以前別ブログにて、なっがい記事でまとめたのだが、僕はHSS型HSPという気質が、自分の性格・個性を端的に説明し得る言葉の1つだと感じている。
hitomishiriteki-jinseikun.hatenablog.com
学術的な定義はさておき、僕が感じる「しんどいな」という特徴としては、ざっと以下の事柄が浮かぶ。
① 他人の会話・内容について、他に何もしていないと意識が完全に向いてしまう(しかも解除困難)
② 不快・嫌悪感の一発一発が強く、持続時間も長め
③ 他人の言葉を深読みし過ぎて疲れる
④ 三手先・五手先・十手先まで考えてから行動しないと不安で仕方がない
⑤ 大きい音、怒声、暴力的・陰湿なテーマの携帯広告がすごく嫌い
という感じだ。ちなみに世間的なアンケートの結果としては、「生き辛くて仕方なさそう」という類の性格らしい。
自分がこの気質を抱えながら、塾講師という仕事をしているのも謎が多いのだが、実はこっそり内心では、勝手に色々受信して、勝手に色々疲れているのが僕である。
・・この気質、実はまだまだ好きになり切れていない。メリットよりデメリットの方が、あまりにも多いと感じているからだ。
しかしこの気質を受容しきれないままだと、僕はそれを拗らせて脆弱ナルシストという極めて面倒な人格を構築するリスクもあるのだという。
凄く乱暴に言えば、不幸自慢を通じて特別な注目を集めたがる人、と言える。嫌な汗が滲むのを感じた。こうなったら・・・友達さえいなくなりそうだ。
せっかく時間のあるGW。腰を据えて、このテーマをきちんと腑に落とす必要がありそうだ。まずは全体像だけでも、最新の研究だけでも、知っておきたい。
今日はある意味切実な、HSPに関する僕なりのまとめである。
HSPだと、何が苦手で、何が得意なのか。
ということで、難解すぎる一次情報を読み解く力は無かったので、以下のブログを参考にして、一気にHSPへの理解を深めようと努めてみる。
まず、HSPが苦手なことを調べてみた。すると、僕自身が過去何度も指摘されてきた弱点が、いくつも「典型例」として紹介されていることがわかった。
例えば、仕事のスピードが遅い、考えすぎ、メンタルが弱め、他人の目を気にし過ぎ、等々・・・。あまりにも言われ過ぎたので、それら1つ1つに対して何の感想も無い。
ただ、その理由とされる思考の癖は、すごく面白いと思う。というのも、HSPとはそもそも、情報処理能力が常に全開という特性とも言い換えられるらしいからだ。
1を見て10を理解するのではなく、1を見て30くらいを勝手に仮定する思考だと思う。実際セリフ一つとっても、タイミング・文脈・トーン・表情、全てが気になる程だ。
結果、気付かなくてもいいところに気付いてしまうのが、一つの大きな弱点だとまとめられそうである。それを避けるため自己批判が勝手に得意になるというオマケつきだ。
しかし自己批判の参考とするためか、他者の意見を過度に感受するため、そのダメージに自分が耐えられていない。
つまりHSP気質の人を潰す最たるダメージが、これだとも指摘されていた。なんというか、絶対に体育会系の人から好かれない気質ではないか。僕は元野球部なのだが・・。
そんな考え方の癖を持っているため、「いや、それはお前のせいじゃないじゃん」というセリフも、同期・後輩・先輩問わず、色んな人から言われまくってきた。
ちなみに「それは君のセリフじゃないよ」とよく言われることもまた、HSPの指標になるのだそうだ。なんか知れば知るほど、確信に変わる。
これをすごく面白く解釈している比喩がどこかにあった。確か、攻撃力が極めて高いのに、体力と防御力が極端に低いキャラクターとかそういうヤツだ。
なんかこう、すごく腑に落ちた自分がここにいる。
・・・一方、どんな短所も、コインの裏と表のように、長所へ転換できると言われる。これらの気質は、一体どうポジティブに転換すればいいのだろうか。
ということでここからは、この気質が持つ秀でた能力とやらを、調べてまとめていく。「そんなんあんのかな」という疑念を、心のどこかに抱えながら。
まず、スピードを犠牲にした結果、情報処理が深いことによって、他者が見落としたり気付いていなかったり忘れていたりする点の感知と記憶が得意と指摘されていた。
