精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

『金稼ぎは悪だ!』と刷り込まれて育った子の末路は悲惨な気がしてきた。

調子に乗って缶ビールを5本飲んだら、後悔ばかりが込み上げる朝になりました。タバコは止められたのに酒は難しい。肝臓がいつ爆発するかな?中元です。

 

・・・最近気になることがあって、たまに授業頭に簡単なアンケートを取っている。

 

それは、『お金持ちについてどう思うか?』である。

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ま、詳細な取りまとめとか行ってないんだけれど、どちらかと言えば好意的な反応の方が多い気がしている。(ちなみに、露骨に嫌う生徒はほぼいない)

 

そして僕はこれを、良い傾向だと解釈している。ぶっちゃけて言うが、金持ちや金稼ぎを批判したまま社会に出ると、多分それだけで詰むからだ。

 

今日はそれについて、ザ・中間層の僕から独り言を書いてみる。

 

 

カネの動きから考えるお金持ち。

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ってことで『お金持ちってなんかいけすかね~』って生徒に対し、僕がよくする話を引用してみる。

 

まず考えたいのは、『君らの教科書代とか年配の方の年金といったものは、一体誰が払っているのか』である。

 

ちなみにこれは、『みんながお金を出し合って買っている!!』と括るにはあまりにも雑な状態である。

 

今現在、収入が多ければ多いほど、納税額が増えていくというシステムが採られている。(≒累進課税)

 

それを逆に考えればわかるのだが、収入が少ない人ほど、納税負担は減るという話でもあるわけで。

 

その二つをドッキングすると面白いことがわかるのだが、実は所得税額の90%は年収500万円以上の方々の納税によるものなのである。(平成12年の情報で古いけど)

www.nta.go.jp

 

ってことで『金持ちいけすかね~』って言ってる方々が、無料で享受できているアレコレは、そのいけすかないお金持ちの方々の税金から出ているともいえるわけで。

 

ちなみに、そういう人をバッシングして、叩き上げて、潰しまくったのが大体2010年前後に頻発した。(ライブドア事件など)

bizspa.jp

www.itmedia.co.jp

 

結果日本経済がどうなり、日本の周りの国がどうなったか、見てみると色々勉強になる。

ecodb.net

 

マーガレット・サッチャーの言葉だけど、『金持ちを貧乏にしても、貧乏な人が金持ちにはならない』ってその通りだなと思わされる。

www.a-inquiry.com

 

・・・こういうテーマも僕はぶっちゃけて話してしまうのだが、これでも少し腑に落ちないという空気があったら、もう1発深めた話も別の時間に入れている。

 

お金持ちになるにはどうすればいい?

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次に生徒たちに考えさせるのは、『お金持ちになるにはどうすればいいと思う?』というテーマである。

 

金持ちとは何も詐欺師や宝くじで一発当てた人ばかりじゃない。(というかそんなん超少数派)

 

そこは可能性として消したうえで考えさせると、大抵『高年収の職業に就く』というのが答えとして出てくる。(『起業する』って生徒は今まで一人しか見たこと無い)

 

そして『じゃあ高年収の職業って何よ?』と考えさせれば、医師だのプロスポーツ選手だの弁護士だの、大変な肩書のそれらがポコポコ出てくるわけで。

 

『だったらそれらになるためには何が必要?もちろんなるだけじゃだめで、プロ中のプロの選手になったり、皆から認められる弁護士になったり、って意味な』と詰めると・・

 

『文字通り血がにじむほどの圧倒的な努力や才能、運が必要』という結論が勝手に出てくるのだ。

 

となれば、『お金持ち』とはつまり、『猛烈な努力を重ね、実らせた結果』という見方もできるのだ。

 

それを一時期悪人呼ばわりで叩きまくった功罪は、思ってる以上に重たい。事実、2010年からしばらく、日本経済ってかなり沈滞した印象がある。

moneyzine.jp

 

こう考えても、溜飲を下げる以外のメリットがない行動って不毛である。ここまで喋れば、大抵の生徒はちゃんとわかってくれるので面白い。

 

お金が無いと守れない。

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最後はちょっと重たい話をする。生徒に話したことはまだないのだが、胸の内にずっと秘めていることだ。

 

例えば身内が病気になったとして、医師でも何でもない僕ができることって何だろうかとたまに考える。

 

もちろんその人の回復を願って祈ることも一手だろうが、果たしてそれって、効果あんのかと。直接的にその人を救うことにはならないとしか思わない。

 

僕なりの結論は、『金を稼いでおくこと』である。それを対価に、いい施設に入れたり、いい治療法を使えたり、選択肢が増えるからだ。

 

金稼ぎを良くないことと考えて、清貧を自らに強いるような生き方ってのは正直言って価値観なので、信念があるなら好きにすればいいと思う。

 

ただ、よく考えもせず何となくでそれを受け入れるのも恐ろしい話である。理由はここまで書いてきたので割愛だ。

 

僕は大層な教育理念など一ミリも掲げていないのだが、せっかく子どもたちの前に立って話をする以上、この辺の話は一切隠さず語っておきたいなと常々考えている。

 

ま、あとは僕がそれなりに稼いだら説得力も出てくるんですけどね。そこはこれからの宿題ですな。

 

ってことで今日はこの辺で。

 

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