浪人して大学に受かった生徒の喜びと解放感に溢れた報告を聞いていたら涙が出そうになりました。涙腺が脆くなってきたのかな。中元です。
さて。僕自身がその担当を任されているってのもあるのだが、2021年度の各種検定の募集をしげしげと始めている。
しかしこれがなかなか難しく、どれだけメリットを伝えても、どれだけ熱意を込めても、なかなか『受けまーす』という手が挙がらない。
正直僕よりも『○○ちゃんが受けるなら私も~』という口コミや同調の方が集客パワーがあるのだが、その最初を起こすのがそもそも大変なのである。
ってことでここ数年はモヤモヤしていたのだが、最近ふとある手を閃いて、それを使ったところ、なんと早速数件の申し込みが出てびっくりしている。
今から言う手が響いたのか、それとも元々意欲があったのかは検証しづらいのだが、今日はそれについて手短にまとめてみようと思う。
ビバ・ネタバレ。
まずふと思ったのは、色んな本に書いてある『人は知らないモノをまずは拒絶する』という本能レベルのお話である。
例えば『clubhouse』が話題に上ったときも、『何それ?』『やってみよう』というリアクションを取った方は、実は圧倒的に少数派なのだ。
ほっとんどは興味を示さないか、『なんかうさんくさそう』といったレッテルを貼って、それから全力で逃げるものだ。酸っぱいブドウの話と同じである。
逆に言えば、そこのバリアさえ取り除けば、『不信』をすっ飛ばして『興味』に持っていけるかもしれないということである。
スーパーにおける試食とか、書籍における無料公開とか、そういう狙いがあると聞いたこともある。ならばと一つ、手が浮かんだ。
それは、検定とはこんな問題が出て、レベルはこう、合格点はこれくらい、と全てネタバラシをすることである。
ま、簡単に言えば、案内を配るタイミングで過去問を渡したんですな。
そして「少し時間を取るから実際にやってみなよ」と伝え、その時間を取った。申し込みが出たのはその翌週の話だったのだ。
・・・てなわけで、僕らがいっくら口で説明しても伝わらないときは、実際にさせてみるか、可能ならネタバラシをするかが響くこともある。
今回はそれを実感できた面白い機会だったなと思う。だからこんな風に記事にしてみますた。
―すると、だ。この一件を受けて、もっと打ちたい手も閃いた。後はそんなことも書いてみる。
可視化とはつまりネタバラシ。
常々思うのだが、塾を閉鎖的なコミュニティにしている限り、鎖国をしている日本と同じで結局は泥船だと考えている。
中で何をしているのかが見えない塾に人は興味を持たなくなっている。あらゆるカリスマ講師が動画を挙げまくっている今、教えを秘匿にしておくことに価値はない。
『何を』ではなく『誰が』。ここってすっごくすっごく大事だって、ずっとずっと思っている。だからもっと露骨に発信してやろうと。
だからあるSNSを開設したのだが、コンテンツ数がしょぼい状態で宣伝するのも違うと思い、それが貯まるまで待っていたのだが、ついに数が100を超えた。
そろそろ全ご家庭にポンと発信する時期である。では、ここで僕は何を狙うのか?
こっからは仮説だが、個別授業の問い合わせを増やすには、やはりご家庭に直で口コミを起こしてもらうべきと考えている。
僕の主観だが、個別授業の問い合わせの9割は『学力層上か下』だ。中間層はまず問い合わせが無い。(集団に行く)
そして個別授業は、あまり横のつながりがない。つまり生徒同士での口コミが起きて、個別生が増えるってケースは、今のところ一度も知らないのだ。
しかし、個別授業は保護者同士のつながりによる紹介が結構多く、実際今もそれによる問い合わせを2件ほど抱えている状態だ。
では後は、『口コミの際に必要な情報を手渡し』すれば、導線が引かれるかもしれないとなるわけで。
生徒は『楽しさ全押し』の方が大事な時もあるが、ご家庭は結構厳然と『結果』を重視する。逆に言えば、『結果』をちゃんと示しておかないと、口コミは起きないのだ。
ってことでこれからしばらくは『結果』の投稿を重視して行おうと考えている・・というか、既に行っている。
まだ目立った結果は出ていないものの、これから辛抱強く1~2ヶ月単位で観察していこうと思う。
てなわけで、今日はこの辺で。