これは結構心当たりがある。「あれを買いたいんよね」と言っていたヤツがそれを買い忘れていたら、しれっと指摘する。これは結構得意技だ。
後は誕生日に関する話を生徒から聞いた際、それを覚えておいて当日しれっと祝うのも得意。後、色んな人の好物や嫌いなものも、一度聞いたら割といつまでも記憶する。
そしてこれって長所なんだと意外だったのが、三手先・五手先・十手先を読もうとする自分の思考の癖だ。正確には、シミュレーションをどうしてもしたくなる。
決断力にも書かれていたが、十手先まで読むのは不可能な話だ。でもそれを止められない自分が、どうにも好きではないと感じていた。
しかし逆に言えば、浅はかな決断をしないという強みがある。そう指摘されて、肩の力が抜ける感覚があった。
大学生を一人充てるときも、「この校舎も人員難だったな」とか、「他に組めるコマはないか」とか、「性格的な相性はどうか」まで、一気に頭に浮かぶ。
そこまで考え抜いてから人を充てるので、基本大ミスは我ながらしない方だ。ごくまれにするときもあるが、その際は急かされて、考えが浅くなったときばかりである。
そしてあらゆる刺激に対して感受性が高いということは、ネガティブな気持ちに染まりやすいのみならず、ポジティブな気持ちで上書きもし易いという話もあった。
辛いときは人より辛いのだが、楽しいときは人より楽しめている。そういう面もあるのだという。ここだけ切り取ったら、すごくトクした気持ちになる。
―ということで、HSP気質の弱点・利点はこんなもんとしよう。あと知りたいのは、なるべく負の側面を減らす、何かしらの作戦だ。
もちろん、それについての情報もあった。後はそれが自分に合うかどうか、だ。だからその話もまとめてみよう。
HSPが備えておくべき十字架。
オススメの方法として紹介されていたのは、「環境アセスメント」と「客観視トレーニング」だ。順に解説しよう。
まず前者だが、これは簡単。自分にとって不快な刺激を察知し、徹底的に周りの環境から消していくことだ。快適な状況を取り入れることも、ここには含まれる。
例えば僕自身すごく不愉快な気持ちになるものは、既に色々とラベリング済だ。人前で大声を出して怒る人。虐めをテーマにした携帯の広告。マウント大好きなアンチたち。
そういうのを見たり聞いたりすると、すごく嫌なものを見た気分になる。クモやゴキブリを見て恐怖するという感じではなく、ただただ胃の辺りが酸っぱくなる不愉快さだ。
もちろん街を歩けば偶発的にこういう刺激に触れざるを得ないのだが、ならばどうするかというと、気分が上向く何かを用意しておいて、それで中立に直せばいい、となる。
まだまだ数は少ないのだが、僕は「天然な発言」や「お笑いのネタ」を思い出すと、結構くすくすと笑うことができる。はた目から見たらキモいのだが、こっちも必死だ。
次点だと、心の中で思い切り憐れむというのも有効っちゃ有効だった。アンチコメントを見ると、バカにするのではなく、純粋によく、憐れんでいる。
「友達もいなければ自分に自信も無いんだろうな・・。有名な人に噛みついているオレ、すごいんだ!って言いたいんだろうな・・。そう思う人なんていないのにな・・。」
てな感じだ。見下すような思考を混ぜると、そうした自分を自動的に批判することがきちんとプログラムされているので、そうしないように重々気を付けている。
そしてあとは、客観視トレーニングについて。これは第三者目線で自分を見ることとは、少し意味合いが違う。
一瞬で良いから別の何かに集中のスイッチを入れ替えて、不快な感情や刺激から意識を切ることが狙いである。可能であれば、場所を移動することもある。
これまた色んな方法を試している最中なのだが、最近割といいなという手応えがあるのが、NARUTOに出てくる印をすごく意識的に真似することである。
その際、例えば「中指・薬指は曲げる」「人差し指・小指を伸ばす」という所作の一つ一つを、脳内で同時に言語化するのが僕なりのコツだ。
他には、2秒吸って、その後限界までカウントしながらゆっくり息を吐き続けるという呼吸法もしっくり来ている。
この辺りを用意しておけば、大抵どこでも客観視は可能になる。使い勝手がイイ施策だと感じている。
―ということで、一通り知りたいことはまとめられたので、今日はこの辺で終わることにする。