精神年齢9歳講師のブログ

日々を自由研究の如く生きたい。

【小説の読解】は、ナメない方が良いってハナシ。

昔は好きだった【ヒマ】という言葉が、今は心の底から嫌いです。中元です。

 

今日はまた、生徒からもよく聞かれる疑問にお答えしようかなと思います。

 

それは、「なぜ入試の科目に小説や物語が国語として問題になっているのか?」です。

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この【小説読解】は、大学受験までしっかりとついて回るので、何か意味があるのは間違いないんだろうけれども・・・。

 

どう考えてもこれって、【趣味】じゃないかと。

 

「なぜわざわざ、娯楽の読み取り方を勉強しなきゃいけないんだ!」って言うのを気にする生徒って、結構多いですし、そして気持ちとしても分からなくもないです。

 

もちろんそれについては結構キレイごとな理由付けもなされているんですけれども、他にもちょっとですね、身も蓋もないそれが潜んでる気もしてます。

 

じゃあ、僕が思うそれは何なのか?以下、説明していきたいと思います。

 

 

 

今回は敢えて、最初に結論を言わずに、段階を踏んで説明したいと思います。

 

まず、小説の問題を外しまくる生徒について考えてみます。

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例えば、理由を適当にでっちあげるとか、気持ちの読み取りを思いっきり外しているとかで、模範回答とまるでズレているのが、点が低い生徒の特徴だと思うんですよね。

 

なぜそう言った読み取り方をしちゃうのか?もちろん【小説特有の心情描写】っていうのを理解していないという可能性もありますが、別の原因もあります。

 

例えば、【自分の感情とか原体験】を読解にリンクさせて考えると、大体外します

 

登場人物が泣いているとわかった際に、「俺は悲しいときに泣くから、この人もそうだ!」という風に考えると、9割詰みです。

 

逆に小説が得意な生徒というのは、書いてある情報を基にしつつも、なるべくそれを膨らませないように回答を作りますね。

 

どうしてもそれを膨らます必要が出たときは、同じ言葉で別の表現に変えるだとか、理由にあたる箇所を本文から持ってきてくっつけるとか、そういうことをします。

 

そういった風に、どこまでも自分勝手な読み取り方をそこに入れないですし、そしてそれこそが、僕がずっとずっと生徒に伝えてることでもあるんですね。

 

さて。こういった小説の模範的な読解法ができない人って、実はあちこちで見ることができます。

 

抽象論になってしまうんですけれども、いわゆる話し合いでたまにいる、面倒くさい人ですね。

 

別にそんなつもりないのに人格否定と捉えてすぐに怒り出すとか、そんなこと言ってないのにこねくり回してヘンな解釈をするとか。

 

こういった人たちの考え方と、小説が解けない方々の考え方って、個人的な感想なんですけどそっくりなんですよね。

 

書いてある以上の情報をプラスして答えっぽくしたり、ヘンに話を広げてわけわからくなったり。ことわざで言えば「針小棒大」ってやつですね。

 

だから小説を入試に課してる理由は、単に情報を適切に解釈・処理できないめんどくさい人じゃないかどうかを判別したいだけだからじゃねえかなと、正直思ってます。

 

自分の勝手な思い込みをプラスして情報を読み取る人なのかどうなのかって、小説問題解かせれば割とわかるんですよ。特に記述問題では顕著です。

 

本文のどこにも書いてないところまで想像膨らまして、読み取れる限りの情報から思い切りズレているケースが多いんですよね。

 

ちなみに小説の読み取りを安定して解くには、結構サイコパスな考え方が大事だと僕は考えています。

 

「つまりフィクションだし、そうでなくても他人事だし」っていうぐらい割り引いて、書いてある情報からだけで導き出せるのはどれかなって考える。

 

そういった目線こそが大事なので、例えば「泣く」という表現一つとっても、それだけだと喜怒哀楽のどれかわかんないから、ちゃんと読もうってのが正解です。

 

究極、筆者がどういうつもりで書いたかさえどうでもよくて、「この記述とこの描写から、論理的に読めばこうなるよね」という風に問題って作られてるんです。

 

自分の感情が無意識だろうが乗っていることを早めに自覚して、それを割り引いた上で読んでいくっていうのが自然にできないと、小説はやっぱ厳しいかなと。

 

そしてそれができないままだと、「あ、この人は情報を自分勝手に膨らませて大騒ぎするタイプなんじゃないかな」って思われちゃう可能性がありそうです。

 

こういうちょっとブラックなところまで知っておけば、多少は小説をちゃんと勉強しておこうかなって気持ちが湧いてくるんじゃないかなと思います。

 

では今日はこの辺で。

 

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