、秒で答えに行きついてしまった

 

今日はそないなお話である。

 

 

自分なりに納得した論理は、頭の中で言葉にされていない説。

 

とある有名なボディービルダーが、懸垂について解説した動画を観たことがある。そのときはどこまで本気かわからないが、以下のようなアドバイスを語っていた。

 

「懸垂はこう・・下したときに肩甲骨がカパッとなって、ガシャーンってなるまで上げる、カパッ、ガシャーン、っていう感じっす」

 

・・・ジェスチャー付きではあるが、説明としては正直疑問符がつく。ただその人の動作そのものは、まさに模範通りの完璧なフォーム。ここにヒントがあると思う。

 

一個人が有する膨大な専門知識は、あくまでその人にとって理解しやすい形で、かつテストなり現実社会なりの場面に応じたように、無意識下へ収められているものだ。

 

実際、例えば日頃から自分が自転車や自動車を使っている際、何を考えてハンドルを回したか、車線変更をそこで入れた意図は何か、言葉にしている人は稀有だろう。

 

そして、あくまで自分がそれによって恩恵を受ければ事足りるので、それをわざわざ万人向けの言葉にカスタマイズする必要性もない

 

もちろん、学習を深めるために、あえて人に説明するつもりでインプットをする人もいるが、特に才能がある人などは、そのプロセスを踏まずとも習熟してしまう

 

専門家の説明が、一般人に理解しにくいのは、この辺にも理由があると思う。シェアしている共通言語が少ないだけでなく、そもそもわからせようという認識が不足する。

 

僕にとっても経済学は、あくまで僕が大学の試験で点を取るため、あるいは卒業論文を書くために頭に入れて、使ってきた知識なりスキルなり、である。

 

だから、生徒に向けて語るための調整は、一切入れていない。そして今のところ、高校経済の授業の需要がさして無いため、その手間を掛ける理由もない。

 

こんな風に、専門知識を持っていることは、素晴らしい講師を生む一助になるかもしれないのだが、それが確実にそうなることを担保するとまでは言えないと思う。

 

意外でもなんでもない盲点だが、知っておくことは結構大切だと感じる。

 

それを知ったうえで、説明用の理解に変えるにはどうするか?

 

自分はその科目に通じているはずなのに、説明が上手く伝わらないというもどかしさを感じる方がもしいれば、それは恐らく、人に伝わるそれになっていないのが理由だ。

 

しかしだからといって、指導経験が少ない状態で、「よりよく伝わる説明とはなにか?」を自問自答するのもどうかと思う。まずはやはり、模倣から入るべきだろう。

 

ということでまず、「自分が持っている知識をどう伝えれば伝わるか」という先例を徹底的にパクるのが早いと言える。

 

具体的には、人の授業を見学する、語り口調で書かれた参考書を読み込む、などがそれに当たる。そうすると、相手に伝わる説明の型を知ることができる

 

例えば受験参考書業界で有名な、「~の実況なんちゃら」といったシリーズもいいと思う。というより、語り口調で書き起こしたテキストが存在しない科目は、ほぼ無い。

 

自分の得意な科目や単元ほど、伝え方を実は知らないという罠によく嵌る。それくらいの気持ちで、バカにせず、人の指導を参考にするのは結構イイ。

 

―ということで、少し自戒を込めた記事であったが、今日はこの辺で。

 

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