以前、こんな記事を書いている。
jukukoshinohibi.hatenadiary.com
ざっくり要約すれば、
英語を読む速度(≒WPM)は、8週間きちんとトレーニングすれば伸びるゾ!
というものである。論文になっていることから、ある程度信用できるデータとは思うが、問題はその再現性だ。
ってことで、僕が受け持っている生徒を対象に、8週間キッチリやってみた。今日はその結果をここにシェアする。
学習方法。
やったことは超シンプルだ。
まず、毎授業の最初に、こちらが用意した長文をなるべく早く、ただし意味は取りながら読んでもらう。
その後、WPM を計算し、その伸びを記録。(WPM=単語数/秒数×60)
で、最後にその内容を解説していっちょ上がり、である。これを1セットとして、毎週一度ずつ実施した。
尚、長文の語数は200~400語に幅広く取り、使ったものは生徒の学力からみて2ランクくらい低いものとした。
例えば、英検準2級の空所補充問題の答えを埋め込んだモノや、各都道府県の高校入試本文などを計8種類用意している。
では、その取り組みの結果を、いよいよ次にまとめよう。
その結果。
第一回・・WPM71
第二回・・WPM100
第三回・・WPM102
第四回・・WPM101
第五回・・WPM122
第六回・・WPM85
第七回・・WPM115
第八回・・WPM118
グラフにするとこんな感じ。初回に比べれば、だいぶ底上げが果たされている。
もうちょい頑張れば、多分WPM120にはすぐ届く気がする。実際演習を横で見ていても、同じ分量なら解く時間は2~3分早まっているのを感じる。
正答率はせいぜい微増だが、もっと英文を読むことに頭や意識を使わないレベルまで鍛えれば、ここはどうとでも高まるので、長い目で見ようと考えている。
今後の展望と課題。
これからは、ある種の目標であるWPM150~180に行くまで、あとどれくらい必要かを追跡したいと思う。
そして効果が出ることは間違いなさげなので、集団授業でも積極導入し、もっと大きな母数でも調査したい。
夢は膨らむが、作業量も膨らむ。過労にならない程度に、まだまだ追っかけたいと思う。
では、今日はこの辺で。