精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

自分が目指す講師像が、急にはっきりとしてきた件について。

AIの台頭以来、ただ授業をするだけの講師・教員はオワコンだと言われる。それを受けて講師・教員2.0を目指す動きは盛んだが、誰も答えを持ち得ていないように感じる。

 

それは僕も同じだ。僕は今の情勢で、講師という仕事を一生涯のそれにすることは不可能だともう見切りをつけており、区切り自体は来年にでもつけようと決めてさえいる。

 

講師としての僕をどうアップデートさせるか。時代が求める講師とは何か。これからの世の中でも必要とされる指導者の在り方とは何なのか。

 

時折漠然と考えては答えが出ない問いだったが、最近それが、なぜだか急激にまとまってきた感覚を覚えたのだ。

 

僕はこの関係性を持って生徒と向き合いたい。そのために努力を重ねたい。そう思えるモデルが、急激に腹落ちしてきている。

 

今日はその手応えを逃さないため、急ぎ文字にして残しておく次第である。

 

 

僕はやはりコーチでありたい。

www.youtube.com

 

最近、毎晩毎晩このシリーズの動画を観ているし、新しい回が更新されるのが楽しみで仕方がない。見識の深さ然り、語りの軽妙さ然り、本当に観ていて飽きない。

 

それだけじゃなく、心の底から、僕も生徒に対してこうありたいという感情を強く抱かされている。その感覚自体がとても新鮮で、だからずっと見入ってしまうのもある。

 

この持田氏自身も現役のビルダーでありながら、トレーナーも兼任しており、”好きで”怪我の回復に関しての知識や経験をずっと勉強しているのだという。

 

またクライアントのデータ(例えば動画)が事前に手に入るなら、余すことなく分析し、そこでの気付きを必要に応じて押し引きし、指導を通じて伝えている。

 

まさに、【観察力の鍛え方】の、愛が伴った観察を体現している。そのことに思い至った際、強く僕もこう在りたいと、何かがバチっとハマッたような感覚を抱いたのだ。

 

自分が持つ知識を”そのまま渡す”のではなく、その人がなりたい、届きたい存在や場所に近づけるよう、知識を”加工して”手渡してあげる。

 

僕はやはり、コーチとして生徒と接したい。知識を衒学的に語るだけの存在には堕したくない。望む存在になるためには何が足りないかを一緒に探して、改善していく。

 

二人三脚とは読んで字の如しで、僕はコーチとして、と同時に現役の学習者として、様々な生徒と並走できる講師でありたい

 

ここに至った今、自分が何をここから学ぶべきか、そこさえも更新されていく。単元の学習もそうだが、もっと観察のための材料を、僕は知らねばならないのではないか。

 

例えば話を聞くのが苦手な子がいる。一方、音読してもらわないと頭に入らない子もいる。文字を書くのが好きな子もいれば、書くとパフォーマンスが落ちる子もいる。

 

それらを「だらしない」なんてクソみたいな言葉で片づけないためには、そもそもこちらに一定以上の知識が求められる。その上で、最終的な成果にどう繋げるか。

 

”学び”に纏わるあらゆる事柄を網羅し、体系化し、それを日々拡大していく。水面下にある立体的な知恵の厚みを、毎日少しずつ増していけるような存在。

 

そう考えていくと、すごくワクワクする。まだまだ新しい世界が残っていることが急に感じられた今、何から始めようか、ある意味幸せな迷いが自分に生じている。

 

ジムのトレーナーを目指すなら、解剖学や人体の構造をまずは学ぶように、僕は学びのコーチを目指す以上、もっと”人間”や”脳”を知る必要があると言える。

 

その子が何に悩んでいるか。原因は何か。どうすればそれを取り除けるか。それを自分で日々改善するために何を手渡せるか。そしてそれをどう管理してあげるか。

 

講師や教員がわかり易く教えるなんてのは、プロ野球選手になるためには野球が上手である必要があるなんてのと同じくらい、実は当たり前の話である。

 

僕はさらにそこを踏み越えて、成績を上げる、目的を達成させるために、自分の指導はどう使えるかを考えたい。場合によっては、指導自体を捨てても良いと思っている。

 

自分が目指す講師像が、急にはっきりとしてきた。カオスが繋がって電球が生じたかのようだ。これだから、雑多なインプットは面白い。

 

そしてこれは、「僕なりのムセイオンを創りたい」という2023年に辿り着いた目的にも結び付く。だからここは、近くじっくりと更に練りたいところである。

 

ということで今日はこの辺で。

 

 

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村