精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

「一番になりたい」という目標はもう食傷モノだ。

ここにこれから書こうとしていることは、昨日の記事の続きになるのか、それとも別の話なのか、自分でもよく分からない。

 

ただ最近、やはり自分の中でひとつ大きく変わったことがある。それは、いわゆる「ギラギラした野心」が、ほとんど魅力的に映らなくなったことだ。

 

昔は違った。校舎で一番の生徒数になりたい。売上トップになりたい。成績を一番伸ばしたい。30代になって校舎を引き継いだ頃は、本気でそう思っていた。

 

そのためにできることは何でもやろうとしていたし、自分なりに必死だったと思う。もっとも、今振り返ると、その努力の方向は、どこか虚しいほどにズレていたのだが。

 

ベンチプレス100kgを挙げたいのに、毎日腕立て伏せだけを100回やっているようなものだった。経験も視野も足りなかったのだから、それは仕方ない。

 

数年間いろいろ経験し、成功も失敗も重ねた。心を何度も、鉄を鍛えるように叩き、叩かれる日々。そうして僕の心の強度が一定の閾値を超えたのが、最近のことらしい。

 

心が鈍磨したのか。それとも、一段階視座が上がったのか。それはよくわからないが、今の僕にはもう、「一番になりたい」という目標は食傷モノだ。

 

以下そんなお話をば。

 

 

一番になりたい理由の”小ささ”に、僕はもう気付いている。

 

思えば、これはなんと皮肉なことだろうか。それを目標に努力し続けた結果、欲しかったものに対する興味がなくなってしまう、とは。

 

今の僕は、「のし上がる」とか「一番になる」とか、「肩で風を切って歩く」といったことに、ほとんど魅力を感じない

 

もちろん、それ自体を否定したいわけではない。マイルストーンとして設定するのは、とても良いと思う。

 

だが問題は、それを”分を弁えず”人生の目的にしてしまうことだろう。例えば一介の雇われ校舎長が、「俺が一番だ!」と胸を張っていたら、それはどこか滑稽に映る。

 

いわば、新喜劇の一場面を見ているような感覚になる。コメディの登場人物に自分が見えるかもしれない以上、それは口にするだけ”面白い”目標なのだといえる。

 

だから最近は、自分でそういう目標を口にすることすら、少し気恥ずかしく感じつつある。一定の年齢を超えた後に、プロのアスリートを目指すと公言するようなものだ。

 

結局、昔の自分が欲しかったのは、「一番」という事実ではなく、「すごいですね」と言ってもらえる材料だったのだろう。

 

そう考えると、極端な話、当時の僕はロレックスでも買った方が満たされていたのかもしれない。一番であることは、そのステータスを無料で装備するようなものなのだ。

 

もちろん、それくらい必死にならなければ乗り越えられない時期だったことも、今なら理解できる。だから昔の自分を否定する気は、毛頭ない。

 

ただ、今はもう違う。実は今抱えている問い合わせが順調に入塾すれば、生徒数も売上も校舎トップになる可能性が高い。

 

昔なら、その数字に人生を懸けていたと思う。だからそれを根拠に、自分が秀でていると周りに言われることを心に描き、高揚していたのではなかろうか。

 

だが今は、不思議なくらい冷静だ。多分、本当に達成したとしても、何も変わらない。誰の見る目も劇的には変わらないという構図が、透けて見えている。

 

人生が一変するような出来事も起きない。ただ、自分という折れ線グラフが、その数値を静かに通過していくだけ。それで終わりだろう。

 

昔の僕なら、その瞬間を夢見ていた。でも今は、「そうか、通過したか」という程度の出来事なのだろうな、と感じている。

 

だから最近は、数値そのものを目的にはできなくなった。もちろん数字は大事だ。理想だけでは組織は運営できないし、利益がなければ継続もできない。

 

だから数字は必要である。ただ、それは目的ではなく、あくまで最終目的のための一ファクターに過ぎないと思う。野球の投手でいう、球速のようなものだと思っている。

 

ここまで考えてみて改めて思う。最近、自分の中で「自分の名を立てたい」という野心は、急速に価値を失っている

 

その変化は、思っていた以上に、自分の総体としての認知のあちこちへ影響を与えているらしい。では、その代わりに何を目指したいのか。それはまだ分からない

 

でも、少なくとも承認欲求だけを原動力にして走っていた頃よりは、今の方が健全なのではないか。そんな気はしている。

 

だから今は、この状態を無理に変えようとは思わない。ここをおざなりにすると、また僕は、自分の本心ではない、紛い物の夢を掲げてしまうだろうから。

 

ということで今日はこの辺で。

 

 

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