僕には30代頃から自覚し始めた、ある奇癖がある。それは、突発的に凄く苛立つことがあるというものだ。
その苛立ちを人にぶつけることはないのだが、やたらと感情が逆撫でされるというか、過去に起きた嫌で面倒な出来事が急にぶり返し、カリカリすることが出てきたのだ。
10代、20代の頃は、そんなのに苦しんだ記憶は無い。せいぜいゲームでしくじって台パンをするくらいだった。
だが今は、それこそ今朝の話で、同僚の勤務態度で看過できない点があると相談されたことが、すごくイライラした気持ちとともにぶり返してきた。
相談してきた人に対する苛立ちではない。そんな面倒事を起こしたヤツへの憤りだ。手間かけさせやがってと、そんな感じ。
しかも大抵は家にいるときにそのストレスが込み上げてくるので、本当にめんどくさい。だから都度、「仕事が始まったら悩もう」と先送りにする。
―のだが、これまた不思議なことに、職場に来ると、そういうのの9割がどうでもよくなってしまうのだ。考えたいのに、全く気乗りしない。
家にいるときほど、雇用が生めていない、生徒数が増えない、アイデアを考えなければならない・・といったストレスが浮かんでくるのに、本当に謎だ。何がバグっている?
いざ職場に来ると、今日もそうなのだが、その悩みが全て消える。どうでもよくなっていないはずなのに、頭から消えるのだ。
だがマジ面倒なことに、帰ってからゴロゴロしていると、「生徒数がさぁ・・」と僕のメタが僕に語り掛けてくる。なんなんだ、これは?
ということで今日は、ネットに転がる様々な例をヒントに使いながら、この謎を解き明かそうと頑張ってみる記事である。
まずはデータを集めろと言われたので。
自分の思考の癖というか、何が歪んでいるのかを突き止めるためには、とにかくまずはデータを集めないと話ができないという記事をいくつも読んだ。
僕にとって厄介な「突発的な苛立ち」は、どのタイミングで込み上げてくるのか。本当は今日から明日にかけてログを取っていくべきなのだが、今は時間が無い。
ということで本当はあまりやるべきではないのだが、ここ最近「クソ!」と思った記憶を思い出してカウントすることで、近似値を出してみたいと思う。
散歩中、家のPCの前に座っているとき、皿洗いをしているとき・・。そんなときに突発的に込み上げてきて、そしていずれも、気付いたら霧散しているものだった。
では、これらの共通点は何か。すぐわかるが、仕事をしていない、本来であればオフの時間であることだ。
こういうときに限って、雇用が生めていない講師のこと、人員が不足している部署のこと、生徒数が伸び悩んでいるコンテンツのこと等、長期の課題が立ち込めるのだ。
だからこれらをしっかり忘れないよう頭に残し、それを職場で考えようとするのだが・・・出社する頃には、マジでどうでもよくなっている。お決まりのパターンだ。
このメタは、僕に何を伝えたいのだろうか。仕事のスイッチを切って、内省モード全開になると、実は解決できていないヤバい問題に敏感になるという感じだろうか。
夏休みの宿題から逃げられないことを察しながら、それでもやる気が出ないあの感じにも似ている。共通点はここにあるのだろうか?
脳は空白が嫌い。
―と思ったら、ある面白い指摘を発見した。それは、脳は空白の時間に耐えられないというものだ。
以下、発見があった記事を引用する。
そうです。普段は、この「空白」の物寂しさをごまかすために、ひっきりなしに次から次に、承認欲求の刺激やドギツイ飲食や音楽や娯楽の刺激や、さらに仕事の成功や失敗の刺激を入力し続けてきたのです(それゆえ、安らぎません!)。
そうした状況に慣らされすぎているなら、「空白」の時間は初め、居心地が悪く、寂しく感じるかもしれません。けれども、ほんの数分間や数十分間だけでも、「何か好ましいもの」を追い求めない時間を持っているなら、心がホッとして、くつろぐのが段々とわかってくるはずです。
これを読んだとき、強く「なるほど!」と思った。本来空白、もとい何も考えなくてもいい時間なのだが、僕の無意識はそれを嫌って、適当なネガティブを詰めているのだ。
つまり、本来ならスルーしても良いか、考えるにしてももうちょっと具体的で建設的な問いに更新する必要があるなにか、ということになる。
雇用が生めていない講師のこと、人員が不足している部署のこと、生徒数が伸び悩んでいるコンテンツのこと。これらはいずれも、考えているようで、考えていない。
本腰入れて取り組もうにも、あまりにも取っ掛かりがなく、一歩目すら踏み出せないほど、解像度が低すぎるテーマに他ならないのだろう。
やる気が出ないのも当然だ。しかしながら、こうして文字にすると、折に触れて考えないと、リーダーをやっている意味がないと思わされる問いばかりだ。
これらの問いを更新する方法は何があるのだろうか。ChatGPTに聞いてみた。
目標設定と計画立て: 長期的な目標を設定し、それを達成するための具体的な計画を立てることが重要です。目標を明確にし、タスクを分割して進めることで、取り組みやすくなります。
優先順位の設定: タスクやプロジェクトには重要度や緊急度の異なる要素があります。優先順位をつけ、時間やエネルギーを重要なタスクに集中することで、成果を上げやすくなります。
進捗管理と追跡: タスクの進捗を定期的に確認し、追跡することが重要です。進捗状況を把握することで、適切な調整や対策を行いながら、目標に向かって進めることができます。
分割と時間管理: 大きなタスクを小さなステップに分割し、それぞれのステップに対して適切な時間枠を設けることが効果的です。時間管理の技術を駆使して、効率的に作業を進めることができます。
モチベーションの維持: 長期的な取り組みでは、モチベーションを保つことが重要です。目標達成への進捗を確認したり、小さな成果を祝ったりすることで、モチベーションを高めることができます。
休息とリラックス: 長期的な取り組みでは、疲労やストレスが蓄積することがあります。定期的な休息やリラックスの時間を設けることで、体力や集中力を回復させることができます。
チームやサポートの活用: タスクによっては、他の人や専門家のサポートを受けることが有益です。チームのメンバーと協力し合ったり、アドバイスを求めたりすることで、取り組みを効果的に進めることができます。
・・・まずはやはり、解像度を上げること、か。問題を分解して分解して、始めの第一歩になるまで刻むところが、最初という風になる。
今日はオフなので、それを詳細に詰めるのは、未来の自分に任せることにしよう。そして多分、それでいいのだ。
ってことで今日はこの辺で。