寝る前のドカ食いは自分の眠りの質をバカ下げます。中元です。
はい。ふと気づけば、このブログも多分今年で1000記事いけそうという段階になっていた。閲覧数は少ないけど、書くことがそもそも好きなので、どうでもいいというか。
で、時折過去の記事を読み返すこともあるのだが、初期の方はちゃんと日本語が下手で、今の僕からしても読みにくい箇所が、ちらほらある。(現在も修行中です)
もとより何かを書くことで飯を食う気は無いのだが、口頭による説明も、書きによる説明も、つまり誰かに何かを伝えるという意味では同じである。
そういうのもあって、もともと授業を高めたいと思って勉強した本が、巡り巡って【書き】に生きたことも少なくない。
今日はその中でも、特にはっきりとハマッた本について、簡単な紹介を添えて書いてみたいと思う。(過去に紹介したヤツも多分に含むので注意)
では以下、続き。
論文の書き方 沢田昭夫
元々は別の方が推薦していた本で、買ったのは20代前半の頃だ。そんときは、書いてあることの難解さに挫折して、ずっと隅っこでほこりを被らせてしまった。
書かれたのが昭和なので、例えばネットに関する記述が皆無など、今の世にそのままポンと使えるとは言い難い印象を受けてしまったのも理由である。
しかし実は、時代に合わないところを読み飛ばせば、現在でも十分使える、普遍的かつ盲点になりやすい【書き方】が、懇切丁寧に書かれているのだ。
わかり易い構成とは何か、正しい資料批判とは何か、そもそも【書く】とはどういうことか?
ただの作文を脱して、自分の言葉をまとめつつも、わかり易い文章を書きたい、書かなければならない方にオススメの名著である。
ヤバい経済学 スティーヴン・D・レヴィット/
データを用いて話をする大切さと面白さが、身に染みてわかる一冊。【書き】が上手になるというより、その前段階としての、データ分析の重要さがよくわかるのだ。
基本、小学生に教える場合は特に、資料を読むのはつまらないし、読めても面白くないという意見が大半である。それは否定しない。
だって元のデータがつまらないんだから。クラスメイトの何割が毎朝牛乳を飲んでいるかとかどうでもいいし、そこからわかる傾向もクソもないですやん。
ではどういうことを調べたら楽しいのか、そもそも調べることってこんなに楽しいのかといった好奇心の部分が、否応なしにくすぐられる名著だと思う。
200ページ以上ぶっ続けで読んだのは、この本が数年ぶりだ。それくらい読んでいて続きが気になる、エネルギーにあふれた一冊。
書きのスキルが上手になるというより、その前段階に必要なすべてがかなり刺激される本だと思う。
論理トレーニング101題 野矢 茂樹
やっぱりどうにも外せないのがこの超名作だ。ここまで【論理とはかくや】を明確に解説し、しかもダイレクトに鍛えてくれる本は、マジでそうそう存在しないと思う。
例えばこれを一周しっかりやり込んでおけば、Twitterにあふれる有象無象は、大抵その矛盾点に意識が向くようになるとさえ感じる。読解力が上がるのだ。
これはあくまで読み取りに主眼が置かれているが、構成や異論にキッチリ意識を向ける経験を積むことで、当然【書き】にもかなりフィードバックされてくる。
「論理的」に考えたり読んだり書いたりしたい人すべてに向けた、「いいから読んでやってみんさい」とオススメできる一冊である。
終わりに。
ってことで手前味噌ながらざっと紹介してみた。こちらの三冊は折に触れてちょくちょく読みかえしているし、最初のヤツは今まさに再読の最中だ。
読み直すたびに、「あっ、これ忘れてた!」という自分の弱点が見えるので、毎度毎度ちょっと凹むけど、学びの多さでペイしているという具合である。
まぁつまり、読んで損はしないヤツばかりなので、気軽にどうぞという話である。ってことで今日はこの辺で。